人物紹介Ⅱ(群雄時代)
【アルロデナ】
レシア・フェル・ジール(23歳)
聖女と呼ばれる修道女。象牙の塔に連れ戻されたが、ゴブリンの王が実に4年の年月をかけ奪回に成功する。
リィリィ・オルレーア(26歳)
ゲルミオン州区北部自治都市の総督を務める元聖騎士。魔剣ヴァシナンテを操る。
ヨーシュ・ファガルミア(31)
元花形剣闘士にして、現在は西都総督兼冒険者ギルド総支配人。亜人達から謙虚な人と呼ばれつつも、その周囲にはハーレムの如き美形の女性たちが集まっている。亜人からなる護衛が彼の周囲を固めている。アルロデナ宰相に最も呼び声高いが、本人は死ぬほど嫌がっている。
シュメア(32)
元奴隷の剣闘士であり、人間の世界よりも、ゴブリンの王に世話になった方がマシと考える肝の座った人物。辺境領域を守護する守備隊長へ就任。種族と問わず人気があり、特に子どもたちからは母親代わりとして慕われている。ファンズエルを構成する部隊としては最大規模を率いる。
エルバータ・ノイエン(38)
奔放な娘を持つ悩める父親。エルレーン王国宰相にして、改革者。彼のおかげで、エルレーン王国は一時の財政難を克服し、健全な国家運営を成し遂げる。
リシャン・ノイエン(17)
恋する乙女。顔が良くて強いフェルビーに惚れてしまった人間の少女。エルバータの一人娘で、少々突飛なところがある。
ユザ(31)
ガルム・スー衛士長。口は悪いが人は良い。
ユースティア(18)
雪鬼の一族族長。ギ・ゴー・アマツキに助けられて以来、彼に感謝と憧れを抱く。美貌の族長であり、同時に一族一の剣の使い手である。雪鬼の一族から崇拝に近い尊敬を受ける。
セレナ(37)
冒険者ギルド腕利き候補に名前を連ねる妖精族。セレナサンジュウナナサイ。妖精族の年齢は半分にした程度が、人間の年齢に相当する。シュナリアにこき使われ、ヨーシュに手伝いを命じられ、多忙な日々を送る。
メリシア(19)
ヨーシュのメイド。高級娼婦として教育を受けたため、ヨーシュの秘書などをしている。
ミール・ドラ(19)
人間とのハーフエルフ。暗殺者にして、レシアの信奉者。レシアが絡むと、とりあえず敵対したものを真っ直ぐ殺そうとする手癖の悪い少女。
フィック・バーバード(34)
熟練の冒険者。鷹目のフィックと言われる後方支援の達人。
シューレ・フォルニ(101)
風の妖精族の将来を憂い改革を志すフォルニの集落の族長。ファルオンとは勉学の師弟関係にあたり、シュナリアの父親。英明のシューレとして、近隣に声望を得ていた。ゴブリンの王と盟約を結び対人間戦で全面的な支援を約束する。
フェイ(76)
西域全域を統括する行政官。
ファルオン・ガスティア(158)
ガスティアの集落にて学び舎を開校した校長先生。
シュナリア・フォルニ(40)
シューレの娘にして、旧植民都市ミドルドの総督。風の妖精族代表として、ゴブリンの王の主催した妖精族の会堂に参加した。セレナを可愛がる。
プエル・シンフォルア(47)
アルロデナ全軍の軍師にして、エルクスを率いる。
フェルビー(60)
リア充は爆発しろ……ではなく、年下の人間の娘に惚れられた風の妖精族の筆頭剣士。旧エルレーン王国にてフェルビー隊と言う妖精族で構成される衛士隊を率いる。エルレーン王国宰相、エルバータの娘を誑かした罪により、結婚をせねばならなくなった。
バールイ(75)
火蜥蜴の称号を持つ、火の妖精族筆頭剣士。都市建築にその才能を振るう。
フィーニー(68)
クランフェアリに所属して、弓王の称号を持つ、水の妖精族の戦士。首都レヴェア・スー建築にその才能を振るう。
【ゲルミオン王国】
アシュータル・ド・ゲルミオン(62)
ゲルミオン王国の国王。若くして英邁なる君主であり老いて尚謀略を駆使する王であったが、ゴブリン達の攻勢の前に王国は滅亡の憂き目を見る。ラーシュカにより故人に。
イシュタール・ド・ゲルミオン(26)
アシュタールの孫であり王太子であった。非常に優秀であり、一国を次ぐほどの器もあったが、ゴブリン達の攻勢の前に命を散らす。イシュタールの死によって、ゲルミオン王国の滅亡は不可避となってしまった。ゴブリンの王の近衛により故人に。
