神代再来
アルロデナの宰相プエル・シンフォルアは撤退を開始すると同時に、占領していた辺境領域を放棄することを独断で決定。ラ・ギルミ・フィシガ率いる弓と矢の軍を以って戦後統治を行っていたバークエルらを放棄した。
ファンズエルには、直ぐに次の任務が与えられる。
撤退の迅速化を図る為の支援である。即ち、前を遮る者の排除と殿を務めるギ・グー・ベルベナの斧と剣の軍の援護であった。また、遊撃軍となってフェルドゥークを補助するガイドガ氏族とギ・ゴー・アマツキの剣士隊の支援も当然その任務に含まれていた。
だが、戦闘力で言えば当然ながら殿を務める彼らの方が上である。よって、ファンズエルを率いるギルミは、その他の面で彼らを援助することにした。
武器や食料、或いは寝床の支度である。
ギ・ガー・ラークス率いる虎獣と槍の軍と、半壊したとは言え王の近衛らを先頭にエルファまで撤退を敢行する黒き太陽の王国軍は、国内においてはその巨大国家を維持する為に膨大な道路網を構築していた。
巨大な国力を背景として東征をしてきたアルロデナが、その圧倒的な進行速度を維持出来たのは、偏にその道路網による“高速道路”を通じて物資を補給出来たからである。平時には商人も利用し、各地からの流通の大動脈ともなっているそれを、アルロデナの軍勢は最速で駆け抜ける。
だが、どんなに速くとも不眠不休で走るには限界がある。それでなくとも、身一つで敵前から撤退してきた者が殆どだったのだ。
故に、ラ・ギルミ・フィシガはその為の物資を用意させた。治療が必要な者を拾い集め、即席の馬車を作らせると、それに乗せる。
馬車を牽くのは双頭獣と斧の軍の魔獣達。
嘗て南方熱砂の大砂漠で赤の王と交易国家プエナの蒼鳥騎士団に追われた記憶は、今も未だ彼らの脳裏に焼き付いている。
あの時追い立てられた悔しさを、見捨てざるを得なかった兵士達の無念を、彼らは忘れていない。
その経験を活かして必要な物を提供する配慮を忘れないラ・ギルミ・フィシガは、アルロデナでも屈指の優秀な指揮官であった。また、その才能を見抜き、後方部隊へと配置したプエルの目の正しさでもある。
敗北という苦渋に塗れた彼らではあったが、そんな時だからこそ往く先々で配られる食料は、彼らの士気を保つ。
──未だ負けた訳ではない。王ある限り、捲土重来は必ず果たす!
撤退していく中でもアルロデナの軍勢の中の誰一人として諦めを口にする者はなく、勇者の脅威とアーティガンドの異常な兵力も、王を信奉する軍勢の士気を挫くことは出来なかった。
◆◆◇
整然と撤退していくアルロデナに飛翔艦で追い打ちを掛けようとした勇者だったが、翼なき空蛇とその眷属により追撃を防がれると、今度は地上軍を動かした。
目の前の未だ力を失わない戦神と、新たに加わった冥府の女神の眷属神への牽制としてだ。
「ほう?」
だが、突如として沸き起こる光に勇者の視線は吸い寄せられる。
輝く光は地上を照らし、死すべき者の運命を覆す奇跡の御業。
「ふ、ふはははははははは!! そんな所に居たのか、癒やしの女神! 我が愛する娘よ!」
狂笑に身を捩る勇者は禍々しく口の端を釣り上げると、犬歯を剥き出しにして笑う。
「漸く我が手に帰るか! 待ちかね──」
「──滅せよ!」
勇者の隙を突き、一気に距離を詰めたのは先程勇者の一撃で地上に落とされたヴァイシュラ。しかし、隙を突いた筈の一撃は勇者の長剣に弾かれる。まるで時間が巻き戻ったような錯覚。或いは、そこにあるべくしてあった長剣に、ヴァイシュラの攻撃が吸い込まれたような……。
「いけませんわ。運命に逆らうなど」
嫣然と微笑んで、勇者の後ろから現れたのは黒髪の少女。
