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第13話 彼女のはデカいと思う

 放課後になると、教室内にいるクラスメイトらは帰宅する準備を始めていた。

 その中には、これから部活に向かう人らもいて、監督に怒られるから早く行くと言って教室を後にしていく人もいた。


 教室内には、啓介けいすけを含めて数人ほど残っている。


 莉子りこはというと、仲の良い同性三人といて会話をしていたりする。


「ねえ、この頃、暑くない?」

「そうだねー」

「もう六月の半ば頃だし、私も明日から夏服にしてこようかな」

「そうした方がいいって。私もそうしよっかな」


 クラスメイトの陽キャ系の女子らは制服の上を脱いで、白色の長袖Tシャツになっていた。


 暑いのはわかるのだが、異性がいるところで脱がないでほしいと思いつつも、啓介はチラッと、莉子らがいる方へ視線を向かわせていた。


 すると、四メートルほど離れた先の机上に座っていた、クラスの陽キャ女子一人と視線が重なる。


 ヤバいと思いながら視線を逸らし、通学用のリュックに今日の課題を詰め込むふりをした。


「というか、莉子も上の制服脱ぎなって」


 啓介と視線の合った女子が机上から立ち上がり、話題を振っていた。


「私はまだいいかなぁ」

「えー、莉子も夏服にした方がいいって。絶対、暑いっしょ?」

「そうだね。考えておく」

「そう言って、どうせ夏服にしないんでしょ。というか、今、上の制服を脱いでみなよ」


 莉子は友人らの意見に押し切られ、制服を脱ぐ事となったのだ。


 啓介が自身の席で帰宅の準備を終えた頃には、莉子は学校指定の長袖の白色Tシャツになっていた。


「というか、莉子って、やっぱ、デカいよね?」


 陽キャ女子らが、莉子の胸元をまじまじと見ていた。

 それから背後に回った一人の彼女によって、莉子の爆乳が揉まれることになったのだ。


 丁度、啓介の瞳に、その光景が映ったのである。


 莉子のおっぱいを揉んでいる女子は、啓介に対し、ニヤニヤした意味深な笑みを浮かべていたのだった。


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