ゴーウェン・ラニード(46)
暗黒の森近郊の領主。国の最高戦力、聖騎士であり通称鉄腕の騎士。領地の兵を率いて暗黒の森への討伐に向かう。ゴブリンの脅威を取り除くために奮闘中だったがギ・ゴー・アマツキにより故人に。
ジェネ・マーロン(24)
国の最高戦力、聖騎士であり通称雷迅の騎士。以前は南方の任務地に居たが、王の勅命により聖女捜索のため暗黒の森へ。人殺しも、亜人殺しも、モンスター討伐も、大大大好きな性格破綻者。奴隷に足元を掬われ故人に。
ガランド・リフェニン(36)
元冒険者にして、国の最高戦力聖騎士通称嵐の騎士。国を敗亡の淵から救うことが出来ず、親友を救うことも出来ず東部小国家群へと落ち延びる。
シーヴァラ・バンディエ(31)
国の最高戦力聖騎士にして通称両断の騎士。武人系貴族出身の自由人であり、若い兵士には人気がある。妻と娘を持つ夫、恋人を持つ男の敵。夫婦仲を裂く両断の騎士という不名誉な綽名がある。ゴブリンの攻勢に最後まで抵抗したが、ギ・ガー・ラークスにより故人に。
ジゼ・ユウェンティ(42)
国の最高戦力聖騎士にして通称隻眼の騎士。南方から迫ってきたクシャイン教徒を撃退する。東方からの流れ者でありアシュタールに高禄で召抱えられる。王太子を救えなかった責を受け監禁されるも、何者かの手によって開放される。しかし玉座の間にて、狂ったツェルコフに心臓を貫かれ故人に。
ツェルコフ(43)
国の最高戦力聖騎士にして通称破壊の騎士。長年牢に囚われていたはずだが、その力は衰えることを知らず、亡国のゲルミオン王国において破壊と死をまき散らす。ギ・ズー、ギ・グー、ギ・ガー、ギ・ザーにより故人に。
ヴァルドー(42)
国の最高戦力聖騎士にして通称双剣の騎士。シュシュヌ教国と隣接する東部を任されていた古強者であり、王太子の教育係でもあった。三ツ森の会戦でゴブリンの奇襲を受け、部下を見捨てられず、ギ・グーにより故人に。
ベードル(56)
ゲルミオン王国軍務卿。聖騎士の台頭を快く思ってはいなかったが、その実力を評価していた。大貴族であり、それなりに優秀であったが、ゴブリンの攻勢の前に故人に。
ユアン(33)
旧西域の民をつれて亡国のゲルミオンから脱出。一時期戦姫ブランシェに捕らえられるも、東部小国家群へと彼らを導く。
ルフェル(43)
国王にのみ忠誠を誓う忠臣。ただし能力はないため、アシュタールの治世下では大した働きはしなかった。王に殉じてラーシュカにより故人に。
ファルミア(48)
“人形遣い”と呼ばれた魔獣使役の第一人者。象牙の塔で闇魔術の研究により、魔獣と魔物の使役に成功する。老ゴブリンに魔法を教える。ツェルコフの手刀により、故人に。
【クシャイン教徒】
ミラ・ヴィ・バーネン(21)
クシャイン教徒の新たな教皇。クシャインの血を受け継ぎ、さらに王族でもある。正真正銘のお姫様。外交と内治の才に長け、クシャイン教徒からは絶大な支持を得る。最近大人の階段を上った。
ヴィラン・ド・ズール(22)
幼少の頃よりミラに仕える若き軍師。粘り強い指揮をすることと、正確無比な計算能力を持つ。女性に苦手意識を持っており、その原因は当然ながらミラである。忠誠心は確固たるものが有り、手を汚すこともいとわないという意識の持ち主。最近ミラと一緒に大人の階段を上った。
【交易国家プエナ】
ラクシャ・エル・プエナ(20)
老王亡き後交易国家プエナを統治する女王。愛する婚約者が死ぬという不幸に、彼女の精神は耐え切れなく狂気の末、アレンを死地に送る。アレンの死を見届け、悲嘆のあまり自ら命を絶つ。
アイザス(24)
前青鳥騎士団団長。政戦領略に秀でた若き俊才。聖剣の担い手でもあったが、ゴブリン側の集中攻撃の前に命を散らす。女王ラクシャの婚約者。彼が生きてさえいれば、交易国家プエナの行末ももっと明るいものだったかもしれない。
アレン(24)