人ではあり得ない程に整った容姿。まるで人形のように白い肌と腰まで伸びた黒い髪。赤く輝く瞳は、嘲笑と優越感に揺れながら膝を突くヴァイシュラを見下ろしていた。
「ああ、来てくれたのか! 僕の可愛い運命の人よ!」
以前から勇者の影に寄り添っていた少女である。だが、その時とは雰囲気が一変していた。
一目見れば忘れられないような美貌の少女である。それは変わらない筈なのに、年若い少女には持ち得ぬ妖艶さを濃厚に漂わせる。触れれば折れてしまいそうな細い手足と身体。だが、その気配は禍々しく聳え立つ捩じくれた大樹を思わせた。
「ああ、愛しき君。貴方が望まれるなら、私の糸は全てを絡め取るでしょう」
勇者の手が少女に伸びる。
頬を染める少女の頭を撫でた勇者の手が、その美貌の頬を伝い、首筋に絡み付く。そのまま引き寄せられ、勇者の胸元に抱き止められる少女。ともすれば乱暴にさえ見える勇者の動きに、少女は恍惚とした表情を崩さない。
「運命の女神ァ!!!」
怒声が響いたのは天空から。好敵手との勝負の行方を捻じ曲げられた怒れる天空の主が、赫怒の声と共に魔法を放ったのだ。
天と地を貫く雷鳴と共に、雷雲渦巻く乱流から放たれる雷鞭。束ねられたその太さは、如何なる大木とて丸ごと飲み込む程の太さであった。
周囲一帯を巻き込む雷鎚が勇者と勇者を守る運命に降り注ぐ。特大の雷鎚を放った直後、ガウェインの脇腹に氷弾が突き刺さる。天から降り注いだ雷鎚がその衝撃で途切れ、勇者と運命の女神が手傷も無く姿を現す。
「忌々しきは方舟か!」
憎悪を一心に込めて睨むガウェインは、すぐさま眷属の龍達に命じて飛翔艦と大魔法の撃ち合いをさせる。そうして自身は再び運命の女神に向き合う。
「……僕の可愛い運命の人。ここは任せて構わないかな?」
「……勿論でございます」
「彼女らを使うと良い」
視線を交わすアティブとリューリュナは睦言を囁くように言葉を交わし合う。勇者の視線の先に運命の女神が目を向ければ、そこには聖人の中でも特に勇者に親しい者達が並んでいた。
ギ・ゴー・アマツキと互角以上に剣を交えた緑色の髪をした剣士。時と距離を操り異界の門を開く少女。ギ・グー・ベルベナの連携を真っ向から破る狂信者。そして、先程龍達の一斉射撃で消炭となった筈の少女の姿さえある。自身の騎竜と融合したのか、背中から竜翼の生えた一種の異形と化した少女までもが、その中に含まれていた。
「有り難く使わせて頂きましょう」
目を細めて笑うリューリュナの口元は、嗜虐の笑みに歪む。
勇者は運命の女神から身体を離すと、視線を自身の求める者に向けた。火炎龍ドゥーエの近くに跪く聖女の姿。まるで目の前に極上の肉を置かれた獣のように、勇者は舌舐めずりでもするかのように彼女を凝視する。
「行かせると思うか?」
黒き髪を靡かせた戦神が立ち塞がるが、勇者は歯牙にもかけない。
「阻めると、思うてか?」
既に勇者の声は人間のそれではなく、人間全てを守護していた往時の威厳を備えたものになっていた。勇者の身体からは神威とも言うべきマナが溢れ出しており、それが身を守る防具となり、この世界の如何なる攻撃をも受け付けない。
「──我が剣に宿れ、災厄!」
黒炎剣に戦神の力が満ちる。一度は勇者の体を吹き飛ばしたそれに対して、勇者は全く怯えず足を進める。そんなものは大した脅威ではないのだと薄ら笑いすら浮かべて。彼の目に映るのは、探し求めた愛しき娘の姿。その寵愛を受けしレシア・フェル・ジール。
黒炎剣が、勇者の体に触れる。
「──っ!?」
驚愕に目を見開いたヴァイシュラの目の前で、勇者の身体にぶつかった黒炎剣が消えていく。
「黒炎よ、爆ぜよ!」
咄嗟の判断で爆発させた黒炎剣だが、勇者に全く傷を与えられない。
「貴様も、顕現したということか……!」
