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第百五十九話

 走る。走る。走る。


 目的の場所に向かって広間を走るアルハレムだったが、今度は一体どこからゴーレムの魔女が襲いかかってくるか分からないという重圧から、広間が最初よりずっと広くなったように感じた。


「マスター! 左からきます!」


「っ!」


 アルマの声にアルハレムは立ち止まるとすぐに後ろに飛び退き、その直後にゴーレムの魔女が操る石像の拳が通りすぎる。


「この!」


 ガゴォ!


「ああっ!? 私の石像の腕が!」


 アルハレムは苛立ち紛れにアルマを振るい目の前にある石像の腕を攻撃すると、その攻撃により石像の腕の一部が欠けてゴーレムの魔女が悲鳴を上げる。


「うう……この石像、直すの大変なんですからね!」


 よほど石像を気に入っていたのか、ゴーレムの魔女は目尻に僅かな涙を浮かべながら言うと瞬間移動で姿を消して、アルハレムは再び走り始める。


「どうやらこちらの攻撃は通用するみたいだな」


「ええ、先程あのゴーレムの魔女は輝力で身体能力を強化できないと言っていましたし、あの動きさえ止めれば勝機はあると思います」


 走りながらアルハレムが言うとアルマも自分の意見を言い、そうしてる間に魔物使いの青年は目的の場所に辿り着いた。目的の場所と言ってもそこは広間の端で、アルハレムは壁に背を向けるとインテリジェンスウェポンのロッドを構えた。


「ああ……そういうこと」


 広間の入口の近くで戦いを見ていたセイレーンの魔女は、壁に背を向けてゴーレムの魔女を待ち構えるアルハレムを見て納得したように頷き、同じく戦いを見ていたワイバーンのドラゴンメイドが口を開いた。


「なるほどね。確かに襲われる方向を一つ潰せばあのダンジョンマスターの奇襲にも対応しやすくなる。でもね、それは裏を返せば……」


「いいアイディアですけど、それは逃げ場を一つ無くすことにもなるんですよ」


 ワイバーンのドラゴンメイドの呟きを聞いていたのか、あるいは単なる偶然なのか、彼女の言葉を引き継ぐ言葉を言いながらゴーレムの魔女は瞬間移動でアルハレムの前に現れて攻撃を仕掛けてきた。

リアルの事情によって更新が大幅に遅れた上に文章も中途半端で大変申し訳ありませんでした。

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