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僕達は前を向いて生きていく。  作者: あさねこ
【1章】 異世界での成長録
70/216

21-02 【狩りの準備】 Ⅱ

今年の目標だった総合評価3000に到達していました…(驚愕


沢山の感想や評価、ブックマーク有難う御座います。

次は来年の6月までに4000を目指してみたいです。問題は来年の6月まで書いていけるかどうかですが(汗

―ヤスオの自室



「武器…良し! 防具…良し! 革を貼り付けたポーション瓶…良し! 万が一のための帰還の羽…良し! 準備は万全だな。 朝になったら忘れ物が無い様にに再度確認しないと」


 明日はフィル君と団長さんが前衛に立って、僕は基本後衛になる。後衛なら【風壁】とかの防御魔法を皆に張りやすくなる。カノンやアリアちゃんの実力は中級一歩手前らしいから、5人もいれば安全だと思うけど…確信は出来ない、回復魔法は直ぐ使えるようにしよう。回復魔法はアコライトが居ないし僕しか使えないから。


 仲間がいれば前回みたいな奇襲にも対応できる。今まで一人でやってきてたから連携もちゃんと覚えないとだよな、一緒に戦うとなるとよく使ってた火炎魔法で周囲を焼き払うなんてのは出来なくなるし、全体魔法を使う時の際はアリアちゃん達を参考にさせてもらおう。


 後は…前衛は一番攻撃を受けるだろうから、レベル9の団長さんはともかくフィル君はまだレベルが低いから重点的に守らないとな、彼もハウンドなら問題無く倒せるし、レベルも上がってHPがも増えたからピンチになることは少ないと思う。


 油断はしないで周りをよく見る……仲間がいれば一人の時より注視出来るから焦らずに行こう。僕も何だかんだである程度なら色々出来るようになった、だから戦闘時にはちゃんと冷静に判断しないとな。


 仲間がいるから安心じゃない、仲間の命の責任があることを考えないと。

明日に備えてシミュレーションしてみようかな、基本はパライズモス以外は火力で押して…回復魔法は…【治癒】は接触しないとだから最悪前に飛び出さないといけないよな。


―ヤスオに対して【念話】が発動中………


「お? ティルさんから念話だ」


 もうそんな時間だったか、いつも大体同じ時間にティルさんから念話が来ているから時報代わりにもなっている。時計はこの世界にも普通にあったから大体の時間は直ぐにわかるんだけどね。ちなみに今は夜の20時過ぎ。


【もしもし…? こんばんはです】


【うーっす、まだ起きてるかお? こっちもさっき帰ってきたとこね。今日は久しぶりに宝箱みっけたお♪ いやー儲かった儲かった♪】


【おぉ! おめでとうございます! どんなのだったんですか?】


 ダンジョンでの稼ぎはモンスター素材を売ったりとかドロップ品が主だけど、それらを一気に上書きしてしまうのがまれに見つかる宝箱らしい。僕が喜んでいた魔道書はハズレらしいが、大体に置いてダンジョンに応じた高レアリティのアイテムが何個も入ってるそうだ。まんまお金が入ってる時もたまにあるらしい。


【聞いて驚け! なんと[インテリジェンスストーン]なのさ! それも【知】+3の奴! こりゃ最低でも5000万は硬いおっ♪ 探索時に簡易でパーティ組んだシーフとアーチャーと山分けしても一人1000万!】


【中級冒険者って儲かるんですね……桁が違います】


 僕の鍛冶師としての月給が手取り25万、家賃その他諸々で10万ほど使って数万は貯金出来る感じだ、他にもモンスターの狩りで月20~30万は稼げている。貰ったお金やアイテムを売ったのでかなり余裕はあるが1000万とかは流石に持ってない…ストーン、つまり魔石1個で5000万かぁ…僕のもってるラックストーンはひたすら高いらしいので、万が一を考えて取っておいてある。


