第4話 ちょこ納豆くんからのご相談〜揺れるバレンタインデー 後半その1
「まず、バレンタインデーの正体から話さなければなるまい。
バレンタインデーに、どんな恐ろしい闇が隠されているのかというと、、。」
「というと、、わくわく。」
「特に無い。」
「無いんすかぁ、、!」
「はい!そこのリスナーさん、世の中、何にでも闇がある訳ではありませんよ。」
「簡単に言えば、バレンタインデーは、なんとかの日マーケティングの最大の成功例だな。
記念日マーケティングと言われているものだ。
記念日マーケティングは、販促、PRの手法として昔から広く使われている。
バレンタインデーは、ホワイトデーと合わせて、2,500億円以上の経済効果を生んでいるのだ。
女性がハート型のチョコとかで、好きな人に告白する日という、ストーリー性がハマったんだろうな。
それに、チョコレートやお菓子は、さほど高価な物ではないし、女性から告白出来るというのも、古い常識に縛られた昭和の日本では斬新だったんだろう。
そして、今や日本では、365日あらゆる日がなんとかの日じゃ。
納豆の日もその一つ。
スイカやさつま芋とか、いわし、かき揚げ等いろんな日があるぞ。」
「女の子からの告白の日って珍しいんだよね。
バレンタインって、海外では、男性が女性に真っ赤なバラと愛のメッセージを贈るイメージがあるわ。」
「そう、日本のバレンタインデーは、昭和の時代に生まれ、それから長い年月を経て独自のガラパゴス的な進化を遂げている。
バレンタインデーは、ちょこ納豆くんの両親、いやおじいちゃん、おばあちゃんの時代から存在している古い記念日なのだ。
ちょこ納豆くんのおばあちゃんも、娘時代にチョコを誰かに渡してたかも知れんな。
そして、今や、単なる企業活動からスタートした記念日が、国民生活の常識になっているとは驚くべきことだ。」
「まあ、企業の販促、PRなどの成功例は山ほどある。
だから、わしはバレンタインデー自体はさほど悪いとは思わん。
あえて言えば、興味が無いというところだな。
チョコレートは、芋焼酎にはあまり合わんし。
ただし、問題が無い訳ではない。」
「やったあ!バレンタイン反対、納豆最高!」
「生産地の児童労働、環境問題、大量生産と大量廃棄、過剰包装、義理チョコハラスメント、まあ、問題はいろいろあるな。」
「そうね。本来無くても特に支障がないイベントだしね。
ちょこ納豆さんが言うように、バレンタインデーを無くしても直ちに問題ないわね。」
「まあ、そんなことやろうとする政治家や、取り上げるマスコミもおらんじゃろ。
大スポンサーを敵に回すメリットが見当たらん。
それに、バレンタインデーはもはや常識化し、国民も上手く魔改造して、適当にうまく楽しんでいるしな。
お父さんに感謝を込めて、母と娘が手作りチョコを作るとか、孫がおじいちゃんに渡すとか、なかなか可愛いではないか。
そんなことで、わしもバレンタインデーが、直ちに廃止しなければならない問題だとは思わん。」
「ただな、、。」
「何か問題が?」
「わしが気持ち悪いのは、商品を売るために、企業連合がマスコミを使って、都合良く社会のルールや仕組みを変えそれを常識化させることだ。
バレンタインデーの大成功を見て、良からぬ目的で真似するやからがいない訳があるまい。
物を売るために、社会のルールや常識、生活習慣を変える?
そんなこと出来るのか?
出来るのだ、バレンタインデーを見ればわかる。
さて、それがまかり通ればどうなるかな。
金のためには、何でもありの世の中になってしまう。
お菓子程度なら、国民にはさほどマイナスにはならないだろう。
しかし、物によってはどうかな。
特に、健康や安全に関わる物事の場合は?
わしには、今の日本には、そんなことが溢れている気がするが、、。
大企業が政治家やマスコミを巻き込んでな。」




