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第一章 とある村の二人
…いでくれ …ないでくれ …行かないでくれ …行かないでくれ、父さん!!
バッ!!
「また同じ夢か…」
最近、同じ夢ばかり見るようになった
父さんが行ってしまう夢を…
†
「回復呪文!!」
………シーン
ハァ、またダメだ…私には才能がないのかな…、最近呪文を習い始めたのに全然上手くいかない
周りはみんな個性的な呪文で先生を驚かせているというのに…
「どうしたんだ?全く出来ていないじゃないか…、こんな基本的な呪文も出来ないなんて…」
「すいません…先生」
また先生に睨まれてしまった
「もう…嫌だ…」
†
とある田舎の村の二人は、自分の運命が今とは全く違うものになってしまうとは考えもしなかった