戦雲
シュシュヌ教国の占領を果たし、王都リシューをレヴェア・スーと改称して遷都を果たしたゴブリンの軍勢は、一先ず腰を落ち着けるべく国境の確定に走った。
王暦2年の新春。昨年の冬に遷都をしてから僅かに一ヶ月。殆ど抵抗らしい抵抗もないまま属国を除く領土を確定させる。それと同時並行してシュシュヌ王家の処遇を決めねばならなかった。
「命は取らぬ。国の存続も認める」
大前提としてゴブリンの王の定める路線に乗りつつ、ではどこの土地をどの程度与えるのかという問題がある。或いはゴブリンを恐れる王都の住民が移住を希望した場合はどうするかなど、王族を生き残らせるだけでも所々の問題を解決せねばならなかった。
結局、その問題はゴブリンの王が強権的に王家の直轄地を与え、シュシュヌ教国を存続させるという形に落ち着いた。必要最低限の武力とシュシュヌの三大貴族よりも小さな領土を貰い受け、シュシュヌ教国はアルロデナ王国の属国として存続することになった。
そして、残る貴族達に対してはゴブリン側は穏当に臨んでいた。
「……領地を安堵してくださると?」
三大貴族の一つであるバラッド・アガルムアは、鷲鼻を鳴らして実務の担当者たるプエルと向き合っていた。
「ええ。ですが、相続税については大きく増額することでしょう」
「……」
貴族達は、王家が存続するからにはそこまで大きな処罰はされないだろうと楽観的に考えていた。ゴブリン達に最も被害を負わせたリリノイエ家ですらも、ゴブリン達は領地を没収することもせず、そのままにしておいたのだ。
況して、戦役に直接関わっていない自分達が大きな処罰など受ける訳がないというのが貴族達の見通しだった。
だが、それには一つ重要な要素が抜け落ちている。
クシュノーアは死者こそ出さなかったが賠償金の支払いを命ぜられたということだ。情報に通じているバラッドは、そこからゴブリン側の大凡の狙いを察していた。
つまり、取れる所から搾り取るということだ。
リリノイエ家はシュシュヌ最大の武力の権門であった。だが当主のブランシェは死に、その配下であった魔導騎兵は半壊。ギルドに属していた戦乙女の短剣はゴブリン達の走狗となっている。
金の流れを知るクシュノーアには金を出させる。では、己自身はどうだろうと考えて、バラッドは自身の基盤を思い起こさざるを得なかった。
地主達と法律家達だ。
そこまで来ればゴブリン側が何を差し出せと言ってくるのか、凡その見当はつく。
信じられないことだが、ゴブリン達は裁判をする際に神の声や権力者の意見ではなく、法律によって人を裁くつもりらしい。
シュシュヌ以外の国では裁判権はその土地の領主が持つものであり、恣意的なのが当たり前の、このご時世にである。魔物と蔑んでいた者達が自分達と同じ価値観を持っているということに、バラッドは酷く驚愕していた。
そして、同時に恐怖もしていた。
領地は安堵するが、相続税は増えるという。
彼の最大の懸念は、己の息子が己程の才覚を持ち合わせていないことだった。
孫は幼く、己の手元に置いて教育を施す年齢ではない。
そして、そのことを匂わせる発言をしてきたということは、彼らはバラッドの弱点を正確に見抜く情報網を持っており、釘を差すことで行動を抑制しようとしてきているということだ。
バラッドは冷や汗が止まらなかった。
嘗て先代戦姫のクラウディアと対峙した時でさえ、ここまでの恐怖を感じたことはなかった。まるで世界が終わりを迎えたような、足元が崩れていくような恐怖である。
「……どこまで」
「何でしょう?」
思わず呻き声と共に漏らした言葉に、プエルの氷の刃を思わせる視線が突き刺さる。
「いえ、歳は取りたくないものですな」
「お互いに良き理解者でありたいものですね」
老練な政治家の顔は既に無く、青褪めたバラッドはそそくさと彼女の前から退出せねばならなかった。今なら未だ間に合うと、バラッドは帰る馬車の中で自身に言い聞かせた。
未来に備えねばならない。孫を養育し、減らされた領地でも権勢を維持できる態勢を創り上げねばならない。それが出来なければ、アガルムア家はゴブリン達に真綿で首を絞められるように擦り潰される。
──クシュノーアのようにっ!
