優待ドラゴンと優待ちゃん
のんびり書いていきます。
私はレッドドラゴン、齢は千年を超えている。
魔物の森にある山のてっぺん付近の洞窟に住んでいる。
魔物の森には凶悪な魔物がたくさんいるが、私に勝てるやつはいない。
最強と名乗って殴りかかってくるやつは昔はいっぱいいたが、来るたびに殴り返していたら来なくなった。
ああそうだ、勇者と名乗るやつもいたな。。
勇者は人間界最強の存在だ。最強というから少しは期待したものの、私のあくびで消し炭になってしまった。
消し炭にする気はなかったが、なってしまった。人間、やわすぎるだろ。
そんなこの付近では最強の実力を誇る私にも最近苦手なものができた。
それが、、
「ご主人様~、また荷物がとどきましちたー。どうちましょー」
その頭痛のたねがやってきた。
人間の少女だ。
名前は分からないが、本人は優待ちゃんと名乗っている。
来た時は奴隷ちゃんと名乗っていたが、最近は優待ちゃんに変わった。
身長は130cmくらい、人間の顔はよくわからないが、かわいい?感じか。目はパッチリしいて鼻は低めの団ごっぱな。まるっこい顔をしている。ピンク色の髪を背中のまんなかほどまでのばしている。
そして、最近はなぜかメイド服とやらを着ている。
「ご主人様~、どうしたんでつかー。怖い顔をして」
私がこのちっこい人間について思案してると、こっちに来て顔をのぞいてきた。
人間フォーム状態でも私の身長は2mはあるから、のぞくというよりも見上げるという感じか。
ちっこい手には先ほど届いた段ボールを持っている。
「今度はなんの優待だ?」
私は期待を込めて聞いた。
「今度はでつね~、……またカレーでつ」
優待ちゃんはぶすっとした顔になった。
「何!? カレーか。最高ではないか。私の胃袋に収納だな」
「……」
「どうした?」
「……あきまちた」
優待ちゃんの肩が小刻みに震えている。
「ん?」
「カレーに飽きたって、言ってるんでつよ」
「何? 1か月連続で食ってるだけだぞ。来たばかりの時にはおいしいおいしいと食ってたではないか」
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