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華子と夏子のお悩み相談室  作者: 宮本海人


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第3話 鏡もちさんからのご相談〜ひっつき虫症候群 前半

「華子と夏子のお悩み相談室!!

新春スペシャル。


春にいちゃん、拍手!」


〜パチパチパチパチ…〜


「関東郊外在住のもちもち大学生、鏡もちさん21才からのお便りです。」


「どんだけもちが好きなんすかぁあ!」

「はいっ、そこのリスナーさん。

新年早々、余計なツッコミはいりませんよ。

冷めて固くなったもちでも食べて、黙っててくださいね!

どうぞ、続き行ってください。」

「すんません。お醤油ありますか、、、。」

、、、。


「僕はお餅が大好きな大学2年生です。

最近、同級生の彼女の事で悩んでます。

僕の彼女たまちゃん、とにかく束縛が厳しいんです。

2人とも田舎から出てきて、経済的理由もあって去年の秋から同棲し始めたんです。」


「まあ、全く今の子は発展が早いのね!

お姉さんドキドキしちゃうわ。」

「まあ、今の若い人は倹約志向が強いし、結婚前に一度住んでいろんな相性をみて、とか言う人も多いぞ。」


「続き行くわね。

たまちゃん、同棲する前はそんなでもなかったんですが、とにかくくっついて離れないんです。

アパートでも、コンビニに行く時も、大学行く時も、いつでも手を繋いでるのがいいみたいなんです。

最初は嬉しかったんですが、さすがに他の人との関係にも影響が出てきて。

彼女出来たの初めてでよく分からないんですが、これって普通なんでしょうか。

最近では、僕がお休みに友達と遊び行くのも厳しく制限してきます。

寂しいな、私と居たくないのって。

さすがに、ちょっと重くなってきて、、、。

たまちゃんと別れたくはないんです。

僕、たまちゃんを幸せにしたいんです。

華子さん、夏子さん、彼女といい距離感で付き合っていくにはどうしたらいいでしょうか?」


「華ちゃん、どうしよう。

どうにかしてあげたいけど、私良く分からないな。」



「うむ、これは、、ひっつき虫症候群かもな。

くっつき虫とも言われるが。」

「ええっ、華ちゃん、そんなの聞いたこと無いよ。」

「恋愛初心者同士がいきなり付き合い出し、更には早々と同棲までしてしまった。

そして、若さゆえ、どうにも止まらなくなってしまい、ついにはひっついて離れられなくなってしまう恐ろしい症状じゃ。

子供が愛用の枕やぬいぐるみを手放せないように、ひっついていないと不安になってしまうのだ。」


「ど、う、に、も、と、ま、ら、な、い、、、

んですかぁ!」


「リスナーさん、新年早々興奮しないでくださいね。

強制退場させますよ。」


「でも、これって地方都市の大学生カップルとかにありがちなパターンよね。」

「そう、よくあるパターンだ。

だか、このひっつき虫症候群、けして甘く見てはならんのだ。

束縛を強めていった結果どうなるのか?

自由を制限した先にあるのは、そう、不自由じゃ。

まあ、お互いに激しく束縛し合うことで幸せを感じる人もいるだろうが、鏡もちさんはそうではないようだな。


まあ、大抵は慣れとか飽きとかで、そういう時期が自然に終わっていくものだ。

22歳の別れ、、となる場合もあるだろう。

そして結婚したら、いずれはひっついて離れないどころか、触ることさえ嫌がるゴミ虫扱いされる未来もあるやも知れぬ。

そして、その時思うのだ。

ああ、あんな時もあったな、、、とな。

そして、遠い目をしてベランダでタバコをくゆらすのだ。」


「じゃあ、我慢するしかないのかなあ。」


「まあ、それを続けていけば、良くも悪くもいずれ何かが変わっていくだろう。

就職したら、会社に手を繋いで行く訳にもいかないからな。


わしが安易な同棲に反対なのは、ひとつ屋根の下では適切な距離を保つのが難しいからじゃ。

特に若いイケイケのカップルにはな。


しかし我が相談室の名において、悩める鏡もちさんに何も答えぬ訳にはいくまい。



ふふっ、では話そうか、お姉さんからのひとつの提案を。


鏡もちさんの参考になればいいが、、。


この究極の荒業、愛のファスティング療法がな。」

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