「ああ、ゼノビア……待っておれ。今すぐ……」
熱に浮かされたように呟く勇者の目に、既にヴァイシュラは無い。
「──我が、涙は」
世界を覆うアティブの気配。生半可な攻撃では傷を与えることすら不可能と判断したヴァイシュラは眼帯を毟り取る。現れたのは激しく燃え立つような赤き瞳。炎の聖女と呼ばれた少女そのままの真紅の瞳。
「天を戦火で焦がす!」
「……ヴェリド」
運命の女神の導きにより全滅した飛竜が甦り、それを足場に群がる聖人に苛立ちながらもガウェインは一瞬だけ戦女神を見た。髪に隠れて僅かに覗く口元に淡い笑みを浮かべ、ヴェリドはガウェインに詫びた。
「済まぬ。先に逝く」
雷雲を割って姿を表すのは、核となった嘗ての勇者が最も得意としたもの。黒炎と炎が交じり合い、星屑を灼熱に燃やす。天地を業火の色に染めて、ただ目の前の怨敵に向かって放たれたのは、世界の敵たる神が振るった全力の一撃。
味方である火炎龍ドゥーエ、更には聖女レシアまでもその範囲に収めたその攻撃は、正に災厄の名に相応しい。
だが、その攻撃を見上げる勇者の口元に浮かんだ笑みは崩れない。
「……堕ちても神を名乗るだけはある、か」
構えた長剣に宿るは、世界を構成するマナ。それを吸い取り、組み上げ、刃として錬成する。
「世界は我が為に在る」
世界を塗り替える詠唱。手繰り寄せる奇跡を御手に、全てを切り裂く神撃が長剣へと集約される。手にした剣に神威を込め、勇者は構えた長剣を一閃した。
世界を断ち切る一撃に、星屑は轟音を立てて両断される。だが、それでも2つ。両断されたとは言えそのままの質量を保った流星は、地上に落ちれば巨大な破壊を齎すに違いない。
故に、勇者はそこから更に上の領域へと足を踏み入れる。
「神威七閃」
怨敵に降り注ぐ筈だった星屑は、その七閃によって空中で爆散する。魔法を構成する組成式が崩壊し、魔法それ自体を維持出来なくなった為だ。
その一撃に全てを懸けた戦神。爆散し、地上に降り注ぐのは煙だけであった。その煙の向こう側に戦神の力を感じるが、既に弱々しく並の人間程度の力しか持ち得ないことを勇者は悟る。
「ふ、ふはははははははははは───!!!」
勇者は自然と哄笑を上げていた。最早戦神は倒れたも同然。勇者たる者を脅かす力を持つ者は居ない。
「──我が友の無念、思い知れ!」
四散した星屑に隠れ、拡散した煙の向こう側から戦神が一気に距離を詰める。星屑を消し去る為に力を放出した勇者の隙を突き、戦神は黒炎剣を勇者の身体深くに突き刺した。
「──貴様っ!」
流石の勇者もその一撃に蹌踉めく。だが、既に力を使い果たしていた戦神に、そこからの攻撃は不可能であった。
振るった勇者の腕に弾かれ、戦神は煙のように掻き消える。元からそこに何者も居なかったかの如く、消失した戦神。
天上から憤怒と共にそれを見下ろしていたガウェインも、雄叫びを上げるとその踵を返さざるを得なかった。戦神が敗れた今、己だけで勇者と運命の女神に挑んでも勝ちを得られる筈がない。激怒の中にも冷徹な計算を働かせ、ガウェインは逃亡するしかなかった。
その前に、ガウェインは視線をレシア・フェル・ジールへ向ける。ドゥーエの傷を癒やし、迫る勇者に敢然と向き合う少女の姿を見るなり、急降下。
「渡さぬわッ!」
怒声と共に勇者に体当たりしようとするガウェイン。
「蛇がッ……!」
戦神に与えられた傷口を押さえ、憤怒を吐き捨てる勇者。
空中に向かって振り切られる勇者の腕が、空に槍を現出させる。無数の槍が槍列を作り、その数は千を軽く超える。しかも、その一つ一つが毒を滴らせ、電撃を帯び、或いは高熱を発しているのだ。
「串刺せ!」
