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52 騎士と魔物使い

大変間が開いてしまいました。

楽しんで頂ければ幸いです。


少しだけ文章を改訂しました。

「『フライ』!」


プテラディアンが堕ちる寸前に,背に乗っていた魔物使いサトゥが魔法を使い,地面への激突を避ける。1mほどのところで浮遊していた。


「サトゥ!いったいこの魔物たちはなんなんだ?」


騎士が魔物使いサトゥへと声をかける。


「やあ、ロディじゃないか。久しぶりだな。」


のんびりとしたサトゥの口調に、騎士ロディもつられて話し出した、


「久しぶりなのはそうだけど,それよりも何よりも,この魔物たちはサトゥが連れてきたのか?」


「そうだよ。面倒だったんだから。そうか,王都騎士団ってロディのところだっけ?」


サトゥは傍にやってきたロディと普通に話し始める。ロディの問いに全く答えず,マイペースに話し続ける。


「そうだよ。私がいるのは王都騎士団。今も部下たちが魔物と戦っている。早く魔物たちを止めてくれないか?」


「どうして?いい訓練になるだろう?」


キョトンとしているサトゥに,ロディが問いただす。


「訓練って。王都との道が閉ざされちゃって交易が出来なくなっているんだよ!なんでこんなことをしたんだい?」


のんびりすぎる回答に流されながらも、ロディはサトゥに文句を言う。


「ん~?ジオからの依頼だったから,王都側の依頼なんじゃないのか?陰謀渦巻く王宮のなにかとか。」


「うちの王宮、そんな陰謀渦巻いてないと思うよ。騎士団のトップは私だし,魔術師団のトップは旦那だし。」


「いや,戦う方面のトップの君たちを潰すために,こういう魔物を使うんじゃないのかい?」


「え?私とイシュレイが本気でやったら殲滅できるでしょ、これぐらいなら。」


「え?どこまで人間やめたのさ、ロディ。」


「まあ、英雄目指しているのは変わらないからね。」


「ん~。で、殲滅できるのに殲滅しないのはどうして?」


「これだけの魔物、突然現れるわけないだろうから、その原因を探るのが役目だよ。もちろん、軍の統率も私の仕事のうちだけど,副団長がいれば今はもつよ。」


「なるほど、それで原因の俺をどうするんだい?」


「だから、魔物を止めてくれって頼んでる。」


「俺もジオからの頼みだから止められないんだけど。」


「召喚士のジオがどんな依頼を君にしたらこんなことになるの?」


「王都騎士団を鍛えるために,王都に魔物の大群を連れてけってさ。」


「とんだはた迷惑な依頼だね。一体何を目的にそんなことを?」


「さあ。俺はそんなこと気にしないし。ジオも話さないし。」


「まあ、原因はわかった。ジオに聞けばいいんだよね。それだけ分かればいいや。サトゥが止められないなら,私が魔物を片付けてしまってもいいよね?」


「そうだね。」


ロディが確認すると,サトゥは頷いた。


「ところで君たち,なかなか強そうな冒険者と見た。この魔物達を一掃するのを手伝ってくれるかな?」


ロディは傍にいたアッシュとラシュを振り返り,弓と矢を準備しながら尋ねた。


「ああ,もちろんだ。」


ラシュが頷くのを見て,ロディはにこやかに笑った。


「百人力だね。」


「全力でやっていいよな?ラシュ!」


「森と騎士団を傷つけない程度にしろよ。」


剣を構え直して楽しそうなアッシュの言葉に,ラシュは戒めの言葉を伝えるものの不安が残る。


「私からいくよ。ブースト!!」


ロディがブーストをかけた矢は次々と魔物の急所へと打ち込まれ,魔物達がどんどん倒れていく。


「おお!百発百中!しかも急所に当てるなんて凄腕だな。」


ラシュが感心していると,アッシュがすでに駆けだしていた。


「うおおお!!」


アッシュが魔物を一撃で倒していくのを,騎士団の面々が見て驚く。


「なんてやつだ!」


「一撃だと?!」


「ったく,俺にも残せよ。『アクアスピア』!」


ラシュもアッシュに追いつき,アッシュのカバーをしながら魔物を倒していく。的確な攻撃に,ラシュも一撃で魔物を倒すので,騎士団は圧倒された。


「な,何なんだ?あの冒険者は。」


「団長も本領発揮してるし。もう,犯人の目星はついたのか?」


騎士達が驚いている間に、どんどん魔物が倒されていく。


「え?!また魔術陣?!」


騎士団長たちによって次々に減らされていった魔物に騎士たちが安堵していたところに、空に大きな魔術陣が浮かび上がる。さきほど魔物が召喚されていたのを目の当たりにしていた騎士達は顔を青ざめさせた。が・・・


「え?魔物が消えていく?」


「あの魔術陣は送還の魔術陣なのか?」


騎士達が戸惑っている間に、魔物達は次々と消え,消えない魔物たちもアッシュたちの手によってどんどん屠られていく。数分後にはほとんど魔物がいなくなっていた。


「・・・我々の勝利か?」


「・・・ふう、そうみたいだな。」


騎士達がほっとした声を上げる中、アッシュとラシュとロディはサトゥの元へと戻った。


「さて、サトゥ。君の魔物はほとんど倒して見せたよ。」


「ああ。見ていたよ。ぼくのかわいい魔物たちを、ひどいなぁ。」


「何をいうか。きちんと送り返してやっただろうが。」


サトゥの文句に、サトゥの背後から歩み寄ってきたローブの男が言い返した。



【設定52】

魔物使い サトゥ

召喚士 ジオ=アクィナス

王都騎士団長 ロディスティルリー=アポロス=アーヌベルグ

宮廷魔術師団長 イシュレイ=アーヌベルグ

みんな知り合い。

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