後日、バラッドから隠居の願いと当主の地位を息子に譲る旨の書状が届けられる。
三大貴族を軍事的な力を使わずに抑えたプエルは、相続税として取り上げた領地を新生シュシュヌの領土として付け加えることによりシュシュヌ王家に恩を売る事も忘れなかった。
追い落とした王家とも良好な関係を維持しつつ、彼女は国内の不穏分子を炙り出して釘を刺すことに専念する。お前達などいつでも潰せると言わんばかりに証拠を握るだけで、経済的にはそこまで追い詰められていない貴族達は目に見えて大人しくなり、ゴブリン達に対する反乱の気炎は徐々に鎮火されていった。
だが、どうあってもゴブリン達に従えない勢力がいたのも、また事実である。
それが冒険者ギルドだった。
◆◇◆
西都総督にしてギルド総支配人の肩書を持つヨーシュがその情報を耳にしたのは、西都でいつもの通り忙しく仕事に勤しむ最中だった。
「賞金首?」
プエルの張り巡らせた情報網に引っかかったそれは、聞けば確かに納得せざるを得ない妙な真実味があった。
ギルドの本拠地であったシュシュヌ教国がゴブリンに占領されると同時に、彼らはゴブリンに占領されていない更に東の地域へと避難していた。本部の機能をそのまま移動するのだから物資や資料は相当な量になった筈だが、それでも何とか逃げおおせたギルド本部の職員達は決して無能ではないだろう。運も味方した。
組合とは依頼の調整所であり、元々は加盟する組合員を守る為に発足したものだ。だが、時代が経つにつれてギルドそれ自体が膨大な資金を有するようになり、権力機構へと変化していった。ギルド自体が意志を持ち、強力な後援者としてリリノイエ家を支援して国政にまで影響を及ぼす程になっていたのだ。
彼らには正しき目的の為に権力を利用しているという認識があった。人間の世界を守るという、これ以上なく正しい目的が。だが、現実は彼らを圧倒的な力で裏切った。ゴブリンの王の台頭である。これまで一方的に狩られるばかりだった魔物達が一致団結し、人間に反旗を翻したのだ。
そして団結した魔物達は強かった。彼らの予想を大いに裏切り、強過ぎたと言っても良い。
そこへきて普段討伐対象にしているゴブリンが国を作り、彼らの街を占領してしまった。
当然、報復されると思っても不思議ではない。
加えて、魔物の国のギルドが占領地域にのさばっている。競争などしても勝てる筈がない。何せ相手は国の支援の下に作られている。如何に巨大な組織であろうと、純粋な軍事力だけで考えれば勝てる目などある筈がなかった。
許せなかったのだろう。人類の為に発展してきた組織が魔物の侵略の道具になっているのが。
故に彼らは一時的に逃走を図り、残った全ての人間達に対して呼びかけた。
──奴らの首に賞金をかける! 生死は問わない。奴らの首を獲ってこい!
