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ハロー、ワンダー。  作者: 小木一寸
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序節 -ささやかな抵抗-

 例えば今日、世界が終わるとする。

 朝起きて、飯食って、歯ぁ磨いて、仕事に行く支度しながらニュース見てたらニュースキャスターがマジメな顔で「今日で世界が終わります」とか言い出したとする。

 もしも、もしもそんなことになったとしたら、それを信じる人間はどれだけいるのだろうか。

 きっとほとんどの人は信じないだろう。俺だって信じない。世界はそんな簡単に変わらないってことを知ってるからだ。

 きっと俺も、大勢の人も、あほらしい、と鼻で笑い飛ばして、今日もいつもと同じ電車に揺られるのだろう。

 変わらない。世界は今日も変わらない。明日も明後日も1年後もまったく変わらないし、まして絶対に終わらない。

 誰かが拒んだって、誰もが叫んだって、今日も明日も世界は回る。

 そんな世界に刃向かってみたくなって。ちょっとした抵抗をしてみたくなって。気持ちばかりの反抗をしたくなって。

 俺、卯郷桐哉(ウゴウトウヤ)21歳は、退職届を提出した。

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