西都争奪戦Ⅱ
ゴブリンの王率いるゴブリン勢は、西都を遮る構えを見せるシーヴァラ率いる南方軍を包み込むように展開していた。
シーヴァラ率いる兵力が少ないと見て、ゴブリンの王は攻勢を決意する。この戦に限って、時間は人間側の味方である。
王都からの増援や負傷したゴーウェンの復帰。更にはゴブリンが人間の国の一部を奪ったという事実が、大陸の国々をどう動かすのか予想が付き難いからだ。
可能性は低いが土地を取り戻そうと一致団結し、ゴブリン狩りに躍起になるかもしれない。
中期的に見れば戦力を整え易いゴブリンにも優位な点はあるものの、それを覆して余りある戦力差が人間側との間には存在していた。
故にゴブリンの王は速攻を掛ける。敵前面に展開したギ・ヂー・ユーブが率いる軍、ガイドガ氏族とギ・ガー・ラークスの混成軍に前進させる。更に、両翼を固めるパラドゥア氏族と亜人の混成軍にも前進を命じる。
植民都市を攻める為の別働隊を待っている暇は無いと判断したのだ。
「攻めよ! 奴らを平原の覇者の地位から追い落とすのだ!」
王の檄に応え、ゴブリン・亜人・妖精族の攻勢が激しさを増す。正面から襲い掛かる戦鬼ギ・ヂーの軍が正面の歩兵と互角の槍の突き合いを展開すれば、勇猛を誇るガイドガ氏族はその力を思う存分発揮し、防御を固める兵士達の盾の上から圧倒する。
徐々に人間側の歩兵の戦列を押し込んでいく様子に、ゴブリンの王は手応えを感じていた。
このまま追い込めば、人間側の軍勢はゴブリンの軍勢に押し込まれ西都の城壁へぶつかり、隊形を維持出来なくなる筈だ。
左右からは、足の速いパラドゥア氏族と亜人の混成軍が敵を締め上げるように勢いをつけて攻撃を開始している。敵の矢を防ぐ為、後方に配置した妖精族と祭祀の部隊も敵の攻撃をよく防げている。
「このまま押し込めれば勝てそうだが」
小さく呟くと敵の動きを注視する。
油断は禁物だった。人間の粘りと積み重ねてきた戦術の幅は、ゴブリンの及ぶべくもない。
「気を緩めるな! 一気に押し切るのだッ!」
戦の熱狂の中にあって尚冷静な王は、全軍を鼓舞する為に最前線に出る機会を伺っていた。
◇◆◇
一方、押し込まれている筈の南方軍の将シーヴァラは、防戦の構えを取りながら徐々にその陣形を変形させようとしていた。
左右から迫る足の速い敵には中央に配置した騎兵を三つに分け、中央左右と振り分けた騎兵の左右を割り当てる。後方に配置した弓隊の攻撃は敵の魔法で一方的に防がれてはいるが、それは予想の範囲内。敵の魔法攻撃を封じていると考えれば決して無駄ではない。
先程狼煙を上げてから時間の経過が気になる。
シーヴァラの策の成否は殆どそれに掛かっていると言ってもいいのだ。
「やはり、ゴブリン側の統率が予想以上に執れているね」
副官に告げて、歩兵に無理をさせず徐々に下がらせる。元々戦の前の会議でも、この展開は予想のできた展開だった。
予想が出来るなら、対処も出来るというもの。
歩兵達には決して無理をせず力を温存せよとの指示を出してはいるが、ゴブリンの統率された行動が予想以上に厄介だった。ただ闇雲に襲い掛かってくるゴブリンなら統率された人間の兵士の敵ではない。だが同等程度の規律を持っての槍での叩き合いとなれば、やはり力で劣る人間側が不利だった。
