クソメタ第二章振り返り雑談 中編
「さあさあ、今回は前回に続いて二章のクソメタ振り返り雑談やっていくよ!」
「思ったけどあんたこのコーナーの時毎回テンション高いわね」
「中々本編はっちゃけられる機会無いからねぇ。こんな時くらい騒がないとバランスが取れないよ」
「何のバランスなのよ…というか本編でも割とはっちゃけてるじゃない」
「そうかな?まあいいや!それでは早速行ってみよー!」
「まったく…」
「えーと、前回は街を出るとこくらいまで進んだっけ?」
「あんたが酔いつぶれてるところにグラナードさん達が訪ねてきた所ね」
「そうそう…それで翌日雨の中断崖都市を出たわけだけど…思えばこの時から雨の異変が始まってたんだね」
「お陰で道が悪くてたまったもんじゃ無いわよ…しかも道中で変な魔物に襲われるし」
「なんかやたら大層な感じで御者の人が話してたけど、あの後あっさりアヴァランドに潰されてたんだね」
「流石に魔物と魔獣じゃ格に違いがあるわよ。本編で説明されてたかしら?魔物は魔力で体を構成してるから、明確に肉体を持ってその内に魔力を内包する魔獣よりは脆いし弱いのよね」
「それでも長生きしてたみたいだからまともにやり合おうとすると倒すのに凄い時間かかりそうだったからなぁ…あー、怖い怖い」
「別に魔物とか魔獣はあの世界だけの存在じゃないけどねぇ。魔力のある世界ならどこにでも生まれ得るし、思い返してみれば前の世界にいた魔物も大概よ」
「あー、覚えてる覚えてる。なんかすっごい大群に追いかけられた覚えある」
「あっちは明確に質量に限界のある現世と比べて広すぎるから、魔物の駆除が出来ずに勝手にどこかで増えてるものね。聖国もそんな感じ…厳密には人が踏みいりにくい地形が多いから駆除が回ってなかったけど…」
「なんにせよ、無作為に敵意を振りまくから傍迷惑なことこの上ないね。まあお陰で天使の感覚にすぐ引っかかって不意打ちはあんまり喰らわないんだけど」
「その機能本当に便利ね…あーあ羨ましい。で、あの後着いた街が坂町こと”イーノスルテ”…すり鉢状に内側にかけて窪んだ地形に作られた街ね。すっごい雨が溜まりそうな構造だけど一応細かく排水路が引かれてるから多少の豪雨でもそんなに困らないらしいけど…この時ばかりは雨が長く続き過ぎて街の底の方に溜まってたりしてたわね」
「まさかせっかく図書館に通おうと思ってたのに浸水で入れなくなるとは…あぁ、そういえばあの図書館で最初に法皇様に会ったんだっけ」
「この時はオフだったみたいだからまだ態度が柔らかかったけど、以降会う時毎回あの傲慢さだから良い気はしないわね」
「そりゃあね…でもでも、あの時話してたこと結構興味深かったんだけど。超越者?ってやつ」
「ふむ…聞くところによるとあの”黒い獣”…ウロの事でしょうけど、それを除けば最強の存在だとか、人間でありながら神の軍勢を打ち破ってその力を奪っただとか、俄には信じ難い話だけど…」
「逆にそれでも届かないらしいウロはなんなんだろうね?この世で最も強い生き物って言われてたけど…でも確かに一章で戦った時とか勝てる気がしなかったもんね。本当になにも攻略の糸口がない感じ?フィロスティアさんとかアウリルも押されてたし、あれでもまだ遊ばれてたらしいし」
「嫌なこと思い出させるんじゃ無いわよ。二章は”黒い獣”関連で中々面倒なことに巻き込まれたんだから、これ以上悩みの種を増やさないで…まあちょっとしか通えなかったのは残念だけど、何だかんだ得るものはあったからまあ行った甲斐はあったわね。そういえばだけど、あの時法皇様があの街にいたのに即日首都に帰ってたのって役場にある転移門を通ってたからだったのね」
「あー、そういえばあそこ図書館と街役場が併設されてるんだっけ?確かどっかの設定資料の所に書いてあったよね、各街と首都を繋ぐ転移門があるって」
「あの後厄害戦の前に特別に一回使わせてもらったけど、流石に術式を看破されないようにたくさん保護がかかってたからあの一回だけじゃ解析出来なかったわ」
「解析して何するつもりだったの?まさか何時でも転移できるようにするつもりだったとか言わないよね?」
