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小隊

 ジンは扉を開けて部屋に入るとそこには5人の男女がいた。

 各々机に向かって何か書類をしている。

 ジンが部屋に入った事に気付いても特に挨拶もせずに作業を続ける。


「ふむ、ええ新しく君達の隊長になったジンだ、よろしく」


 ジンが挨拶をしてもシカトをして作業を続ける隊員達にジンは困ってしまった。

 あのあいさつはジンが望むところではあったがどうやらやり過ぎてしまったらしい。


「むむむ」


 ジンは少し唸るがとりあえず切り替えて自分の席であろう一番奥の書斎に歩いて行く。

 ジンが荷物を置いて席に着くと小隊メンバーの顔を見て机の上にある資料に目を通す。

 そこには小隊メンバーの顔と名前などの情報が載っていた。


(ダリル、トール、ガオン、ダイナ、ミシェルか)


 名前と顔を一通り見て今いるメンバーに当てはめていく。


(あのガタイのいいやつがダリル、細身で眼鏡がトール、中肉中背特に特徴なしがガオン、んであのイケメンくんがダイナ、紅一点がミシェルね)


 ジンは資料とメンバーを一通り眺めて名前と顔を一致させると席を立つ。


「さて諸君、君たちに私を敬えとかそう言うことは言わない」


 ジンがおもむろに話し始めたため皆の視線がジンに集まる。


「が、命令違反だけはするな、以上だ」


 そう言ってまた席に着く。

 ジンの話が終わるとダイナが挙手をする。


「どうした、ダイナ」


「小隊長のお言葉ですが、もし危機的状況であろうと小隊長が引くなと言えば我々はその場に止まらなければならないと言うことでしょうか?」


「ん〜命令がそうなのであればそうなるな」


 ジンがそう返すとダイナは大きなため息をついてボソっと言う。


「クソ、なんだって上はこんなのを小隊長にしたんだ」


 ミシェルに小突かれて愚痴を止めるダイナ。

 ジンは聞こえていないと示すように資料に目を通すフリをする。


「よう?隊長さんよ?お前幾つだ?」


「ダリルか、隊長に対してその言葉遣いは頂けないが、大目に見よう。今年で十二だ」


「ふざけてんのか?」


「ふざけてなどいない。それにそれ以上の暴言は貴様不敬罪で謹慎だぞ?」


「ちっ!」


 ダリルは盛大に舌打ちをすると自分の席にドガっと座る。

 どうやら自分の行動で小隊活動は前途多難なものになってしまったなぁ、と少しばかりの後悔をするジンであった。

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