一斉にガウェイン目掛けて飛翔する槍の群れ。一つ一つが意志を持っているかのように様々な軌道を描いて、天から迫り来るガウェインを迎撃する。
「天雷よ!」
だがそれを、天から降り注ぐ雷を持って尽く焼き払うガウェイン。
「行きなさい!」
空中で乱れ飛ぶ飛槍の只中へ聖人を送り込むリューリュナ。雷鳴と電撃が荒れ狂うガウェインの意志に沿って乱れ飛び、勇者の放った飛槍の群れの乱舞するそこへ突入していくなど自殺以外の何物でもない。だが、それを恐れもせず聖人化した少女達は飛竜を駆って突き進む。
僅かにガウェインの突進が弱まった隙を突き、勇者は手元に槍を出現させる。
「死ね!」
無造作に投げ付けたように見えた槍は、超高速を以って天の龍に放たれる。紫電纏し天槍飛竜裂き。嘗て鍛治神グルディガが造り給いし神代の武器である。
如何な天よりの雷であろうとも、その槍を消炭に変えること能わず。ガウェインは避けるしかなかった。だが、槍の軌道から身を逸らしたガウェインを襲うのは通り過ぎた天槍の巻き起こす強烈な風圧の刃と、その身を切り裂く痛み。
思わず蹌踉めくガウェインに、上下左右三百六十度から無慈悲な槍が突き刺さる。更にその身に突き立つ竜槍。勇者の尖兵となった少女達が、竜の牙より造り出した槍を巨大なガウェインの体躯に次々と突き刺したのだ。
「憤怒の雷鎚!」
自身に絡み付く一切合財を焼き尽くす天から降り注ぐ怒りの雷撃が、ガウェイン自身に突き刺さる。吠え猛る龍の咆哮が龍眼を赤く染める。
眼下に勇者を捉えたガウェインに、飛翔艦が体当たり同然に突撃する。それを止めようと四方から群がる数多の龍達へ、4隻からなる飛翔艦の両舷側に並んだ槍列から水・風・雷・火の魔法弾が雲霞の如き弾幕を張る。怒りに我を忘れたガウェインが船体に噛み付こうと大口を開けた直後、充填された主砲から放たれる極大の魔法弾。
さしものガウェインも一瞬意識を失い、地上へ落下する。だが、直後に意識を取り戻して空を泳ぐが劣勢は覆い難く、眷属たる龍達を率いて撤退するより他になかった。
撤退する龍達へ更に追い打ちを掛ける飛翔艦。傷口を抑えた勇者は、それを見上げて嗤った。目の前には、両手を広げて背に龍を庇う聖女レシア・フェル・ジール。否、既に勇者の目に映るのは愛しき愛娘でしかない。
「おお、ゼノビア──」
「怨敵めェ!」
直後、怒声を上げて起き上がったドゥーエがレシアの頭越しに勇者に襲い掛かる。完全に油断していた勇者だったが、運命の女神に導かれた少女達が瞬きの間に彼らの間に滑り込み、襲い来る衝撃と炎から勇者を、その身を呈して守る。
「邪魔だッ!」
無造作に振るわれた勇者の剣がドゥーエの身体を吹き飛ばす。その余波は衝撃となって大気を揺らした。
「ドゥーエさん!」
悲鳴を上げるレシアを見下ろしながら、ドゥーエもまた、多くの龍達と同様に退却するしかなかった。
そして勇者は、遂に求めていた者に辿り着く。
「ああ、ゼノビア。我が愛しき娘。漸く我が手に……!」
勇者の手がレシアに触れると同時、逃れる術の無い彼女は意識を失い、勇者の手に落ちる。彼女の頬を撫でる勇者は、哄笑を上げて勝利を噛み締めた。
「ふはははははは!!! 人よ、地に満ちよ! どこまでも、いつまでも! 人に満たぬ者共よ、恐れ慄くが良い! 聞け、天上天下に響く勝利と栄光の女神の歌を! 再び我らの時代が来たのだ! 森羅万象、皆、平伏せよ! 満願成就の時、来たれり!! アッハッハハハハハハハハハハ!!」
焼け爛れた荒野に剣を突き立て、腕に抱えるのは聖女。
狂ったように笑う勇者は、唯一人天高く勝鬨を上げた。
◆◆◇
冥府の女神の神殿。その主は己が両眼を伏せていた。
地上の出来事も、地下で争う声も、彼女の耳はどちらも良く捉えていた。目の前に気配を感じ、僅かに瞼を開ける。
