表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/266

第百八十一話

リアルが忙しく、更新が遅れた上に文章が中途半端で申し訳ありません。

「それにしても今連れている美人さんはそこの三人だけか? さっき会った時はもっと大勢侍らせていたじゃねぇか?」


「他の皆はレムの所……今日泊まる所に帰らせましたよ。あの大人数だと人目がつきすぎてろくに歩けませんからね」


「はははっ! 確かにな。というかろくに歩けないどころか、妬んだ男どもに刺されるかもしれないな」


 バドラックはアルハレムの側にいる三人の魔女達を見ながら訊ね、それに魔物使いの青年が答えるとエルージョの騎士は機嫌よく笑った。


 その後アルハレム達とバドラックは同じ席で酒を飲みながら会話をしたのだが、そこでエルージョの騎士の口から出てくる話題はとても騎士らしくなく、どちらかといえば傭兵のような感じであった。しかしそれは「ギルシュの蛮族」と呼ばれるマスタノート家出身の魔物使いの青年も同じであるため、酒の席での会話は思いの外盛り上った。


「アルハレム。お前、貴族様とは思えないほど話せるじゃねぇか?」


 会話をしている内に打ち解けたバドラックがアルハレムに元々砕けた口調を更に親しくして話しかける。そしてそれは魔物使いの青年も同様であった。


「まあ、俺の実家のマスタノート家は色々と特殊だからね。でもそれを言ったらバドラックさんこそ、こう言っては悪いけど騎士って感じがしないけど?」


 アルハレムの、聞きようによっては気を悪くしそうな言葉にバドラックは機嫌を損ねずに当たり前のように答える。


「まあな。俺は元々騎士じゃなくて探検家……と言えば聞こえはいいが、要は遺跡や秘境から高く売れそうな物をかっぱらって売り払う盗掘屋だったんだよ」


「探検家だった? それがどうして今はエルージョの騎士になったの?」


「あ~、それはだな……」


 バドラックはシレーナに聞かれると目をそらすが、やがて言い辛そうに答える。


「……実はな、今から何年か前にこことは別のダンジョンを一人で攻略したことがあってな。それでその時に手に入れたエリクサーをエルージョの大商人に高値で売りつけたら、その噂を聞いた貴族やら王族やらがやって来て、気がつけば騎士にスカウトされてたんだよ」


『………!?』


 バドラックから聞かされた昔話にアルハレム達は思わず絶句した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