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僕達は前を向いて生きていく。  作者: あさねこ
【序章】 異世界で死と背中合わせのサバイバル
31/216

10-02 【微かな光明】 Ⅱ

100,000PVと26,000ユニーク及び評価者様が100名に到達しました。

皆さん閲覧や評価有難うございます。この時点をもってまだ一人でサバイバル中ですが少しでも楽しんでもらえるように話を書き進めていきますね。

―【ヤスオの隠れ家】翌日


 ボロボロになったレッグガードとレザーアーマーに【修繕】を掛ける。もう少しで壊されてしまう所だった、今の僕ではハウンド2体はムリゲーに等しい。魔法で足止めし、更に干し肉を投げつけて漸く逃げ切れたが鉢合わせしてしまったので先に攻撃を受けてしまったのが痛かった。

 しかしハウンドは馬鹿なのか死ぬほど飢えているのかどっちなんだろうか、戦闘中でこちらに襲いかかってきているのに肉を投げたら踵を返して肉に突っ込んで行ったのには驚きを通り越して呆然としてしまった。【風縛】で封じられていたハウンドも唸り声を上げて首を一生懸命に投げつけた肉を見ていたのには感服する。あいつらもしかして肉投げつけておけばボコボコに出来るかもしれないので次回試してみようと思う。もし綺麗に引っかかって倒せたならハウンドは雑魚と言われるのがわかる気がする。


 今日の戦闘で幾つかまたステータスは上がったのだけど【知】と【魔】は残念ながら上がらなかった。偶々上がらなかったのか、それとも高いステータスは上がりにくいのか…普通に考えれば後者だろう、10も20上がってるのに雑魚でポコポコ上がる訳がない。いや、僕にとってウサギもハウンドも強敵だが…

 魔法と防具のお陰もありハウンドも単体なら安定して倒せる様になってきているから数をこなして上げるしかなさそうだ。塵も積もれば山となると信じて。


「さしあたって問題は…これか。」


 手のひらに収まる程度の石なのか宝石なのか判断の付かない物をハウンドから逃げ切った先で拾っていた。ただの石ころにしては綺麗な球体をしていて宝石として見るには其処まで光り輝いてはいない。透かして見ると不透明な赤色の中心に黒い球体の芯みたいな物が見える。アイテムとしても【石(未鑑定)】となっていたので鑑定をしてみようと思っている。


「これで分からなかったら笑…ラックストーン+1??」


―【鑑定】成功!!

―【ラックストーン+1】レア:M 

幸運の魔石。スロットのある防具にセットすると、装備している間【運】が1上昇。取り外し任意


 カードの次は魔石と来たか…この世界ブーストするアイテムが多いような気がする。スロット付きの防具にセットと言う事はそれ関連の武器防具がきっとある訳で…僕の宝物のショートソードにはついてなかったって事はスロット装備は高級品とかレア装備なのかもしれない。


「【運】+1 良い効果だけど今の僕には意味ないな。」


 スロット防具以前に自作の蛮族装備にはスロットなんてついてる訳がないので超無用の長物である。だけどもしかしたらこれは村や町でそこそこの値段で売れるかもしれない。この世界の買取規格がどうなってるかわからないけど、もしかしたらと言う事で保存しておく事にした。

 後は重複出来ないと言う事で余っているウサギのカード、この世界はウサギもハウンドも雑魚だから売れても二束三文程度かもしれない。とは言え例え二束三文でも素寒貧の僕には必要なので出来れば売りさばいてしまいたい。


「お金…かぁ、世界が変わってもそう言う物はあるんだろうなきっと…こういう場合のお約束的なギルドとかあれば登録して働いて稼ぐとか出来るかな。ウサギ退治程度なら今の僕でも出来るから。いや…世紀末っぽい場所だったら怖いし、とりあえず保留にしていこう…」


 人里の予測はここまでにしておこう。今はまだ外には出られないのだし…とりあえず素材をたくさん集めなくては、防具用や旅をするために必要な袋の材料になる皮はどれだけあっても困らない。今回は運良くポーションが2個も手に入った。使っても良いし、使い終われば水の入れ物になる。