個々の名も無き兵士達の力量の差が、軍を率いるシーヴァラの肩に圧し掛かる。
「……随分焦らしてくれるじゃないか」
口元に微笑を浮かべ、更に歩兵を後退させる。
これ以上下がれば西都の城壁に押し付けられ、隊列が崩される。いくら低いとは言っても人間の肩の高さ程度はあるのだ。後ろの弓隊が乱れれば敵の矢が降って来るだろう。
これ以上下がれないシーヴァラは、冷や汗を浮かべながらゴブリンの軍勢の後方に視線を彷徨わす。祈るような気持ちで見通すその先に一陣の土煙を見つけ、声を張り上げた。
「伝令! 歩兵に正面をこじ開けさせろ!!」
手にした斧槍を振るうと、黄金色の髪が風に舞う。
シーヴァラの指示に応え、今まで力を溜めていた歩兵達が徐々にゴブリンの戦列を押し戻す。中央から左右に掛けて八の字を描くように押し上げた戦列。それを確認してシーヴァラは声を張り上げた。
「時は来たァ! 一点突破し、奴らの喉首を切り裂けッ!」
頭上で斧槍を振るうと、周囲の騎馬兵に指示を出す。左右で戦う騎馬兵はそのままに、精鋭で固めた中央騎馬兵。少数ではあるが、シーヴァラの選び抜いた南方軍の精鋭中の精鋭である。
「シーヴァラ様の道を作れ! ゴブリン共を押し戻すんだッ!」
『応ッ! 応ッ!』
歩兵を率いる小隊長が中央から左右へゴブリンの戦列を押し上げる。
彼らはただ防御していただけではなかった。正面に立ち塞がるガイドガとギ・ヂーの軍の僅かな境目を狙って攻撃を集中したのだ。後列に控えた予備兵を投入し、シーヴァラの意図通りに中央をこじ開ける。
如何に縦横陣を取ろうとも、連合軍である以上どこかに差は生じる。
天上から見下ろせばゴブリンの王が敷いた縦横陣が、中央から“両断”されていくようだった。
「突撃隊、我に続けッ! ゴブリンの王の首を取り、この地に平穏を取り戻すのだッ!」
三つ目の馬に鞭を入れると、地響きを立てて疾走を開始する。それに続くシーヴァラの騎馬隊の馬もヒッパリオンには劣るがどれも立派な体格をしたものばかりだ。
『突撃! 突撃! 突撃!』
シーヴァラに続く突撃隊が喚声を上げて付き従う。
「くっ……我が君!?」
「おのれっ!」
そのあまりに見事な反転攻勢と中央突破にギ・ヂーは悲鳴を上げ、ガイドガ氏族のラーシュカは歯噛みする。
両者の位置からでは間にゴブリン達がいる為、シーヴァラの突撃を遮る術が無い。
まるで無人の野を行くが如く、シーヴァラの前に立つゴブリンが跳ね飛ばされる。シーヴァラの振るう斧槍の一撃はゴブリンの体を易々と宙に舞わせ、彼の駆るヒッパリオンの足はゴブリンを踏み潰す。
続く突撃隊もシーヴァラの開いた穴を広げようと槍を振るう。
「行かせぬ! 近衛隊、続けッ!」
立ち塞がったのはナイト級ゴブリンのギ・ガー・ラークス。王の近衛を自称する傷モノ達を僅かに反転させ、怒涛の勢いで迫るシーヴァラの突撃隊に逆撃を仕掛ける。
「押し通るッ! 蹴散らせ!」
すれ違いざまにギ・ガーの振るう鉄槍とシーヴァラの斧槍が衝突し、火花を散らして駆け抜ける。
「ちぃ!」
舌打ちしたのはギ・ガー。
シーヴァラは速度を緩めることなく、ゴブリンの王目指して尚も駆ける。反転し追い縋ろうとするギ・ガーの前に突撃隊の槍先が迫る。それを何とか躱しつつ体勢を立て直すが、既にシーヴァラは土煙の彼方だった。
