可愛いっちゃ可愛いんだよ?
……結局婚約者になっちまった。
小さい子が良かったのによぉ~
「…あ!リルラック様!おはようございます!」
「…おはよう、ヴァキューラン令嬢」
いやまぁ…可愛いっちゃ可愛いよ?
ただ身長がね?3mとなるともう…何?木?殆ど木だよ?
俺170だよ?多分身長差付けれる方なんだよ?
頭痛くなってきたわ…
「あの、昨日の話なんですが……」
「嗚呼それね。承諾したよ」
「えっ」
「これから婚約者としてよろしく。ヴァキューラン」
あぁ可愛いわ。
ハワワワワ…ってなってるわ可愛いわ。
「よろしくお願いいたします!リルラック様!」
うおっ抱きつくのか…ァァァァァァバランスが駄目だ落ち落ち……
……落ち…?
足の感覚がない……?
あれ?目線が高……
「すみません急に抱き付いて……大丈夫でしょうか?」
嗚呼成程、抱き付かれて体勢を崩した俺を抱えあげてくれたのね。
たッッッッッか!!!!!3mたッッか!!!!!!!
てか待てこれ結構恥ずかしいんじゃ……
「いや!大丈夫下ろしてくれるか?」
「あ、はい。無事なら良かったです」
高…怖…………
「それでは、クラスへ向かいましょうか」
「嗚呼、そうしようか」
鍛えるか…身長も伸ばすか……
せめて2mはいけるか…?