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異郷より。  作者: TKミハル
最後の戦い
344/369

ゼルネアス・バルロヴ・ヴォロディア・シーヴァー

 ………終わりになるはずだった。


 自分の甘さを呪い、巻き込んだ同志なかまを想い、ただでやられはしない。せめて一人でも多く道連れに、と。


 引き吊れるように体が痛み、熱い。苦痛と、それを凌駕する絶望に身を灼かれ……永久の白と、黒き深淵に包まれる。



 ふと気がつけば、自分の両手を見ていた。あの時、あの場所で、亡くしたはずの身体。悲鳴と怒号と、炎とで崩れ落ちるはずだった城。命を絶たれたはずの仲間たち。



 ただ、ひたすらに、上だけを見据えて、がむしゃらに生きてきた。これまでも、そしてこれからも――――――?



 城があれば、その主として、守らねばならない。……終わったはずだった。あの時、あの場所で。



 仲間と城を守るため、留まることはできず、許されず。歩みを止めるわけにはいかない。ひたすら前を見据え、ひたすらに、ただ、ひたすらに、先を目指して進み続ける。


 長く、長い、降りしきる雪の中のような、先の見えない道を。前へ前へと。




 その歩 み の  後 ろ に  あ る も の は、

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