現青鳥騎士団団長。アイザス亡き後プエナを盛り立てようと必死に働くが、赤の王とゴブリンの間に揺れ動き亡国を回避できなかった。運命の女神の強引な加護を受けつつも、ゴブリンの王に敗北を認めさせるほどの突撃を敢行し、故人に。
【エルクス】
リュターニュ・オルガンティア(36)
プエルさん闇堕ちの原因。エルクスに所属し、切り込み隊長として活躍するも、盟主トゥーリ亡き後のエルクスを支えることが出来ず、シュンライにより故人に。
ソフィア(18)
世界に暗躍することになったエルクスの諜報員。謀略の才能に恵まれる。なぜかヴィネに気に入られている。孤児の面倒を見る一面も。
【レオンハート】
レオニス・ヴェルディオ(15)
レオンハート盟主にして、尊き血を繋ぐ少年。一部では絶大な人気を誇り、レオニス様を見守り隊などという暗部を生み出すことになっている。
ザウローシュ(35)
レオンハートの副盟主。表に出るにはまだ早い盟主の代理としてゴブリンの軍勢に参加。生真面目な正確と大胆さを併せ持つ歴戦の戦士。騎馬隊を率いてアランサインを構成する。
【レッドキング】
ブランディカ・ルァル・アティベル(32)
一介の冒険者から国王にまで上り詰めた英傑。血盟、赤の王を率いて南方地域を席捲。ゴブリンの王と覇道を競うも、王佐の才カーリオンの不在により、命を落とす。神代級武器、バルディッシュを扱った。
カーリオン・クイン・カークス(28)
一介の冒険者からブランディカを玉座に押し上げた赤の王軍師。通称王佐の才。スキルの影響から体が弱かったが、体を酷使し血の海の中で果てる。名前の由来は、三国志の郭嘉より頭文字をちょうだいした。
サーディン(25)
元盗賊の冒険者。カーリオンを兄のように慕うが、その思いを継げず苦悩する。メルギオンの大敗、ファティナ陥落により、東部小国家群へと逃れる。
グレイブ(60)
武器に魔法の効果を与えることができる老付与術師。冒険者を長くしていたため、各方面に顔が利く。その実力を活かして、外交面で活躍。メルギオンにて戦死。
セーレ(48)
人間の2倍程度を生きるノームの戦士。剣舞士と言われる凄腕の剣士。カーリオンの屍を故郷へ運び姿を消す。
シュンライ(38)
湾曲刀を操る凄腕の剣士。東部において赫月血盟の、凶刃ヴィネと死闘を繰り返す。口元をマフラーで覆っており、その下には常に獰猛な笑みが張り付いている。興奮すると目が左右へと動く異相である。
カナッシュ(58)
エルレーン王国での筆頭将軍。武功は輝かしいものであったが、王国を支えることが出来ずエルレーン王国は赤の王に乗っ取られる。その後は、若き王の安全を請うべく赤の王へ参加。ゴブリンの王率いる騎馬隊にメルギオンにて故人に。
エスガレ(40)
赤の王諜報機関“王の耳”の残党を率いる諜報員。暗殺特攻と軍の指揮に特化したセーレとは異なり、戦闘方面よりは、擾乱扇動を得意とした。ラ・ギルミ・フィシガにより故人に。
【レッドムーン】
ヴィネ・アーシュレイ(26)
血盟、赫月の盟主であり、通称狂刃のヴィネと呼ばれる女盟主。見た目と内実との差異が際立っており、凶暴、粗暴、冷酷、非情と危険な性格をしている。レヴェア・スーに形成された暗黒街の主に上り詰めた。
ベルク・アルセン・ロイオーン(40)
ノームの戦士。血盟、赫月の一員である。砂漠地域の出身であり、ヴィネとは昔から交流があった。粗暴なヴィネが血盟を維持していられるのは、もっぱら彼のおかげ。セーレの行方を負う復讐者であり、ロイオーンという名を背負う。
ルー(18)
旅の途中のプエルに拾われた駆け出し冒険者。癒しの女神の加護を受ける。何故か今では、暗黒街を支配するレッドムーンの幹部的位置づけに。
シュレイ(18)
旅の途中のプエルに拾われた駆け出し冒険者。加護を受けているのかは不明。ルーとともに、暗黒街を支配するレッドムーンの幹部に。
【飛燕】
金剛力のワイアード(45)
大陸に名だたる飛燕の血盟の一員。海洋国家ヤーマから群島へと渡る。
【シュシュヌ教国】
ブランシェ・リリノイエ(19)
シュシュヌ三大貴族の一角リリノイエの当主。
軍部の代表者にして冒険者ギルドの保護者。