「仕方ないじゃない、転移系魔法って便利だけど難しいのよ。私だって魔法陣置いたところか視界の範囲内程度の短距離にしか跳べないのに。座標さえ分かってればどこにでも跳べるし呼べもする神教国の聖騎士がおかしいのよ」
「確かにもっと気軽に使えるものなら助かるんだけど、何度も言ってるけどやっぱり歩きながら飛びながら、周りの風景見たり野宿したりするのが楽しいんだから」
「分かってるわよ…そりゃあ適当に話しながらぶらぶらするのだって好きだし…」
「えへへっ…えっと、この後宿で何日かまったりしててようやく異変に気付いたんだよね。雨が降り続くのはともかく、流石にずっと同じ降水量で雲も動いてなかったからびっくりしたよ」
「この時点で雨を降らせているのはミクリだと検討は付けてはいたけれど…事ある毎に竜に絡むことになるのはなんでかしらね?」
「あはは…一章もナルユユリ…あとピクニックに言った時も花畑で竜に会ったし。二章は水明竜ことミクリと、この後に登場するアメリアって呼ばれてた亡界竜、それとリアトリスとか、ついでにメディさんのエルドラもかな?竜と絡む機会が多かったね。仮にも総数の少ない種族なのに、それもよりによって上位の個体ばっかりに出会うからついてるのかついてないのか…」
「普通中々お目にかかれるものじゃないんだから研究肌の人ならまあ喜ぶでしょうね…何よその目?いや私も研究肌と言えばそうだけど…流石に命の危機に関わるのは御免よ?」
「本当かなぁ…知識欲の為にちょいちょい暴走してたことあったから信じられないんだけど」
「研究室籠城事件とかのことを言ってるのならさっさと忘れなさい。それで話を戻すけど、レクトに一度念話で相談して、そのあとサタナエルと合流したんだったわね」
「エルちゃん確かまだセレナとかと同じくらいの歳だったよね?天使とか悪魔も最初の十数年は人間と同じ感じで成長するから、ちょっと目を離した隙に背とか伸びてるもんだね」
「私達も今と違って昔はあんな感じの活発さとか若々しさがあったのかしら?」
「少なくとも私はないと思う」
「そうね…あんたの過去重いのよ!」
「君もだよ!」
「はぁ…で、ちょっと小話になるけど、本編でもちょこっと触れられてたけど実は私達ってちょこちょこムーンライト家…アステリエルとレクトの夫婦とサタナエルとは交流してるのよね。基本念話とかだけだけど、たまにアステリエル辺りが皇国の家に寄ってきて話すこともあったし、サタナエルと遊ぶ…まあ食べ歩きしたりする程度だけど、それなりに仲良くさせて貰ってるわ」
「レクトさんは最後に顔見たの神教国の神都の時だけど、たまには顔出してお土産でも渡した方がいいかな?時々相談に乗ってくれたり結構お世話になってるし」
「良いわね…とは言うけど教団ってほら、世界中に飛び回ってる連中だから地方のお土産とかそんなに需要は無さそうよ?」
「ん〜…今度家庭菜園でもしてみる?」
「品種改良でもしてみるつもり?あちらのリーダーさんにやらせた方が絶対良いもの出来るわよ」
「んなご無体な。まあ良いけど…それで、エルちゃんと合流した後前に教団の本拠地の天樹に行く時にお世話になったオズさん…アドガドを追ってた時にアヴァランドに襲撃されて死んじゃってたんだ…」
「気のいいおじさんって感じでそこまで関わりがあった訳でもないけれど、何だかんだか顔見知りが落命すると気が滅入るわね。他にも団員が何人か亡くなってたみたいだし」
「でも…なんでこの時アヴァランドはアドガドを狙わずにオズさん達を狙ったんだろう?まるでアドガドがアヴァランドを制御できてたみたいだったけど…」
「これに関しては作者の設定資料があるわよ?なんでも本編で出すタイミングを見失って話の最初に載せるのも面倒くさくなっているうちに結局明かされずに終わりそうになってたけど」
「なにやってんの作者…」
「まあそういうのを明かしていくためのこのコーナーよ。えーと…?アドガドの権能は『異常認識』…一定以上の知能を持つ生き物の認識を歪めて、アドガドの都合の良いものに改変することが出来るらしいわ。例えば、アドガドの流した噂を自然に信じ込んでしまったり、アドガドの気配が追えなくなってしまったりとか…それも、認識を歪められた人と話した人にも感染するように広まっていくというおまけ付きだとか」