 これで合計4個…大体2リットル程の水が保存できる様になったと考えると、凄い生活改善だ。壊れやすいので割れにくくする為に皮を巻きつけて置いたので多少は割れにくくなったと思う。


「外にもウサギとかは居たし、ハウンドもいれば最低限水分は補給できる可能性はあるかな。水場が無くてもポーションを落としてくれれば水分を補給できるし。正直めちゃくちゃまずいけど水分は水分だから…」


 出来れば渇きが限界になるまでポーションを飲用としては利用したくないな…行く先々に川か水たまりがあればいいのだけど…正直ただの水たまりの水でも【浄化】と【清潔】を掛けて煮沸すれば何とか飲めると思う。

 逆に食料に関しては其処まで心配していない。ハウンドがいれば肉は確保できるし小動物も【風刃】を用いれば大体一撃で倒せるから確保も容易くなっていた。逆に半日旅をしてハウンドに全く出会わなかったら森に戻って食料を更に増やしてから行くのも考えている。人里まで徒歩で何日掛かるかわからないし食べ物は大いに越したことはない。後は雨風を凌げる物も考えなくては…


「頑丈な木を何本か集めて皮を縫い付ける簡易テントが作れるか試してみよう、洞窟で普段暮らしてるからあれだけど、森の外で都合よく隠れる場所なんてめったに無いし…」


 寧ろ歩く先々に洞窟がある方が怖い…そう考えるとこの洞窟暮らしって案外悪いものじゃない気がする。何気に睡眠時間を除けば食料も取れるし水も飲めるし保存出来る様になったし、夜は明るく出来るから本も読めるし時間も問題なく潰せる……何気に充実してるよな僕。生活魔法ありきの生活だけどこの調子なら後1年位は頑張れる気がする。


「魔法便利すぎだなぁ…今更だけど。」


 さぁ、この後はご飯を食べて【修繕】の連打を始めよう。その後は基礎鍛錬や本を読んでのスキル上げにと、やる事は沢山ある。途中で仮眠もいれておいて明日に備えておかなくちゃな。




―10話終了…11に続く



―リザルト

new【力】+1

new【速】+1

new【精】+1

new【体】+1

―ステータス報告

【田中康夫】【人間:異世界人】【年齢:20】【Lv:--】

【HP】38 【(力+体)×2】

【MP】36 【知+魔+精】

【攻撃力】7+6=13 【攻撃ランク:E+】

【防御力】7+6=13 【防御ランク:E+】

【力】07+00【速】08+01【知】08+00【魔】08+00

【精】08+00【器】08+00【体】07+00【運】04+00

■所持スキル

【カードスロット:4】【サバイバル:下級】

【鑑定:下級】【解読:下級】【MP上昇:最下級】

【火魔法:下級】【水魔法:最下級】【風魔法:下級】

【土魔法:最下級】【光魔法:最下級】【治癒魔法:最下級】

【剣修練:最下級】【速剣術:最下級】【槍修錬:最下級】

■装備

【粗悪な】【ファングスピア】※沢山代目

【攻撃力:6】【攻撃ランク:E+】【耐久:17/17】

【粗悪な】レザーアーマー 

【防御力:3】【防御ランク:E+】【耐久:21/21】

【粗悪な】アームガード 

【防御力:1】【耐久:17/17】

【粗悪な】レッグガード 

【防御力:1】【耐久:26/26】

【粗悪な】ネックガード 

【防御力:1】【耐久:15/15】

【ショートソード】※現在破損

【攻撃力:7】【攻撃ランク:D+】【耐久:00/40】

■セットカード

【ファングラビットカード】:【速】+1 重複不可

【ハウンドカード】:【HP+10】重複可能

■攻撃技

【先手】【蓮華】

■魔法

【灯火】【浄化】【製氷】【弱風】【消臭】

【芳香】【活性】【修繕】【明光】【軽癒】

【火炎】【火球】

【風刃】【風壁】【風縛】

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