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1 冒険者パーティ「笑う太陽」

おもしろパーティ2

静かな森の中。

洞窟から出てきた男たちがいた。30人ほどいるだろうか。

全員毛皮や鎧をつけた荒々しい姿だ。


「はっはっは!いい獲物だったな。」


「あのやろう、泣きながら小便垂らしてたぜ!」


「いい稼ぎだったな。」


男達がわいわいと盛り上がっているところへ、草を踏みしめる音がする。


「誰だっ?!」


男達の中でも、頭領らしい男が声を荒げる。


「盗賊団、ブラックウルフだな。討伐依頼を受けている。」


男達の前に現れたのは数人の若者だった。最初に話したのは、魔法使いらしいローブを羽織った男だ。討伐依頼の用紙を盗賊団に向けて見せている。


「はっ、たかが数人のお前達に捕まるわけねぇだろ。」


「まて、こいつら、見覚えがあるぞ・・・」


盗賊の一人が余裕を見せていると、他の男が何かに気付く。


「抵抗なく降参してくれると嬉しいんですがねぇ。」


若者の中の、もう一人、白いローブを来た男がにこにこと見つめている。


「そんなに簡単に降参してくれるなら、討伐依頼なんかいらんやろ。当然かかってくるやろ。」


頭に長いバンダナを巻いた女の子が、なまりながら白いローブの男に言い返す。


「むしろその方がいい!さあ、バトル始めようぜ!!」


一人テンション高くやる気を見せている騎士然とした青年が刀を抜いた。


そのとき、盗賊の一人が思い出したのだ。


「お、お前ら、もしかして『笑う太陽』かっ?!」


盗賊の言葉に、魔法使いがにやりと笑う。


「へえ、結構名前が広がっているな。盗賊団にも知られているとは!」


喜んでいるのは騎士然とした青年。


「なあ、俺ら有名人?!有名人?!」


騎士然とした青年に応えるのは、白いローブの青年。


「そうですねぇ。多少、距離を置きたい集団として認識されているようですがね。」


心底嫌そうな顔をするのは女性だ。


「いややわー。うち、そんなんやあらへんし。」


のほほんとした若者達の様子を見て、頭領は声をあげた。


「てめぇら、捕まりたくなかったら、こいつらを殺せっ!!」


頭領の命令に、盗賊団は襲いかかった。


「よっしゃあ!!行くぜ!!」


騎士然とした青年が大剣を振り回す。


魔法使いがロッドを盗賊団に向ける。


「アクアスピア!!」


水が矢のようになり、盗賊団へ命中する。


「はい、いただきー!」


襲いかかってきた盗賊団が目の前で落とし穴に落ちていくのを見て、女性はにこにこして見送った。


「さあ、今更悔い改められても亡くなった者は帰りませんから。目くらましっ!」


白いローブの男がロッドを出すと、突然のまばゆい光に、盗賊達は目が見えなくなる。


「行っくぜー!!」


楽しげに大剣を振り回す剣士の姿に恐れたのか、盗賊団が逃げ始める。


「逃がすかよっ!!」


魔法使いの青年がロッドをかざす。


「アースプリズン!!」


土が盛り上がり、即席の檻が現れ、盗賊達の行く手を阻む。


四人の荒技が光り、盗賊全員をお縄にした。

設定1 

アッシュ 剣士 大剣を振り回す。魔法は苦手。

ラシュトリカ=レヴェヌ 

     魔術師 ロッドやショートソードを使う。アッシュの幼なじみ兼親友

シグ=アクィナス 盗賊 細かい作業が得意。

サイカ 僧侶 毒舌。丁寧な口調だが、相手をいらいらさせる。

    サイカに治癒魔法をかけられると激痛がはしる。

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