その先にはゴブリンの王がいる。
「おのれっ!」
生き残った近衛を率いて、ギ・ガーはシーヴァラを追った。
◇◆◇
前方の異変に気がついた時には、既に後方からの危機が迫っていた。
「また会ったなゴブリンッ!!」
「貴様ッ!」
ぶつかる大剣同士が火花を散らして、放射状に黒炎と雷が広がる。
ガランド率いる北方軍100が、ガランドを先頭にゴブリンの軍勢に奇襲を仕掛けて来たのだ。シーヴァラが狼煙を上げ、ぎりぎりまで粘ってゴブリンの戦列を引き付けたのは、偏にガランドの奇襲を成功させ易くする為だった。
ハルピュレアに気付かれないようにする為に草木を身につけて偽装を施し、その存在を隠して限界まで近付いていた彼らは、先の戦の無念を晴らそうと憤怒の形相でゴブリンに襲い掛かる。
前方の異変を感じてはいたが、後ろから迫るガランドの対処を怠ればゴブリンの軍勢が壊滅させられると感じた王は妖精族と共に迎撃する。
「ギ・ザー、前方の救援をせよ! フェルビー、接近戦だッ!」
「おうよ! 後列、抜刀! 前列は引き続き敵の矢を押さえろ!」
嬉々として妖精族に剣を抜かせ、盾を構えさせるフェルビー。妖精族を前後2列に編成すると、後列部隊と共に向かってくる人間を迎え撃つ。
「くたばれ人間ッ!」
「邪魔するな、人擬き!」
北方軍と妖精族が罵声を浴びせ合って切り結ぶ。勢いに乗る人間側だが、装備と士気では妖精族も負けてはいない。
次第に乱戦になる中、ギ・ジー・アルシルが正面から駆け戻ってくる。部隊の間に潜ませておいた暗殺部隊を引き抜き、戻って来たのだ。
「人間を王に近付かせるな!」
後方は乱戦状態となった。奇襲を仕掛けた人間側は勢いに乗っていたが、王の危機を察知した暗殺のギ・ジー・アルシルが前方から自身の部隊を反転。 妖精族と人間が戦う合間から、人間の喉首を狙って部隊を突入させたのだ。
だが、ギ・ジーの反転によりギ・ザーの支援はあれど王の敷いた縦横陣は修復不可能なまでに傷を広げられる。
激しく切り結ぶゴブリンの王とガランドを中心に人間と妖精族、そしてゴブリンの乱戦模様が展開されていた。
王がガランドと切り結ぶ間に、数の優位と奇襲の衝撃から立ち直りつつあったゴブリン勢。
しかしそこに、中央突破をしたシーヴァラ率いる突撃隊が混戦を切り裂くように突入していく。
「見つけたぞ! あのゴブリンを殺せッ!」
シーヴァラが斧槍を指す方向には、ガランドと切り結ぶゴブリンの王の姿。黒緋斑の大剣を縦横に振るい、聖騎士を徐々にだが押し込んでいく様子はまさに人間の敵と呼ぶに相応しい。
「ぬっ!?」
後一歩というところで、首筋に寒いものを感じたゴブリンの王は身を捻る。
直後吹き抜ける豪風が頬を切り裂き、巨大な黒い影が後ろから通り過ぎる。
「苦戦してるね、ガランド!」
ヒッパリオンを駆るシーヴァラの参戦にガランドは舌打ちするが、再び青雷の大剣を構え直す。
「っち、邪魔しやがって! ……と言いたい所だが、やるぞ! こいつは強い!」
「ははっ、英雄様と共闘出来るとは光栄だッ!」
正面に立つガランドとシーヴァラ。更に後ろから迫る地響きは騎馬隊が一直線にゴブリンの王に向かってくる音に違いなかった。
一瞬だけガランドとシーヴァラに背を向けると、ゴブリンの王は騎馬隊に向かって走る。黒緋斑の大剣を地面に突き刺し、黒炎揺らめく大剣を引き抜く。
