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小さなぼっちのプロローグ

・なるべく、感想や意見を聞かせて欲しいです。


・誹謗中傷はもちろん、冷やかしの感想などはご遠慮ください。

 ある人が言った…。君は痛い子で、自分のことしか考えられず、何の取り柄もない奴だと…。

 その人は、僕から見ればとても優秀だった。いざという時には、臨機応変に機転を利かせて問題を解決し、誰にも文句や難癖をつけさせないほどの実力者で、その上人付き合いが苦手なくせに人とのコミュニケーションは絶妙だった。僕は、その人によく助けてもらっていた。つまらない悩み…自分の進路を決めることになる事…人や社会での生きていくためのスキルの伝授。その人はただ、自分の経験談を教えてやっているだけだ…と。

 だからかもしれない…。最近になって、その人の凄さと成長するに連れて浮き彫りになっていく自分の能力の限界をまざまざと感じさせられ…いつの間にか、僕はその人のことを…

避けるようになっていた。


 * * *


 現在、高校3年生を迎えた僕。今年の8月にはビデオ屋のアダルトコーナーを堂々と潜ることが出来る年になる僕。…わーい!やっと、あの楽園《エデン》に行くことが出来そうだよ!僕、ウルトラハッピー☆…と痛いことを考えながら、僕は教室の窓際の席に座って空を眺めていた。

 最初に言っておく。僕はかーなーり…いや、まったく友達がいない。理由は、客観的に考察して挙げた結果…

「人見知りが激しい事」

「常に斜め下な思考をしている事」

「運動が全く出来ない事」

「勉強が全く出来ない事」

「カルシウムが足りていない事」…などなど。まぁ、最後のは単に魚とか食わないからなんだから関係ないんだけど…。まぁ、自分から他人を嫌っているところも大いにあるわけで…。

 僕が他人を嫌いになったのには、訳がある。まず、小中校ではずっと物静かな奴としてやんちゃな子達にあれよあれよと扱《しご》かれていた。しかも、子供の無邪気な感情で行ってくる卑劣な発言や行動…例えるなら、集団で1人を「ヒャッハーッ」と言いながら責めたり…。どこの世紀末ですか…。いつも、隣にいて「僕達(私達)は、ずっと友達ね?」と言いながら言われた人が危険に晒され、言った人にも被害が及ぶものなら真っ先に心変わりをしたり…。挙げればキリがない。

 高校に入って、自分もあの理不尽だが輝いて見える…所謂《いわゆる》リア充という者になってみたいという希望を胸に抱きながらデビューしてみた。最初の数カ月は、彼女もでき…友達に下の名前で呼ばれるなどこれまで味わったことのない摩訶不思議な大冒険に遭遇していたが…。ある時を境に彼女には他の男と合体したいということで別れを告げられるわ…友達は友達で、僕がついていけなくなるくらいに楽しいコミュニケーションを嗜《たしな》んだりと、いろいろなことがあり…いつの間にか僕は他人が嫌いになっていた。

 恐らく、この自分の気持ちを理解して尚且つ僕の傍《そば》に居てくれる人なんて死んでもいないだろうということに気付いた。うん、良い収穫じゃないか…。なんて、自分をフォローしてもしきれないほどに僕の心は歪んでいった。それからというもの人と話しても意味なんてない…イベントやラブコメ展開なんてあるわけがない…僕を異物扱いするお前たちがネジ取れてるだろ…と思い、さらには…

「希望なんて抱くな。」

「何かを願うことは愚かだ。」

「期待することは悪だ。」

と、自分なりの哲学が出来上がる始末。まぁ、傍《はた》からすれば「何コイツ?痛い…。」とか「中二病かよ…。」などと囁かれるだろう。でも、僕自身はこの考えが間違っているとは思わない。

 この哲学こそが世の世界に生きるものの理《ことわり》だと思う。期待すれば、必ず落胆するし…必死に何かを願っても、神様仏様安〇総理さまは何もしてくれない。希望を持てば、必ず何かで失望させられる。そして、そういう奴に対してリア充の者はその傷口を生温《ぬる》く…むず痒くなる言葉をかけるか…率直な批判を浴びせ、傷に塩を塗るかしかしないのだ。

 だから、僕はそんな目に合うくらいならと…辛くなるだけだからと…人との交わりを断ったのだ。いっそその方が、自分も相手も辛くなくて済む。


 人は…愚かで、醜くて、弱くて、どうしようもないくせにそれを隠そうとする。隠せている人間はまだ、良い。だが、隠し切れていない人間は?素直が故の悪は?僕は自分がこんな風に人を語れるような人間ではないことは自覚している。自分と同じように傷ついて行き場のないものには出来る限りの手を精一杯差し伸べる。でも、聖人君子ではない。僕自身も醜く、愚かだ。でも、だからこそ…自分がそういう奴だと心の底から自覚しているからこそ…あいつ等とは違う。僕は醜いものを隠す汚い人間になりたくないんだ。

 キーン・コーン・カーンコーン…

 気がつくと、次の授業のチャイムが僕を現実に引き戻した。また、機会があれば何かについて独り…語ってみよう…。うん、痛すぎる。僕、そろそろパラ〇ディックに無線で文句を言わないと…。

 僕は、教科書を出して…教卓の前に立った先生の授業を受ける態勢に入っていくのだった…。

 



 今回は、この小説を読んで頂き有難うございます。この話は、正直なところ…皆さんのお気に召すとは思えません…。それでも、もし興味を持って頂けたら嬉しいです。

 この話は、気が向いたら執筆するという連載式ですw皆さんからの意見や感想などを参考にしていきたいです。初めて、小説を投稿する若輩者として皆さんの胸を借りるつもりで執筆したので皆さん、宜しくお願いします。

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