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14 魔物群れも三人寄れば倒せる

アッシュが暴れています。

ラシュは魔術陣によって仲間を強化していることが発覚。

シグは基本的にげんきんな性格。

楽しんで頂ければ幸いです。

「おおっ!ラシュ!!街が見えるぞ!!」


「おう、そうだな。あれがレイフェンの街だ。」


アッシュは馬車と併走。アッシュと馬車の間に、ラシュが馬に乗って走っていた。馬車の先にはレイフェンの町を囲んでいる外壁が見えていた。その外壁の前に魔物の群れをみつける。


「あー、結構いるなぁ。このまま向かうと馬車が壊されてしまいそうだな。」


「よおし、魔物をいっぱい討伐して今日の晩飯にしよう!!」


「いや、アッシュ。目的は別だぞ。」


思わず冷静にアッシュに突っ込んだラシュだったが、言っても無駄だと悟り、馬車の中へと声をかける。


「レイフェンの街の前に魔物の団体さんのお出ましだ。馬車は少し手前で止めて、罠にかけよう。ザックさん、それでいいか?」


「それでいいです、というか、私には断る理由がありませんよ。よろしくお願いします。」


そろそろ(笑)のやり方に慣れてきたザックは苦笑いをして答えた。罠と聞いてシグがにこにこ尋ねる。


「罠?何するん?」


「アッシュが突っ込みたがってるから、シグは周囲へのトラップを頼む。」


「わかった。サイカは護衛?」


ラシュの返答に答えると、シグはサイカを見て尋ねた。


「もちろん、馬車の護衛ですよ。」


言わずもがな引き受けるサイカを見て、ラシュは馬車から離れる。


「ラシュ、そろそろ突っ込んでいいか?」


「ん?おう。先に行け。後から行く。ただし、あっちから行けよ。」


行きたくてたまらないアッシュに、ラシュは方向だけ指示してかばんの中をがさごそと探し始める。

と、とんっとラシュの背中に衝撃がくる。


「シグ、捜し物の最中に揺らすなよ。」


「なんや、ぜんぜん驚かんやん。ちょっとは驚き。」


「馬車が開いた時点でそんなの分かるだろ。」


ラシュは一度もシグを見ずにかばんの中をあさり続けている。それに構わずシグは後ろから話しかけ続ける。視線は前方の魔物に向けている。


「ミーシャかもしれんやろ?」


「馬車から馬に飛び乗るやつなんてシグくらいしかいないだろ。」


ラシュとシグが話ながら準備を始めると、ゆっくりと馬車が減速していく。


「よし、そろそろいいか。」


「あ、もうアッシュ突っ込んだんや。」


魔物を剣でふっとばしている姿を目視したシグがつぶやいた。


「おう。放っといても死なないだろ。」


「まあそうやね。」


「で、ラシュはどうするん?」


「魔石使って一気に攻撃しようと思う。シグはどうする?」


「そんな大技するんやったら、うちいらんやん。」


「打ち損じて馬車を狙われても困るだろ。」


「しゃあないな。広範囲でトラップ仕掛けとくわ。」


「一度魔物の周りを走るぞ。」


「適当なところで降りるわ。」


「気をつけろよ。」


ラシュはシグを乗せたまま、魔物から500mほど離れたところを駆けながら、周囲に魔石を放り投げる。


「何の魔石?」


「雷撃の魔術陣描いた魔石。」


「え?それアッシュも巻き込むやろ。」


「あいつは対属性魔術陣付き防具つけてるから一応大丈夫なはずだ。」


「なんでそんなもの持ってんのや!うちにも!!」


ラシュの言葉に、シグがぐいとラシュの頭を掴む。


「いてぇな!渡しただろ?アンクレット。」


頭の痛さに顔を歪めながらも、そのまま魔石を投げながらラシュが答える。


「は?・・・仲間になったときのやつ?」


「おう。」


「そういうことはちゃんと言っといてぇや。うっかり売るとこやったやん。」


「おい、人の好意を売るんじゃねぇ!!」


思わずシグのほうに振り返るラシュに、シグがにこにこして答える。


「まだ売ってないんや。危なかった~。めっちゃ高価やん。ええの?」


「ええの?ってもう渡してるだろ。仲間になった証だって言ったろ。味方はちゃんと守るさ。」


「おっとこまえやな~、ラシュ。ほんならうちはこの辺で降りるわ。」


というや否や、シグは馬から飛び降り、平地の中にある草むらにトラップを仕掛け始めた。周囲をエーが警戒しているのを見て、ラシュは自分の仕事に戻る。


アッシュは一人でホルンレオパルトの群れと対峙していた。大きな角としなやかで力強い足で突撃してくるホルンレオパルトは、通常ならば、一発で吹き飛ばされ、即死してしまうほどの強さだ。が、アッシュは一撃で目をつぶし、角を躱し、群れの中をひらりひらりと移動していく。二体同時に来たときには、とんっと高く飛び上がり、一頭の背中にずぶりと剣を突き刺し、二匹目を蹴り飛ばす。普通の人にはできない芸当だ。足を切り飛ばし、突撃を躱し、群れを切り崩していく様子はまさに無敵だ。


「アッシュー!!行くぞー!!」


「おうっ!!」


遠くからラシュの声が聞こえると、アッシュは地面に手を着き、防御魔術陣を起動させる。


「ライザー!!」


ラシュの声と共に、電撃が周囲を蹂躙する。周囲に放っていた魔石からも雷撃が放たれ、ホルンレオパルトたちが次々に倒れていく。特に大きな3頭がかろうじて倒れずに立ち上がると、アッシュに向かって肉薄してくる。


「アッシュ、こっちに飛ばし~!!」


「行くぞ~!!」


シグの声を聞いて、アッシュは向かってくるホルンレオパルトたちを剣戟で吹き飛ばす。そして地面に落下すると同時に、鎖がホルンレオパルトたちを包み込み、動けなくなったところへ、シグが魔物の急所である魔石を貫く。


設定14

対物、対魔法、対属性など、いろいろな防御魔術陣があるが、効果が増す毎に魔術陣としての難易度があがる。

対火などの一種類の属性などが初級。

二種類以上になると中級。

対魔法攻撃など範囲が増えると上級。

ほとんどの攻撃が効かないなどは賢者レベル。

今回アッシュが使ったのは対属性魔術陣なので、魔法のエネルギー自体は衝撃として受けている。魔術陣としては上級。

それでもぴんぴんしているのがアッシュクオリティ。

というか、ちゃんと受け流しているだけ。


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