「なるほど?そういえば何年か前にアドガドが流した噂のせいで反乱が起きたって聞いたし、異変の直前に流れた噂とかもそうやってアドガドの権能で広がって焚き付けられちゃったんだね」
「だけど、勿論制約も多いそうよ?一に、アドガドの権能にかかっていると気付くことが出来ればその時点で認識の異常を解除できるらしいし、その人物がアドガドの存在を意識している限りはまたかかることもないようね。そして、アドガドの声を聞く、または目を見るとその時点で認識異常にかかっていても解けるそうよ」
「ん、ということは噂を広めたのは…本当に最初の人はその噂を信じ込んじゃう純粋な人か、或いは書置き的なものに仕掛けでも施してそれを見た人を嵌めたのか」
「なんにせよこいつに苦しめられてきた聖国がどれだけ大変だったかは言うに及ばず、ただでさえ魔物やら他の三怪の対処も必要だったのだから、私達が尋ねた時って聖国で一番忙しい時期だったんじゃないかしら?」
「どうかな?過去に街が滅ぶような事件が聞いただけでも二回はあったらしいし…それでも屈指の災難だったとは思うけど。短い期間で危機に見舞われすぎじゃない?皇国も聖国も。毎年あんな感じで何か不味いことになってるって言われても疑わないよ?」
「というかあの世界自体詰みかけてるわよねあれ。世界の管理者さん達が聖戦で負けてあんなんになったんでしょう?そりゃあ私達がどうこう言えるわけじゃないけど…よりにもよってこんな世界に飛ばされるなんてねぇ」
「ほんとほんと、とことん世界ってのは優しくないね…まあ、色々この世界で集めた情報からしてたまたまここに飛んだってことは無いだろうけど。ん〜と、どこまで話したっけ…オズさん達がアヴァランドに襲撃された所までか。じゃあ続き行くとして、サタナエルと一緒にイーノスルテの聖堂に向かったんだよね」
「聖国が宗教国家っていうのは何度か言ってたけど、実際信仰されてた神はネミュエーナとガウスメギスっていう女神、二人合わせて双神として信仰されてたわね。ネミュエーナは勤勉と琴心の女神、或いは失望のメガミと呼ばれ、ガウスメギスは怠惰と対価の女神、或いは欠乏の女神って呼ばれてるらしいけど…それぞれ後者の呼び方はあまり良くは思ってないっていうのはグラナードさんの言ね」
「蔑称を聞くと双神信仰をよく思ってない人が広めた名前なのかな?って思うけど…両者の神様自体は良く働いてその思いを吐露し、働きに合わせて対価を払い休息を与えるっていう、両方揃って意味を成すお仕事の神様なんだね。神教国では一応創世神が信仰されてたって話だけどそれは形だけの表面的なものらしいし、皇国は宗教が自由だったけど少なくとも私達の行動範囲で見かけた宗教は双神信仰だったし、この世界は双神信仰が主流なのかな?もしくはこの大陸の主流?」
「皇国で見かけた宗教…ああ、オルターヴの美術館で会った修道士さんとかね。教会は住宅街の方にあるらしいけど、そっちはあまり行かないからそんなに印象に残ってなかったわ…で、聖堂に入ったは良いけど私とサタナエルは神聖な気に当てられてすぐ出たわけだけど…」
「ここだから言えるけど、私だけで調べ物したらフィリアがそれはそれは興味ありそうなもの見つけちゃったんだよね〜…だってフィリアなんてあんな世界の深淵に迫りそうな謎を見たら絶対調べようとするじゃん!」
「はぁ…むざむざ危険に近付いて欲しくないってのは分かるけど、それはこっちも常々思ってるのだけれど…」
「それはそうだけど…でもさ、ほら。私って、既知の脅威はなんとか出来るって考えるけど、未知の脅威は避けたいんだよね。逆に、フィリアって既知の脅威はその危険性を理解してるから距離を取りたがるけど、未知の脅威には情報を調べることに躍起になってずんずん近づいてくじゃん?そういうところ本当に合わないなって」
「…否定はしないわよ?でも気になるのも仕方ないじゃない。ミシェルの推測だと、古期五人衆紀行文を初めとした七万年前…そこから今に至るまでの古い文献や記録を残し続けている何か、神器を作り過去に栄華を誇った火の国の突然の滅亡…それに法皇様が言ってた超越者とやらが関わっているって思ってるんでしょ?それが正しいのなら超越者は七万年前から数万年…下手をすれば今もなお生きて世界を実質的に支配してる可能性すらある…そんな圧倒的な神秘、手を伸ばしてみたくなるのが研究者って奴よ」