「我は刃に為り往く!」
三度の詠唱と共に、《魔流操作》により体中の魔素を大剣に集めていく。
「逃がすなッ!」
「不味い、何かやる気だ!」
「お任せを! シーヴァラ様ッ!」
聖騎士二人の声を背中に聞きながら、ゴブリンの王は大剣を肩に担ぐように振りかぶる。目の前に迫る騎馬兵の顔までも目視出来る距離。
踏み込む足に、満身の力を込め。
目と鼻の先の突撃隊に向けて、咆哮と共に魔素を解き放つ。
「グルゥゥゥゥアアアアァァ!!」
放たれる斬撃は巨大な黒炎の一撃となって宙を飛ぶ。目の前の騎兵を両断し、更に後ろの騎兵達をも巻き込んで荒れ狂う。
「くそっ!」
その一撃の惨状に、怒りに震える声を放ったシーヴァラは更にゴブリンの王が動くのを目にする。
フランベルジュを腰の鞘に戻すと、地面に突き刺したツヴァイハンダーを引き抜いて迫り来る騎馬兵を、下から掬い上げる様に一撃。
馬ごと切断する斬撃が、次々に騎馬兵を切り倒していく。
「避けろ、駆け抜けろ!! お前達は他のゴブリンを殺せ!」
堪らず叫ぶシーヴァラに、ガランドが舌打ちする。
「僕の兵をこれ以上やらせるかっ!」
ヒッパリオンと共に突撃して来るシーヴァラをゴブリンの王が迎え撃つ。馬上から振るわれる斧槍の鋭さはガランドの一撃にも匹敵するものだったが、ゴブリンの王が使う大剣も槍程の長さがある。
膂力を比べれば、明らかにゴブリンの王に分があった。
切り結ぶ度に押し込まれていくシーヴァラだったが、そこにガランドが隙を突いて加勢する。二人の聖騎士の猛攻に、如何に強靭なゴブリンの王といえども距離を取らざるを得なかった。
「助かったよ、ガランド……」
「一緒にやる! いいな!?」
ガランドの声に冷静さを取り戻したシーヴァラは、無言で頷く。
先手を取ったのは聖騎士二人。ガランドが大剣を振るって前に出ると同時にゴブリンの王も突進し再び切り結ぶ。だが今度はシーヴァラがいる。
力に任せて押し切ろうとしたゴブリンの王の首を狙って、シーヴァラの斧槍が迫る。当たれば確実に首を刈り取られるその一撃を、ゴブリンの王は距離を取って避けるしかない。
「嵐と雷の支配者!」
「くっ……我は刃に為り往く!」
離れると同時に、ガランドの雷撃が王に迫る。黒炎の斬撃をもって相殺するも、上がる土煙の向こう側から更にシーヴァラの斧槍が迫る。
土煙を突き破って繰り出される致死の一撃を紙一重で躱し、大剣を振るってその矛先を跳ね除ける。反撃に転じようとしたところで、再びガランドが懐に入り込むのが視界に映る。
反撃を中断し、大剣を防御に回す。
再び大剣同士がぶつかり合い、黒炎と雷が火花を散らしてお互いに喰い合う。
聖騎士二人が相手では、明らかにゴブリンの王が押され気味であった。離れてはガランドの雷撃が迫り、刃の届く位置での斬り合いになれば王とガランドには明確な実力差は無く、互角に近い。
そして遠距離と近距離の双方でシーヴァラの斧槍がゴブリンの王の喉首を狙って振るわれる。重く、鋭いその一撃は、まさに馬上から振るわれる死神の鎌。
下手に受け止めようものなら、ゴブリンの王といえども隙を作ってしまう。そして厄介なのが魔獣ヒッパリオンだった。その巨躯の馬は主の意思を余すことなく体現する。
