コールとクロエ
ああ、ああ、ああ、瀕死
「ああ、紹介がまだだったな、コールとクロエだ俺の側近に最近なってな」
「そうか、よろしくコール、クロエ」
「よろしくお願いします」
クロエと呼ばれた少女は紫色に輝く艶やかな髪を一つにまとめたポニーテールで顔にはずっと笑顔を貼り付けていた。
コールは先程の件からかずっとジンを睨みつけていて特徴といえば坊ちゃん刈りでそばかすが少々あるくらいだった。
「よろしく」
ジンは先程のことは何も考えずとりあえず挨拶をしておく。
「よろしくお願いします」
クロエは綺麗にお辞儀をするがコールはジンの挨拶を無視した。
「コール!」
ジンの挨拶を無視したコールに対してロイが嗜める。
「いいよ、ロイこれじゃ話が進まねー」
「む、しかしだな」
「いいって、気にしていないさ」
ジンは自分がどう言う存在か正しく理解していた、幼少の頃より忌み子だと言われて育ったのだ、五歳以降そう言った目でジンを見る人間は少なくはなったがそれでも一定数は存在していた。
「それでロイ、俺に会いたいって三ヶ月ぶりの再会を喜びに来たってわけでもないだろう」
「まぁ、八割それなんだが」
「割合多いな」
ジンは呆れたように笑うとロイも釣られたように笑う。
ジンとロイが笑い合ってるとまた部屋がノックされる。
「ジゲン殿、陛下が少しお話があると呼ばれております」
ドアの向こうから男の声でジゲンを呼びに来たと告げる。
「ふむ、では殿下我らは一度退席します。ジン無礼のないようにな」
「そいつはロイに言ってくれ、俺が無礼をしようが笑い話にしちまう」
「ふ、では殿下失礼します」
「ああ、父上によろしくな」
「デイダラ、テンゼンお前らもいくぞ、多分その話だろうしな」
「わかったよん」
軽い調子でデイダラが返事をする、テンゼンは何も言わずに頷く。
ジゲンたちが退室して最初に口を開いたのはロイだった。
「先程八割は再会を喜びに来たと言っていたが、残り二割は違う」
そう言うとロイは少し沈黙をして後ろを振り返る。
「クロエ、コールお前たちは退室していろ」
ロイがそういうとコールが噛みつく。
「ですが殿下!そこな得体の知れない忌み子と二人などと!」
「コール!言葉すぎるぞ!ジンは私の友人だ!」
「ですが!」
「くどい!これは命令だ!」
「くっ!」
黙って見ていたジンを親の仇でも見るように睨みつけたコールはこれ以上ロイの反感を買うのも危ういと思い退室していく。
クロエはそれを見た後綺麗に一礼して退室するのだった。
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