第6話 いちごちゃんからのご相談〜いちごの不安な気持ち 後半その3
「しかし、あの大統領どうしちゃったのかしら。
私、あの人、戦争嫌いだって思ってたけど。」
「そうだな、わしもそう思っていた。
まあ、変わりやすい年頃だからな。」
「えぇ~!あの大統領って79歳だよ。
そんなおじいちゃんでも、変わりやすい年頃ってあるの?」
「あるある、わしの感覚では、男の場合、75〜80歳前後が変わりやすい年頃だな。
ラストパラダイスのママやお客さんから聞いても、その辺りで性格が変わる人が多いらしいな。
女性は、もう少し先になるかの。」
「まあ、集計や研究をしてる訳じゃないから確かなことは言えんが、その辺りで、性格ががらっと変わる人が多いのも事実。
怒りっぽくなる、頑固になる、疑心暗鬼になる、被害妄想になる、子供っぽくなる。
医学的には前頭葉の機能低下らしいが、認知症の前段階、初期症状だとも言われる。」
「じゃあ、あの大統領も?」
「わからん。ただ、そんな年齢だってことは確かだ。
そういう仕事でなければ、趣味やスポーツ、散歩、楽しい会話、睡眠等で予防することも出来るだろうが、大統領となると、そうもいかないしな。
加えて、支持者が暗殺されたり、自身も銃撃されたり、とてつもなく過大なストレスの影響もあるだろう。」
「となると、、いろいろ心配だね。」
「そうだな。
とにかく、戦争が早く終わることを祈るしかあるまい。
しかし、わしには、あの大統領のやっていることがいまひとつ見えん。
結果だけ見ていると、やればやるほど、自分の国の覇権という砂の城の崩壊を、加速度的に早めているようにしか見えん。
おとなしくしていれば、まだしばらくは延命できるかも知れんのに。
あの大統領、実は、とんだ役者なのかも知れん。
自ら演じているのか、演じさせられているのか?
延命したとて、そう長くはないし、ゆるやかに衰退するだけだろう。
さすれば、任期中に、犠牲は払っても、断ち切れない悪習、悪癖、積もり積もった問題のすべて清算し、まっさらな白紙に戻したいのでは?とか想像してしまう。
まあ、多分考え過ぎだろうが。」
「えっ、白紙にして、どうするつもりなんだろう?」
「さて、どうなるやら。
まあ、周りの若い取り巻き連中の顔ぶれを見ていると、あまりいい予感はしないが。
圧倒的に、大事な事を忘れているように思える。
人間、命の普遍的価値とか、平等感とか。
まあ、その時こそ、日本はガラパゴス国家として、良心的鎖国をしなければならなくなるかも知れぬ。」
「うわっ、良心的鎖国。
江戸時代バージョン2っすか。」
「そう、つまらぬエリートに監視、管理される社会よりよっぽどいい。
春二郎、そろそろ、古代から江戸時代まで、日本の歴史をしっかり学び始めた方がいいぞ。
そこに、ヒントがきっとある。
そう遠くない未来、いろいろ役に立つかも知れん。」
「そうだよ、がんばれ、春にいちゃん!」
「、、、頑張り、わんこ。」
「わんこ、、、そうだな。
わんこそばではないが、江戸気分でそば屋で一杯やって帰るか。二八そばが美味いらしいぞ。」
「いいね!華ちゃん。
ホワイトデー貰ってないから、春にいちゃんの奢りね!」
「わん~~。」