ゴブリンの王の一撃を避け、シーヴァラを守ろうとすらするのだ。或いはそこまでヒッパリオンを手懐けたシーヴァラを褒めるべきなのかもしれないが、人馬一体の攻撃は確実にゴブリンの王を追い詰めていった。
二人の聖騎士の内心に、勝利の希望が差す。
だが、このまま聖騎士二人がゴブリンの王を押し切るかに思われた戦場に再び転機が訪れる。
「シーヴァラ様、西より砂塵!」
乱戦の中を切り裂いて行った騎兵が、再びシーヴァラと合流すべく戻ってきた第一声に、誰もが一瞬西を見る。
目を細めたゴブリンの王の視界に移るのは狂い獅子ギ・ズー・ルオ。そして見紛うばかりに成長を遂げたギ・ゴー・アマツキの姿だった。
「王に加勢しろ! 人間をぶち殺せッ!」
槍を振るう狂い獅子ギ・ズーの咆哮に、後ろに続くゴブリン達が喚声を上げてシーヴァラの突撃隊へ踊り掛かっている。
それを確認したシーヴァラとガランドは、互いに視線を交わし合う。
「……くそっ!!」
「全軍をこのまま南へ向ける」
一瞬の視線での会話でこれ以上は無理だと悟り、言葉を吐き捨てる。
「だが、その前になァ!!」
ガランドが天上に向かって大剣を構える。
強力な一撃が来ると悟ったゴブリンの王が前に出ようとするが、シーヴァラの斧槍がそれを遮る。
「蹂躙する嵐!」
渦を巻く刃の嵐が、周囲一体を嘗め尽くしゴブリンの王を直撃する。大剣を盾にその一撃を防いだゴブリンの王だったが、聖騎士二人の姿は既に届かぬ距離となっていた。
聖騎士二人とゴブリンの王の間には、シーヴァラとガランドに従う無数の人間が居たからだ。
中央突破を許された陣形は修復をする余裕を与えられず、人間側の弓兵、槍兵、騎兵の順番で徐々に離脱態勢を取ろうとさえしていた。
聖騎士二人の背を睨んだゴブリンの王は一瞬だけどちらの対処をしようか迷った末、多くゴブリンを救える方を選んだ。
「人間の指揮官は逃げたぞ! 後は残党どもだッ! 追い立てよ!!」
「王!」
人間達に突破された中央を塞ごうとしたゴブリンの王の前に、ギ・ズーとギ・ゴーが並ぶ。
「遅くなり、真に──」
「お前達には西都攻略の最前線を任せる!」
謝罪の言葉を口にしたギ・ズーを遮り、ゴブリンの王は聳える西都を睨んだ。
「未だ戦は終わっておらん! 謝罪ならば、戦の功績を持って成せ!」
「ぎょ、御意!!」
叫ぶように頭を下げたギ・ズーは配下のゴブリンを指揮して、中央から離脱しようとする人間に真正面からぶつかり、粉砕していく。
そしてゴブリンの王は、視線をデューク級にまでなったギ・ゴー・アマツキに向ける。
滲み出る気配は強者のそれ。
「王……」
その姿は断罪を求める咎人のように項垂れ、まるで首を差し出すかのように膝をついていた。
「よくぞ、戻った」
「はっ……」
ギ・ゴーの後ろに並ぶのは雪鬼の一族。少数ながらも鬼の面を被った彼らは滲み出る殺気を隠そうともせず。だが一言も口を利かずその場に立っている。
「得たものは、多かったようだな」
「これも全て王のお陰! 我が剣を、今こそ王にお捧げ致します!」
「お前の剣を受けよう! 未だ西方領主の首は我が手に無い! お前が討ち取るのだ! 今この時をもって、不殺の誓いを解く!」
ギ・ゴーは深く頭を下げると、黙って立ち上がる。
その瞳には、嘗て無い程に戦意が満ち満ちていた。
次回更新は、11日予定