二代目戦姫草原の覇者にして、魔導騎兵を率いる謀略、政略の天才。ゴブリンの王のシュシュヌ侵攻を一度は阻止するも、プエルの悪辣な罠に嵌まり、自らの命を以って国の存続をゴブリンの王に認めさせる。
バラッド・アガルムア(65)
シュシュヌ三大貴族の一角アガルムアの当主。
外交と国内統治に手腕を発揮する地主たちの保護者。戦姫継承戦争では、ブランシェの就任を阻止すべく動いたが、ブランシェ就任後は一転してその実力に信任を置く。
シャルネイ・クシュノーア(35)
シュシュヌ三大貴族の一角クシュノーアの当主。
交易に携わる商人ギルドの保護者にして、経済感覚に優れる。他の三大貴族からは弱腰惰弱と見なされているが、経済に関する知識と嗅覚は並外れていた。
ファル・ラムファド(29)
戦乙女の短剣を率いる盟主。騎馬兵を自在に操り、対歩兵に関しては、戦姫から全幅の信頼を置かれるほどの練達者。戦姫亡き後は、アランサインの一角へと組み込まれる。
メラン・ル・クード(31)
戦姫ブランシェの副官。彼女の亡き後は、リリノイエ家の復興に尽くす。歌劇により、忠臣の代名詞として後世その名を広く知られることになる。
【象牙の塔】
オーローン(68)
火炎王の瞳を操る魔人。冒険者として魔窟単独踏破を成し遂げると、その恩恵で人から魔人へと転生をする。ギ・ゴー、ギ・ザー、ギ・ドー、ラーシュカにより故人に。
フロイド・ベルチェン(168)
青の塔長老。
不老の魔術師にして、竜の祝福を受けた狂人。神を落とす為に実験を繰り返すが、ミールにより故人に。
セリオン・ハーディ(76)
赤の塔長老。
聖女戦役において、降神の儀式に巻き込まれ故人に。東方最大の宗教団体“教会”の総大主教。
ターニャ・フェードラン(74)
白の塔の長老にして、レシアの保護者。聖女戦役において、行方不明に。
ロリカ
聖女戦役にて、行方不明に。
【神様】
アルテーシア
冥府の女神、勇気の女神。蛇を従える女神にして主人公に加護を与える神様。性格は嫉妬深く、気性が激しい。
ゼノビア
癒しの女神、レシアに加護を与え主人公に対してレシアを守るように忠告する。アルテーシアに嫌われてはいるが、ゼノビア自身はアルテーシアを嫌っていない。降神の儀式により、レシアにその影が降りることになるが、自身の意志とは無関係に力を及ぼしてしまう。
真の黒
赤い一つ目蛇にして冥府の女神の眷属。
双頭の蛇
ゴブリンからは腐敗の主と呼ばれる、かつて世界を敵に回した冥府の女神の眷属。
土喰らう巨蛇
かつて世界を敵に回した冥府の女神の眷属。深淵の砦の地下で、未だに巨人達との戦いを繰り広げている。
リューリュナ
運命を操ると言われる千の手を持つ女神。幼い少女の容姿を持ち、怒りを露わにすると鬼の顔になる。目をかけていたブランディカを殺され、主人公に復讐を誓う。
アティブ
国生みの祖神と言われる人間達の神の頂点に君臨する父神。知恵の女神たるヘラと結婚し、子供を設けるが、不和を引き起こし、神々の大戦の引き金を引いた。
【その他】
ハス
主人公の従属魔。オークの屍を漁っていた所を主人公に捕獲され、肉をくれた主人公になつく。あれよあれよという間に、コボルトのリーダーにまで成り上がった棚からぼた餅のコボルト。現在放浪の旅の最中。精霊言語をマスターし、各種魔法を使いこなすルーク・コボルトへと進化。美味しいものを求める彼女の旅は続く。
シンシア
灰色狼の幼生であり、湖水の淑女という妖精の名前をつけられた。眷族を率いるまでに成長し、今や父母を超える灰色狼へと成長する。王の騎馬隊へも参加するほどの戦闘能力を持つ。繁殖期に入ったため、森へ帰省中。
ガストラ
灰色狼の幼生であり、風鳴りの君という人間の名君の名前をつけられた。レシアを守る魂剥ぎの剣として利用されるが、レオニスの回復術で一命を取り留める。
ブイ
偉大なるオークの王。彼の下でオーク達は勢力を回復しつつあるが、それ以上にゴブリンが勢力を拡大してしまったので過小評価されがち。独立のため力を蓄えつつ、ゴブリンの王に従う。ファンズエルを構成する前衛部隊。




