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第百六十七話

昨日に続いて更新が遅れてしまい申し訳ありません。

「……じゃあ話を戻してもう一度聞くが、一体何が原因で言い争っていたんだ? ……まあ、原因は大体予想がつくけど」


 気を取り直してアルハレムがリリア達に言うと、次に部屋の椅子に座ってくつろいでいるゴーレムの魔女にセイレーンの魔女とワイバーンのドラゴンメイドに視線を向けた。


「……あのさぁ、リリア、レイア、ルル、ツクモさん、アリスン、ヒスイ? 確かに俺は彼女達に拐われたけど怪我とかはしていないし、ゴーレムの魔女は新しい仲間になったんだからそんなに怒らなくても……」


「いいえ、アルハレム様。私達が怒っているのはそんな理由ではありません」


 アルハレムはゴーレムの魔女達を庇おうとするが、リリアがそれを遮って話す。


「アルハレム様の言う通り、彼女達三人はアルハレム様を誘拐しました。それはあのロリ女神のイアス様が許して私達が絶対に許されない大罪です。

 ……正直な話、今すぐにも彼女達の四肢を引きちぎってから腹を切り裂き、生きたまま内臓を引きずり出して虫の餌にすることで罪を償わせたいというのが私達の気持ちです。しかし結果的にゴーレムの魔女が仲間になり、あの飛行船のダンジョンがアルハレム様の所有物になってこれからの旅に役立つことになるのですから、ここはグッと我慢して水に流そうと思います」


(いや、全然水に水に流せてないだろ……)


 そう言ってリリアは目が全く笑っていない笑顔でゴーレムの魔女とセイレーンの魔女にワイバーンのドラゴンメイドを見て、アルハレムが心の中でつっこむ。レイア、ルル、ツクモ、アリスン、ヒスイもサキュバスの魔女と同じ気持ちなのか殺気を感じさせる視線をゴーレムの魔女達に向けているが、当の魔女三人はそれを涼しい顔で流していた。


「……だったら一体何で怒っていたんだ?」


「あのセイレーンとワイバーンがふざけたことを言ったからよ」


 呆れた顔でアルハレムが仲間達に訊ねると、アリスンが兄の体に抱き付いた体勢のまま不機嫌な顔で答えた。


「ふざけたこと? 一体何を言ったんだ?」


「別にふざけたことなんて言ってないって」


「そうそう。ただアタイらもダンジョンマスターと同じようにアルハレムの仲間にしてほしいって頼んだだけさ」


「へぇ、二人も俺の仲間にね。それは確かにリリア達も怒るかも……………って、はぁ!?」


 首を傾げたアルハレムにセイレーンの魔女とワイバーンのドラゴンメイドが答え、それを聞いた魔物使いの青年は最初納得したかのように頷くが、次の瞬間に彼女達の言葉の意味を理解して驚いた声をあげた。

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