 なんでも1~3億するそうだ……億ってなんぞ、億って。


【まぁ、ボク等は中級になりたての漸く一人前だけどね。それでもそれぞれ役割に特化してるから結構行けてるけどさ。唯一シーフが居ないのが難点だお。…! よしヤスオ、その何でも覚えられる能力を活かして シーフも勉強するといいお~………なーんてね。広く浅くが過ぎると全部中途半端になるから気をつけること】


【き、気をつけますっ!!】


 やべー、今一瞬考えちまった…でもまぁ…覚えれば便利だし、考えておこうっと。


【後、今日は無謀なことしてないかお? 全く助かったから良いようなものの…話を聞いた時はアリーに頼んでそっち行ってふん縛ろうかと思ったわ!】


【す、すいません……】


【近い未来にヤスオはボク達とパーティ組むんだから、練習も兼ねて即席パーティを組みなさい! 一人でなんでも出来るとかあの森での生活と勘違いしちゃだめなんだからね!? あそこみたいにウサギとハウンドしか居ませんなんてこたぁ普通ないんだぞ】


【ごめんなさい、いやもう本当にごめんなさい】


 この前素直に話したら涙声になってたんだよな…僕を心配してくれたのは嬉しかったけどさ…出来ればもう心配は掛けたくない。


【まぁ、反省したようだし明日からは確か即席パーティ作るんだお? 無理はしない事ね? パーティでも危険はちゃんとあるんだから】


【最近知り合ったメイジの子がこの近くにあるダンジョンに行きたいそうなので連携や鍛錬がてら街の近くで狩りをする予定なんです。問題はシーフなんですけど、まぁ、居るには居るんだけどなんてーか…】


 元ティルさんがくれたお財布を盗んだスリですとは口が裂けても言えない…ティルさんならこんがり焼くとかやりそうな気がするから…


【ふむむ、ヤスオにも色々あるようだおね。シーフかぁ…ダンジョンに行く場合は絶対に知り合いを誘うか冒険者を雇う事、シーフもいないでダンジョンアタックなんてダイナミック自殺と同じだお?】


【トラップとかが酷いんでしたよね…間違えたら即死とか…】


【ボク達が行った迷いの森? ボク等シーフいないからさ、マジックアイテムでシーフの代わりが出来るものがあるからそれで何とか~だおね。とは言えいいとこ効果は下級程度だし、ボク達が基本行くようなダンジョンじゃまったく使えないから普通はシーフ雇うけどね】


【そんなのもあるんですか…緊急時の非常アイテムって感じですね】


 完全にシーフの役割を無くすアイテムって訳じゃなくて、その場しのぎのアイテムなんだろうな。あれば便利だけど必須じゃない感じかな。


【うわっ! もうこんな時間!? もう少し話があったんだけどなぁ…しょうがないヤスオも明日は早いし切り上げかお。それじゃそろそろ切るお。明日のモンスター狩り頑張るんだよ? 絶対に無理はしないこと! 仲間が居るんだから役割は決めるんだお? んじゃ、お休みね】 


【はい、ティルさん達もがんばってください! お休みです!】


 気がつけば念話だけで1時間半以上過ぎていた、ティルさんとの話は楽しいし為になることばかりで、時間が立つのが早いのが難点だな。


 さて…良い時間だし僕もそろそろ寝るとするかな。明日眠くて大怪我したじゃ話になんないし。


「そういえば…森に居た頃はこんなふうに寝れなかったな。朝方まで寝ないように本を読んでたっけ……毎日不安だったけど、頑張ってきてよかったなぁ」


 仕事の都合もあるから早起きする事も多いがそれでもゆっくりと眠れるようになった、命の心配をせずに寝れる事の幸せさ…何事にも代えがたいと思う。

 明日は頑張らないと…今の状態じゃステータスも頭打ちだから皆が手伝ってくれるならブラウンベアーも行けるはず。


 まずは皆とパーティでの戦い方を学んで、その後で彼女達に頼んでみよう。流石にヴァイパーとかより数段強い相手にフィル君や団長達は連れていけないから行く時は色々相談してからになりそうだ。


 何にせよ明日………迷惑を掛けないようにしないとな。



―21話終了…22話に続く

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