「深淵を覗いてる者はうんたら〜って言うでしょ?未知ほど怖いものは無いよ!」
「未知ほど興味を唆るものもないのも、また事実よね?」
「…まあここだからこそこうやって言い合えてるけど、きっと私はフィリアがそれをしたいって言うならそれを手伝うよ?でも出来ればそう言って欲しくないから、私からは教えない。本編の私は、目に見えて分かる未知をフィリアの前には晒さない」
「迷惑な話ね。勿論、あんたのせいじゃ無いわよ?それに私はそれを責めないだろうし。ただ確かなのはいつかどっちかが折れなくちゃ行けないってことね。どうせ長生きするんだから、いつか私はそれを見つけるでしょうし」
「だから私は出来るだけ隠すっていう話でしょ。本当に…厄介なパートナーだよ」
「恐縮ね。さて、そろそろ話を進めましょうか。雨の中私達がいないからって宿に帰らず一人で待ち続けるお馬鹿の話は置いといて…」
「え〜?あれ個人的にかなりエモいエピソードなんだけど」
「知らんわ。で、さっきと同じことで本編の私達も揉めてたけど…これサタナエルが仲裁に入らなかったらバチクソに喧嘩おっぱじめてたわよね」
「初手でフィリアが空間を歪めて周囲に被害を出さないようにしようとしてたのはまあ多少なりとも冷静さを残してくれてて良かったよ。というか初めて聞いた鍵言だったけど、あれって空間系の魔法?」
「そうね。隔壁の応用版みたいなものね。無限鞄…或いは例の柱の魔道具みたいな原理で特定範囲内の空間を縮小して擬似的に拡張空間を生み出せる魔法だけど…魔道具を使った場合と違って維持を自分の力だけでやらなきゃいけないから常にリソースをそっちに割かれる分、あのまま喧嘩してたら普通に私がまけてたわね。魔力も直ぐに底を突くでしょうし」
「よくそれで喧嘩買おうと思ったね…私なんか『ユグル・八』とか抜いちゃってたのに」
「ようやくあの剣の力のお披露目かと思ったのに、サタナエルったら間が悪いわね」
「良かったと思うけどね。普通に互いに結構大怪我するよあの喧嘩」
「まあ私はあんたの剣については知ってるから興味は無いけれど。まあ無事に終わったんだからそれで良しとしましょうか。サタナエルからその後アヴァランドについての説明をされてそれに私達が協力する形で落ち着いて…なんで私達あの時一緒に惚気話聞かされたわけ?」
「番外編とかも見てる感じ教団とかフィロスティアさんとアウリルがイチャついてるのに悶えてる面白集団感があるからね。惚気話を広めて気を紛らわすことに事欠かないんじゃない?」
「どういうことなのよそれ…」
「そんなことは良いんだよ。ある程度話を聞いた後にイーノスルテを離れて次に丘陵都市…”モードヒル”を目指したんだけど、この世界で水着着たの初めてじゃない?」
「なんでもってたのかも分からないけどねあれ。絶対あんたいつか着せようと期待してたでしょう?」
「フィリアも楽しんでたんだからいいでしょ?それにあんな雨で川が洪水状態だからこそ、そして私達がそれなりに種族として丈夫だからこそできるあの遊びだよ。スリルあって良いよね」
「前の世界で人間がウォータースライダーとやらを作ってたけど…勢いと距離は比べ物にならないでしょうね。あのまま川に流されて数キロ移動したんだし」
「飛ばずに短時間で楽に長距離移動できたから遊びと実益兼ねててまさに一石二鳥って感じかな」
「楽に…?」
「そこ引っかからない。んで辿り着いたのはめっちゃ丘が連なった所に作られた街だけど…」
「坂道多すぎなのよあそこ。結構な間隔で上り下りが変わるからイーノスルテ以上に歩くの大変だったわ」
「街中なのに至る所に川出来てたしねぇ…そこで少しだべってたら場面が飛んでたけど…『この世界の行く末に』の回の最後、あそこで話してたのって…」
「片方は”ノワール”、もう片方は”ネプラリネラ”って呼ぼれてたわね。ノワールの名は何回か出てたけど、わかる範囲だと南の大陸にある”魔国ディアトロフ”の王様、そして秩序の天秤…通称は”魔王”だったかしら。もう片方、話の内容とこれまでに聞いてきた天秤についての話からするに、ネプラリネは叡智の天秤…”識妖”とやらで間違いなさそうね」