「随分情熱的だね」
ヨーシュは溜息を吐きつつ、その報告を聞いていた。
「で、僕の首にも?」
頷くメリシアが口にした金額に、ヨーシュは苦い笑みを噛み締めた。
「一生遊んで暮らせる金額だね」
「酷いです。ご主人様は何も悪くないのに」
「ふむ。相当追い詰められてるってことかな?」
ヨーシュにとって各国に派遣してきたギルドの支店は、利益を求めるというよりも支配者と非支配者の潤滑油の役割を期待してのものだ。利益という潤滑油で人と人ならざる者達との結び付きを強めてしまえば、気が付いた時には既に別れ難くなっている。
それが彼の考える共生の形である。
「まぁ、今更やめる訳にもいかないしね」
「ご主人様、やっぱり護衛とか必要だと思うんです!」
「え?」
気が付けばメリシアが胸の前で手を合わせ、どこか期待したように彼を見つめていた。
「エルレーンのフェルビー隊って知ってます? 妖精族の人達で構成された衛士隊らしいんですけど、どの方も美形らしいですよ! あ、勿論……私はご主人様が……」
「はは……」
乾いた笑いしか出ないヨーシュを尻目に、赤くなったり青くなったりしているメリシアは更に言い募る。
「やっぱり衛士から選抜ですか? でもそれだと警備に支障があるから新たに雇わないと! だとしたら、見栄え的にも妖精族の戦士さん達だと思うんです!」
既に彼女の頭の中では、ヨーシュの護衛をする衛士を雇うのは既定路線らしい。
「う~ん……でもなぁ、妖精族は結構な人気だから、どこにいっても……。それにお金の関係もあるし」
「お金なら捻出します!」
欲望に染まった瞳を輝かせ、メリシアは言い切る。
その時、勢い良く扉を開いて入室してきたのは、妖精族の冒険者セレナと蜘蛛脚人の族長ニケーアの二人だった。
「話は聞きました!」
「護衛だそうだな?」
「護衛なら最適な人達が居ます!」
セレナは千切れた耳を僅かに動かし、蜘蛛脚人のニケーアは腕を組んで頷いた。
「だ、だめですよ! 妖精族の戦士の人達に護衛を頼むんですからっ!」
私利私欲に濁った瞳でメリシアは必死に言い募るが、セレナとニケーアは断固として退かなかった。
「いいえ! 西都に相応しい護衛が居ます!」
「ああ。丁度いい暇じ……あ、いや、強力な護衛が居る」
「盗み聞きしてたんですね!」
「そ、そんなことする訳ないじゃないですかっ!? 私はちょっと耳が良くて、意識すると隣の部屋の会話が聞こえちゃうだけなんです!」
姦しい彼女らの会話を聞きながら、ヨーシュは全く別のことを考えていた。
「まあ、それはともかく亜人を護衛にしようと思うのだが、構わないな?」
セレナとメリシアが言い合いを続ける中、一人ヨーシュに確認するニケーア。
「ええ、お願いします」
結局、呆気無く頷くヨーシュにメリシアは押し切られ、ヨーシュの護衛には亜人の中から選抜された者達が交代で就くことになった。
◆◆◇
白の塔の長老ターニャ・フェードランは、椅子に腰掛けるレシアの様子に目を覆いたくなった。如何に彼女が人を救う聖女と言っても、それは本人の意志で行うものだ。
断じて他人が強制すべきことではない。
それは分かっている。
分かっていて尚、彼女はレシアの意志を奪うことに納得したのではなかったのか。
人間達を救う為。
何よりも重く、何よりも尊い筈の責務。
そこは象牙の塔の中、最高権力者たる地位に上り詰めた者しか入ることを許されない部屋だった。ターニャは、レシアが未だほんの幼子だった頃から知っているのだ。
両親に手を引かれ、象牙の塔に預けられた彼女の泣く声を。
縋るものがない彼女に教育を施し、聖女としての心構えを説いた自分を。
温かくも懐かしいその記憶が、ターニャを苦しめる。
「苦しいですか? ターニャ殿」
