第3話 俺の彼女が注目の的になっている
先ほど学校を後に、啓介は今、街中にいる。
アーケード街通りを莉子と一緒に歩いていると、周りからの視線がある事に気づいた。
莉子のおっぱいが大きいからだろう。
ゆえに、道を歩いているだけでも、その二つの双丘が揺れる事で注目の的になっていたのだ。
他の人に、付き合っている彼女をまじまじと見られる事に嫉妬してしまう事もあるが、美少女と付き合えている事を実感できる。
莉子からしたら遊びかもしれないけど、それでも、内心ニヤニヤが止まらなかったのだ。
二人が街中を歩いている理由としては、莉子が立ち寄りたかった店がこの周辺にあるからである。
それは個人営業している感じの喫茶店。
その場所を見つけるなり、二人は入店する事にしたのだ。
扉を開けると同時に、鈴の音が聞こえる。
内装は、昭和風の雰囲気が漂うレトロな空間が、そこには広がっていたのだ。
二人が入店した事に気づき、店内の奥からやって来た喫茶店の女性スタッフが席へと案内してくれる。
二人は窓際の席に向き合うように腰を下ろす。
目の前にあるテーブル上には、メニュー表が置かれてあった。
それを見て、注文する品を選ぶのである。
注文を終えた二人は、注文した品が届くまでの間、会話する事となったのだ。
啓介は今、気になっていることがある。
莉子がビッチであるかどうか。それを知りたかったのだが、対面上に座っている莉子の姿を見ると、やはり、そういう話題はよくないと察し、言葉を慎む事にしたのだ。