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僕達は前を向いて生きていく。  作者: あさねこ
【1章】 異世界での成長録
162/216

37-02 【死闘!! 地獄の番犬】 Ⅱ

体調が悪くて少ししか執筆できませんでした。

いつも以上に短いですが、ご了承ください。


1日放置すると、多分書けなくなるのです(汗

 爆炎が火花が舞い散る。

 まるで嵐の様な戦闘が繰り広げられていた。


 ケルベロスの巨体が襲い掛かってくる、その速度も合わさり巨大な岩石がぶつかってきた以上の破壊力を持って全てを粉砕しようとするが、目の前に立つアルスの盾が強く発光し、それを受け止める。


「ぐっぐうううううううっ!!」


 アルスがいかに歴戦の冒険者とはいえ、巨体の突進を受けてダメージを受けない訳ではない。防御魔法で全身が強化され、防御技を発動し鉄壁と化したその体が悲鳴を上げていく。取っ手が2つある巨大な盾を握りしめる両腕が衝撃で弾かれそうになる。同時に感じる腕が砕け散ったと誤認する様な激痛に脂汗を流しながらも、攻撃を完璧に受け止めた。


―アルスに絶大なダメージ!!


 突撃が防がれたケルベロスはその身体に似合わぬ俊敏な動作でその場を一瞬にして離れる。


 それから遅れてその場に全てを切断する魔法の糸が突き抜けていくが、既にケルベロスは次の攻撃準備を整えていた。


「……疾……い……」


 邪属性魔法を発動するがあっさり避けられてしまうアリアオロ。

 彼らのメンバーの中で唯一下級ではあるが、その実力は中級クラスとほぼ謙遜無い実力を持っている。


 だがそれでも、目の前のケルベロス相手には力不足を感じさせた。


【ホウ……タダノ雑魚デハナイヨウダ】


「防御役が今の攻撃程度でやられてちゃ意味ないんだよ」


 後ろに居るアリーから回復魔法を受け、HPが全開したアルスが余裕の表情を魅せつける。実際問題余裕と言う訳では無いのだが、戦闘では気落ちしたほうが負ける。全員を護るタンクの自分がこの程度でへばってはいられなかった。


「あいつ…身体が回復してる? まずいね、早めに倒さないとジリ貧だ」


 先ほどケルベロスが受けていたダメージが徐々に回復していく様子をイクスはその目に捉えていた。


「マジか……ティル、アリアオロ。悪いが常に全力で頼む。イクスは二人に魔力のポーション…いやMPポーションを使っててくれ」


「了解」


「オッターは阻害魔法を頼む、毒になってくれればもうけもんだ」


「承知しましたぞ」


 アルスの指示を受けその場から一斉に動き出すオッターとイクス。そしてそれと同じタイミングで再び赤黒い豪炎がケルベロスの口から放たれる。

 しかしその炎はアルスの盾を中心に展開されたバリアによって方向を逸らされその全てがアルスに向うように移動されていく。


「【土硬鋼壁】!!」


 アルスの目の前に展開された鋼の壁が炎の勢いを大きく弱め、その後ろに居るアルスを守り続ける。


【小癪ナ……オオオオオオオオオオオオオオオオン!!】


「むっ…!? あれも貫通するとは…ならば、重ねれば良いことですぞ!! 【風拒絶壁】!!」



―ケルベロスの攻撃! 【灼熱のブレス】発動!!

―【割り込み】! オッターは【土硬鋼壁】を唱えた!!

―【割り込み】! オッターは【風拒絶壁】を唱えた!!



 鋼の壁を徐々に溶かし炎は再びアルスに向かって一直線に突き進んでいく。だが次は巨大な風の壁が炎の威力を更に散らしていく。

 2つの壁によって極限にまで威力を弱められた炎ではアルスに何の痛痒も与えることは出来なかった。


「そのブレスの隙、もらいましたぞ!! 【ダブルマジック】!!」


 素早く杖を振り上げ、魔法を組み上げるオッター。

 剣の様に杖を真上から叩きつける様に振り下ろし、力ある魔法の言葉を汲む。


「あらゆる全てを貫通せよ!! 【チートマジック】!! 【屍群魔手】【屍群魔手】!!」



―オッターの【チートマジック】!!

―次に使用する魔法に対して効果発動!

―あらゆる無効、吸収、半減、反射を無効化する!

―オッターは【屍群魔手】を唱えた!! 

―オッターは【屍群魔手】を唱えた!! 



「汝! 災厄に飲まれよ!! 【アンラッカー】!!」


 更に追加してオッターがスキルを発動させる。

 相手のクリティカル行動を自動的にキャンセルさせる呪いの様なスキルを更に発動させ、ケルベロスのあらゆる抵抗を阻害した。

 本来毒などに対して無効化や高い抵抗力を持つモンスターだが、それすらもチートマジックによって無効されていく。


【グ!? オオオオオオオオオオ!?】 


 再び地面から現れる呪いの手がケルベロスを絡み取っていく。


―ハイデバッファー! 抵抗に大きなマイナス修正!!

―ケルベロスは回避力が下がった!!

―ケルベロスは【麻痺】抵抗!!

―ケルベロスは【猛毒】状態になった!!



【バ…馬鹿ナ!?】


 驚愕の表情を見せるケルベロス。

 

「す、すげぇ……」


 此方は此方でアルス達がオッターの強さを改めて感じていた。

 攻撃魔法が使えないという致命的な弱点を持つはずのメイジ…それがオッターだが、それすら霞んで見える程の実力を垣間見せたのだ。


「今ですぞ! ティル氏、アリアオロ氏! 攻撃魔法を!!」


「あ…うん! 了解だお! 【マジックフォージ】! 【ダブルマジック】!」


「……【マジックフォージ】」


 動きを阻害されているケルベロスに向かった二人が全力で魔法を唱えた-




【チートマジック】ユニークスキル

オッターの努力の結晶。

詳細不明


【ダブルマジック】

1日3回 1ターンに魔法を2個発動することが出来る。


【アンラッカー】

1日に運回数(最大5回)使用可能

相手のクリティカルを打ち消す。


【ハイデバッファー】パッシヴ

阻害魔法の抵抗に【-40%】の修正を常に与える。

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