気配もしなかった後ろから掛けられた声にターニャは驚き、だが振り返った時には既にその驚きを内に収めて声の主に向き直っていた。
「フロイド殿……」
ターニャより確実に年上である筈の、青年の姿をした不老の魔術師がそこに居る。口元に笑みを浮かべる美貌の魔術師は、老いたるターニャをまるで子供を慈しむように見守る。
「貴方は……楽しそうですね」
「ええ。長き研究の成果が遂に発揮されるのです。悪い気分ではないですね」
肩を竦めるフロイドに、ターニャは批難の眼差しを向ける。
「……あの娘は、実験の為の動物ではありませんっ!」
「落ち着いて下さい、ターニャ・フェードラン。貴女が苦しんでいるのは自責の念故にでしょう? 私に八つ当たりをしても、それは解決しない」
「……失礼を。青の塔の長老フロイド・ベルチェン殿」
「いいえ、心乱されるのも分かります。ターニャ殿が慈しみ育ててきた、それこそ孫娘のような存在ですからね」
フロイドの言葉に毒を感じるのは自身の神経が昂ぶっているからだろうか? 彼女は自分自身を分析して、努めて冷静であろうとした。
「いいえ。聖女の本懐を為せるのです。あの娘も本望でしょう」
「……お見事。流石はターニャ殿」
落ち着きを取り戻したターニャに微笑むフロイドは、レシアの傍に近寄ると彼女の顔色を伺う。
「哀れな娘を生贄に、我らは人間の世界を守る。全く、悲しくなる程無力ですね。だが、酷いからと言ってやめる訳にはいかない。我らには既に代替案がないのですから」
西方の軍事国家ゲルミオン王国、南方で覇を唱えた血盟赤の王、草原の大国シュシュヌ教国。何れも世界に冠たる大国であった筈だ。
人間が築いた比類なき国家。
だが、現実としてそれらの国々はゴブリンに敗れ、蹂躙され、征服されてしまっている。
「我らは人間の世界を守る為に立ち向かわねばならない。それこそが象牙の塔の存在意義。散逸した神々の力を集め、去ってしまった神々の代理として世界を守護する。感情に振り回され、冷静な判断力を失ってはなりません」
「……ええ、分かっています」
レシアの体調を確認したフロイドは、レシアの足元で蹲る灰色狼と亜人の顔色も確認する。
「思った以上に順調ですね……」
灰色狼の首輪と亜人に付けられた腕輪を確認し終えると、彼はターニャに背を向ける。
「セリオン殿にはオーローン殿を借り受けられるよう、交渉に行ってもらいました。ターニャ殿も、連合の方々を纏めて下さると嬉しいのですが」
「……分かっています。もう少し、この娘を見守らさせてください」
「お気の済むまで」
フロイドが退出した後、ターニャは崩れ落ちるように椅子に腰掛ける。
「……許して、レシア。許してセシル」
今は既に亡い孫の名を、彼女は祈るように呟いた。
レシアの部屋から出たフロイドは、その足で象牙の塔の研究室へと向かった。鍵のかかった重厚な扉を開けると、そこには淡く光を放つ水槽に浮かぶ二振りの剣がある。
「……ふむ」
それらの状態を確認し、メモを取っている彼の耳にノックの音が聞こえ、作業を中断した。
「どうぞ」
「お邪魔する」
入ってきたのは二人。
赤の塔の長老セリオンと、北の小国の最高戦力にして生きる伝説。火炎王の瞳を操るオーローンであった。
「お待ち申し上げておりました。オーローン殿。生きる伝説と讃えられる御方に会うことが出来るとは光栄です」
白髪にして長身。年齢を感じさせない欲深い目と口元に張り付いた笑みは太々しさを感じさせる。男は頭を下げた。
「我も不老の魔術師殿に会えるとは思いもよらなんだ。して、これが魂剥ぎの剣ですか」
「健気にも主を守る為に命を捧げた者達の思いの篭った武器です。正しく神のご加護が形となったものでしょう」
「冗談を。我も、不老の魔術師殿も、神なぞとうに信じて居らぬだろうに」