「……」
そこには膝を突き、頭を垂れる忠臣の姿があった。
「……」
長い黒髪に隠れ、その表情は伺えない。だが、無言の内に佇むその様子から彼女が何を訴えたいのか、冥府の主は痛い程に分かってしまう。
なればこそ、己の本分を貫かんとする者に対して掛ける言葉は、引き止めるものであってはならない。
「……赦す。存分に奮え」
片肘を肘掛けに置いたまま、悠然とした態度で声を掛ける。
「有り難く!」
一層深く頭を垂れた戦女神は、最期に一度だけ主に向かって顔を上げた。
「我が一命を以って、主の願い、叶えてみせます!」
微笑む様子は、まるで邪気を知らぬ少女のよう。だが、その姿も徐々に消え去り、冥府に再び静寂が満ちる。次いで現れたのは異形のゴブリンである。己の手駒として地上世界を手に入れんと奔走する小さき者に、冥府の女神は微笑んだ。
「貴方は膝を突いて願わないのね?」
「それを望むのか? 女神たるお前が……」
真紅の瞳が冥府の女神を映す。
「ベティヴィアとヴェリドは旅立ち、ガウェインは敗退を強いられ、パーシヴァルは巨人との戦いで動けない……。嘗ての戦友達も、私に傅く者も、皆居なくなってしまったわ」
黄金の瞳がゴブリンの王を捉え、離さない。その言葉の一つ一つが呪いより強力に加護を与えた眷属を縛る鎖となる。だが、頑として膝を突かないゴブリンの王に、アルテーシアは笑みを溢す。
「ふふ、貴方は本当に面白いわ。勇者は強大で、決して貴方が勝利することはない。何にも況して、あれは貴方の身体。もし傷つけられたとしても、痛みを味わうのは貴方よ?」
「承知している」
ゴブリンの王は視線を自身の体に向ける。戦神が勇者に突き刺したのと同じ部分から黒炎が吹き出していた。
「それでも?」
「ああ。それでも尚、俺は諦める訳にはいかない」
「ならば、その身に冥府の力を与えましょう。屍山血河を積み上げて、覇道を往く者よ。その双肩に掛かるのは冥府に堕ちたる戦士達の抗う魂。捧げるのは貴方の命。さあ、返答は如何に?」
「戦友達と宿敵達の名に誓い、我が勇気を、此処に示さん!!」
心臓を叩くゴブリンの王の咆哮に、神殿が揺れ動く。
「征きなさい、天の高きを目指す者よ。戦神の加護が、貴方を守るでしょう」
消えていくゴブリンの王の姿に目を細め、冥府の女神はただ静かに時を待つ。
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【種族】ゴブリン
【レベル】100
【階級】インペリアル・大帝
【保有スキル】《混沌の子鬼達の覇者》《叛逆の魂》《天地を喰らう咆哮》《剣技A−》《覇王の征く道》《王者の魂》《王者の心得Ⅲ》《神々の眷属》《覇王の誓約》《一つ目蛇の魔眼》《魔流操作》《猛る覇者の魂》《三度の詠唱》《戦人の直感》《導かれし者》《混沌を呼ぶ王》《戦神の系譜》《冥府の女神の聖寵》《睥睨せしは復讐の女神》《世界を敵に回す者》
【加護】冥府の女神・戦神
【属性】闇、死
【従属魔】ルーク・コボルト(ハス)(Lv56)灰色狼(Lv20)灰色狼(Lv89)オーク・グレートキング(ブイ)(Lv29)
【状態】《一つ目蛇の祝福》《双頭の蛇の守護》《土喰らう大蛇の祝福》《翼なき空蛇の守護》
【スキル】《封印された戦神の恩寵》が解放。《戦神の系譜》に変化。
【加護】戦神の加護を獲得。
【スキル】《戦神の系譜》──冥府の女神と戦神の加護を受けることにより全能力上昇(極大)、不可避の傷と引き換えに神々に対して致命の傷を与える事が可能。
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