第2話 いか男くんからのご相談〜みかんちゃん 前半
「華子と夏子のお悩み相談室!!
あといくつ寝るとお正月スペシャル。
春にいちゃん、拍手!
〜パチパチパチパチ…〜
「関西在住の高校1年生、いか男くんからのお便りです。
ええっ、タコの次はイカなのうっ。
華子さん、夏子さん、先日はたこ美姉ちゃんの相談にお答え頂きありがとうございます。
お姉ちゃん、アドバイスのお陰で無事コリコリのタコを買うことが出来て、わが家恒例のたこ焼クリスマスパーティーにビデオ通話で参加できました。
うっそう、華ちゃん、今度はたこ美さんの弟さんだって、びっくり!
華ちゃんの予想通りの展開だったんだ。」
「まあ、わしも、適当に言ってただけじゃがな、。」
「適当、、なんすかぁぁ!」
「はいっ、そこのリスナーさん、余計なツッコミはいりませんよ。
とっとっと、続き行きましょうね。」
「実は、幼なじみのみかんちゃんのことなんです。
みかんちゃんは、小学校1年生からの幼なじみでずっと学校一緒なんですが、可愛くてずっと好きなんです。
あらまあ、うっふん、恋の相談なのね。
僕、中学卒業の時、学生服の第2ボタン貰ってくれるかなと期待して、みかんちゃんの前をそわそわしながら何回も行ったり来たりしてたんです。
そしたら、みかんちゃんに言われたんです。
いか男くん、トイレ行きたいなら一人で行ってね!
またお漏らししても私知らないわよ。
私、高校行ってまで、イカ男くんの面倒見れないからね、って。
みかんちゃん、第2ボタンっ、て言ったら、そんなのいらないわよ、、なんか変なもの着いてそうだし。
だいたい高校一緒なんだから、これからも会えるでしょ、って。」
「へへっ、俺中学卒業の時、第2ボタンどころかボタン全部無くなったっす。ワイシャツのボタンまで取られましたよ。」
「ああ、一生分のモテ期がその時いっぺんに来てしまい、そして全てが終わったタイプだな。
たまにいるわ、そういう奴。
リスナーさん、いい思い出が出来て良かったな。」
「確かに、それで全てが終わったわね、、ぐすっ、。
はい、続けますよ。
そうなんです。
僕、小学校1年生の時、教室でお漏らしして、泣きながらみかんちゃんにトイレに連れてって貰ったんです。
それから、みかんちゃん、いか男くん、トイレは早め早めよって注意してくれてて。
みかんちゃん優しいんです。
ずっと、みかんちゃんの中では、僕はお漏らしのいか男なんです。
僕、そろそろ一人前の男としてみかんちゃんに認めてもらいたいんです。
でも、今でも僕電車で遠くに行くの怖いんです。
特に満員電車。
普通の電車ってトイレ無いじゃないですか。
たまに事故で長く止まったりするし。
学校には、チャリで行ってるからなんとかなってます。
でも、みかんちゃんをあの、関西有数のデートスポットなんとかジャパンとかに誘いたいんです。
でも、あそこ家から結構遠いから不安だし。
電車でお漏らししたら、どうしようって。
で、もしOKって言われても、電車が怖くて誘う勇気が無いんです。
お金はお年玉貯めてあります。
華子さん、夏子さん。
僕はどうしたらいいでしょうか。
この人生最大の窮地を乗り越える、いい方法があったら教えてください。
浪速のチェリーボーイ、いか男より。」
「いか男くん。お便りありがとうございます。
華ちゃん、これは何とかしてあげたいですね。」
「夏ちゃん、一応確認なんだが、いか男くんの相談は、お漏らし問題でいいかな。」
「多分、それが核心じゃない気がする。
いか男くん、一人前の男になってなんとかジャパンに一緒に行ける位、みかんちゃんと仲良くなりたいんだと思う。
でも、電車とかお漏らしとかいろいろ不安があって悩んでるんだと思う。」
「いか男くん、くうっ、お兄さんなんかわかるぞ、その気持ち。」
「はいはい!
お漏らしの大先輩のリスナーさん。
いちいちめんどくさい反応はいりませんよ。」
「とはいえ、この相談室の威信にかけて、答えねばなるまい。
浪速のチェリーボーイ、いか男くんの相談にな。
いか男くん、その悩み全然おかしくないぞ。
そこには、日本社会の隠された問題が潜んでおる。
ふふっ。
では話さねばなるまいな、、そのドス黒い闇を。」




