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私はレッドと別れると、自分の部屋にナギを招き緑川のことについて伝えることにした。


「ええ!?緑川に会えたけどコズミック5になろうとしてる!?何で報告も無しにそんな……」


「わからない、何かうさん臭くて掴めない奴だったわ。しかもおでこにキスされたし……」


「はあああああ!?裏切り者だよ!絶対そう……!俺が粛清してやる!」


「ちょっと何よ急に!ま……まあ落ち着きなさい、緑川の連絡先を手に入れたの、遊びに誘って捕獲して……軽く尋問でもすれば何か話すかもよ?」


「尋問……へえ、もうあれ、やらなくて良くなったね……助かった。早速明日奴を締めに行こうぜ。」


「明日!?あ、明日は無理よ!」


「何で?」


「あ……えっと」


ナギにはレッドの手伝いをしてる事を内緒にしている。

「ヒーロー本部を分断するためにスパイしてる」なんて言いにくい上、ナギは私がレッドと一緒にいた時嫌そうな顔をしていたから、レッドの事が苦手なのかもしれない。

なんと答えたらいいのだろう……


「ウリュウ様に呼び出されてて……」


「そう、じゃあ明後日?」


「緑川の都合もあるし、今聞いてみるわね。」


私はスマートフォンを開くと

【緑川先輩、お疲れ様です。良ければ今度私の友達と食事に行かない?あなたともっとお話ししたいの!】と送る。


間もなくして既読が付くと、

【いいけど、俺は女としか遊べないよ?その子って女子?】

と返信が来た。


「ねえナギ……緑川は女としか遊べないって。」


「はあ!?……ったくあいつ……相変わらずだな。」


ナギは彼と面識があるのか。

同じ部署で似たようなな仕事をしているわけだし、不自然でない。


「私、一人で行きましょうか?」


「駄目だ!何されるか分かったもんじゃない……かくなる上は……!やりたくなかったけどあれをするしか。」


ナギは拳を握ってわなわなと震え始める。


「あれって?」


「な、なんでもない!友達も女だよって送って」


「わ、わかった!」


私が言う通りに送ると、

緑川は【それなら無問題!いつ行く?今週の木曜ならいけるけど】と返信が来た。


「3日後なら空いてるって」


「よし!その日に緑川をぶっ殺しに行こうぜ……!楽しみだな……!」


「ちょっと!話を聞くだけだからね!」


どうしてこう、ブラックホール団の人間は過激思想になってしまうのだろうか……?



ナギが帰った後、私はベッドの上で明日の事について思案していた。

レッドとカラオケ……これはデート?

いや、遊びに行く程度のもので、あちらはきっと対して意識していないだろう。


レッドは義務教育も受けてるらしいが、

今は何歳なのだろう?

そういえば年齢も知らない。


学校できっとモテるわよね、大人びてて綺麗な顔立ちで、……頼れる……し。


私は彼に握られた手を見つめて少しにやけてしまう。


駄目だ、明日は遊びに行くわけではない。

ヒーロー本部についてどう思ってるかを聞く大事な任務なのだ。


余計なこと考えてしまう前に寝てしまおう!


私は明日に備え、部屋の電気を消しベッドに入った。


ーーー


「お……お茶で良かった?」


カラオケで烏龍茶片手にレッドに尋ねる。


「何かすごい疲れてるって言うか……昨日寝てない?」


レッドが心配そうに尋ねる。

お恥ずかしながら、私は昨日レッドの事を考えてしまい一睡もできなかった。


下手したら信用を失ってそのままレッドに嫌われるかもしれないし……

男の子と二人で遊びに行くのは初めてで、とても緊張していた。


「大丈夫、昨日ゲームしすぎたの!それよりレッド……その、何か歌う?」


「ああ、仕事してるとき以外は全部焔って呼んで?」


レッドはそう言ってにっこりと笑う。


「ほむら……」


顔が熱い、ドリンク飲んで冷まさなければ!


「俺はリリアの歌が聞きたいな」


「ふん!いいわ!聞かせてあげる!」


私は意気揚々と曲を入れるが……

リリアの声になっても私の音感は据え置きなので、自分でも聞くに耐えない歌声になってしまった。


焔はそれでもにこにこと笑いながら楽しそうに聞いてくれている。


歌い終わり、恥ずかしさから焔の隣にドスッと座ると

「歌……得意じゃないの……」

と言って私は俯く。


「可愛かったけどなあ」


「あの……本当はカラオケに来てやりたかった事ってこれじゃないのよ。

じっくり話してみたくて……」


「……?ならカフェでいいじゃん。」


「そう……なんだけど!個人的な事も聞きたかったの!

例えば年齢とか……」


「俺の?14歳で中学二年生!リリアは?」


「同じよ、14歳。」


「歳が近そうとは思ってたけど、同い年だったんだね。」


14歳ということはアニメだと17歳だったのか。

その頃には背も伸びていたし、きっとかっこよくなっているに違いない。


ん……?まてよ、じゃあ焔って18歳で…

私は思わず首を振る。


余計なことを考えてはいけない、今は任務に集中しなければ!


「中学校……楽しい?」


「まあ楽しいけど……殆ど行けてねーからなー……放課後とかに遊ぶのも実はこれが初めてなんだぜ。」


「そうなんだ……!あ、ええと……

じゃ、じゃあヒーロー活動はどう?ピンクとかブルーと仲良さげだったじゃない!」


「そりゃ仲間だもん。あの二人はいい奴だよ、どっちもおじさん臭いけど……でも楽しいとかそう言うんじゃないかな、仕事だし。」


今なら……聞けるだろうか……?


「……ほ、焔……はさ、今のヒーローについて……どう思う……?」


「え……」


レッドは私の問いに、少し顔を顰めた。

現在、作品を読みやすくする為知人に添削をお願いし改稿をしております

たまに物語の前後がおかしいと感じる部分があったら

恐らく改稿中です、ご不便をおかけしております!

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