「大分不穏な話してたけど…ん〜、いや、ここはちょっと飛ばそうか。今触れるのは良くない気がするし…そうなると次は、ちょっと私達がイチャコラした後に…」
「イチャコラ言うな」
「…グラナードさんとホメストさんが、アランとペチュニアさんと交渉してるところだね。仲は悪くは無いはずなんだけど、事情も事情だし双方ギスギスしてたね〜」
「ぶっちゃけ互いにメンツがかかってるし、強く主張し合うの良いんだけど、またしても何も知らない法皇様状態になってたりしないのかしら?」
「だからこそその後の話で一蹴されてたわけだけどね。でもその話の前に…うん、説教されたよね、スーシャウスさんに。最初怒られた時めっちゃ怖かったんだけど」
「感情的に怒鳴られるよりああやって作業的に淡々と詰められるのは来るものがあるわね…まあ私達が悪いのだけれど」
「思えば私達が聖国に来てから飛んだのって雲に近付いた時とこの時くらいだっけ?雲の時は観測できる人が居なかったのと地上からは見えにくかったからバレなかったんだろうけど…たまたまスーシャウスさん達が観測してる所に飛び込んじゃったから…」
「探知の方法としては以前皇国の戦争の時に私達が神教国に占拠されたスクエラートに強襲仕掛けようとした時、聖騎士が使ってた探知方法に近いわね。あの時は聖騎士の女の方…デュスティネだっけ?あの人が使ってたのは権能と合わせて広げた魔力に触れた人を探知してたけど、スーシャウスさんが詰めてた砦は周囲に広大な結界を張って、結界を通過した生物を探知してたみたいね。本当に探知だけの為に機能してたみたいだから遮断性は無い分範囲は広く、半球状に広がってたから空を飛んでる私達にも引っかかったと…」
「多分あの結界砦の奥にあった魔物を警戒するためのものだよね?多分私達が引っかかった時結構ビックリされたんじゃないかなぁ…」
「それはまあ…私達がこの国のルールをよく調べてなかったのが悪いし…素直にごめんなさいとしか…」
「うん、この話やめようか。やっぱり大の大人が情けなく注意されてるってのは良くないよね、うん。で、サタナエルとの連絡でハイドフォールに戻ることになってそこで…いよいよ法皇様モードのあの人の登場だよ…」
「法皇様…”マリーエール・グラス・メトリア”…散々荒れてたこの国をなんとか持ち直させた銀風の女傑…今回の章は彼女の大立ち回りが良かったわね…って所で今回はこの辺にしましょうか」
「ありゃ、もうそんなに話してたか…ここで区切るってことは、次回でアヴァランド戦と、時間があればそのままアドガド戦まで行けるかな?少なくともメディさんとの深海探査までは振り返りたいね」
「そこはもう、作者を馬車馬のように働かせて書かせるだけよ。一章の振り返りが四話で終わったのだから、一章より話数が少ない二章も勿論四話以内で終わるのよねぇ?」
「いや…フィリア…二章は内容的に一章より濃いし一話辺りの文章量も基本的に長いからちょっと…」
「何かしら?」
「いや、別に…」
「ふふっ、そろそろ締めるとしましょうか。読者の皆…」
「それじゃあ、まったね〜」
「それじゃあ、またね」
「なんか一章も戦闘シーン多かったけど二章も相当多くない?」
「この作品異世界冒険ファンタジーを銘打っておいて結構バトルものなのよね。そこそこの頻度で戦闘シーンが入る上日常回も少ないし、殆どの場合ストーリー進行イベントを進めてるから気が休まらないのよね…」
「たまに入る緩い番外編だけが癒しかなぁ…だってさぁ、この世界脅威が多すぎて何かしらと戦い続けてないと生き残れないんだもん!」
「本当よ作者、分かってんの?これに懲りたらもっと番外編なり日常回なり増やしなさい!最初期の店とか美術館を巡ってる雰囲気とかすっごく良かったわよ!…いや最初期からも割とバトってた印象あるわね…」
「割と最序盤から”黒い獣”と二連戦してたもんね…まあ、そんなわけだけど、作者もなんとか面白い作品にするために頑張ってるから、皆もどうかこれからも応援してね!」
「気が向いたら誤字報告、作中の指摘なんかも貰えると作者的にも他の読者からしても助かるわ。まあ作者も時々見返してたりするけど、やっぱりどうしても抜けてたり話の前後で矛盾が発生してる可能性もあるし、仕方ないとか甘えてんじゃないわよふざけないでよね」
「情緒どうなってんのさ…怖いよ…」