「敬虔な信徒ですよ。私は」
笑みを絶やさぬフロイドに、オーローンも不敵に笑う。
「さて、依頼の件だが、ゴブリン共を蹴散らせば良いのだったな?」
「左様です。生きる伝説と讃えられる貴方には簡単過ぎますか?」
「世界の半分を支配下に収めるゴブリン共だ。言う程簡単ではなかろう。……が、まぁ殺せない道理は無いだろうな」
「では、契約成立ですね」
「依頼主よ。我が力、とくと見るが良い」
退出していくセリオンとオーローンを見送り、フロイドは口元を不気味に歪めた。
「神を信じぬか。だが、神は存在するのだがね」
フロイドは薄く笑みを浮かべ、それを直ぐに引っ込めると、再び研究の為のメモを書き出した。
◆◆◇
冒険者ギルドの発した宣言は、黙殺される形でゴブリン側に受け止められた。実際、ゴブリン側のヨーシュが施したギルドのあり方は大規模な公共事業などによって民を潤し、敢えて命を賭けてまでゴブリンに反抗する意義を見失わせていた。
反ゴブリン的な地域であるプエナやゲルミオン州区ですらも、冒険者ギルドの声に呼応して反ゴブリン側へと舵を切る都市はなく、民からも不満の声は上がらなかったのだ。或いは、戦姫の策により反ゴブリン的な指導者は軒並み首を刈られていたからだとも考えられた。
不気味な程の沈黙に耐えられなかったのは、寧ろアルロデナ王国と境界を接する小国の方である。以前はシュシュヌ教国に従属していた小国家はゴブリン達の支配する国の内情を探る為、或いは暗殺を企図して人を送り込もうと画策したが、その尽くが失敗に期する。
ゴブリンが支配層に成り上がるとほぼ同時期に旧シュシュヌ教国の暗黒街ではヴィネが一大勢力を築き上げ、表の世界では生きていけない者達を纏め上げてしまったからだ。
クシュノーアとは手打ちとなったヴィネが八つ当たり気味に暴れた結果であったが、屍山血河を積み上げて哄笑する彼女の姿は恐怖の代名詞と共に裏の世界に響き渡った。
皮肉なことに、彼女の下で最も忠実に働いたのは奴隷の境遇から脱した亜人達や妖精族などである。総勢300を超える彼らは元々人間よりも身体能力に優れ、魔術に長けた者達である。
不意打ちや強襲が当たり前の裏の世界では、彼ら程頼りになる者もいなかった。
以前から少数ながらも精鋭揃いと評判だった赫月は、その規模と意味を変えて再びシュシュヌに返り咲いた。暗黒街の一大勢力にして血塗られた赫月という悪名と共に。その名は人々の記憶に焼き付いたのだった。
「これが名簿になります」
「ふーん?」
すっかりヴィネの専属になった自由への飛翔のソフィアから渡された名簿を見下ろしたヴィネは、気のない返事を返した。
「やる気を感じませんね」
「まーなァ……。近頃、めっきり赫月に反抗してくるところが居なくてねぇ」
「……先月で4件。今月では既に3件。その内の一つは50名以上が殺傷の大事件を起こしていれば、そうもなるのでは?」
「アンタのそういう言い方、段々プエルのお嬢ちゃんに似てきたね」
にやりと笑うヴィネに、ソフィアは眉を顰めた。
「別に、意識はしてません!」
「ふふん、別に構わないけどね。さァて、野郎ども! 仕事だよ!」
肩に立て掛けていた細身の曲刀を腰に差して立ち上がるヴィネ。彼女に続いて、亜人や妖精族が次々に立ち上がる。
一ヶ月後、エルクスの情報網を存分に活用して暗黒街の元締め達を血祭りに上げたヴィネは、完全に暗黒街を手中に収めることになる。
王都レヴェア・スーの夜は、魑魅魍魎が跋扈している。
亜人や妖精族。人を人とも思わない人非人。彼らを束ねるのは血盟赫月。
狂刃のヴィネ率いる、レヴェア・スーの赤黒い闇である。
善男善女の間で、そんな噂が囁かれていた。
2月4日修正




