リュウキの適正
おつかれ様です。
今日も今日とて平日ですね......
ジンとリュウキが打ち解けるのにはそんなに時間はかからなかった、ジンはリュウキを想い、リュウキはジンを尊敬したからだろう。
「リュウキ!今のは踏み込みが甘い!」
「はい!」
ジンがリュウキに剣を教え初めてから二日が立っていた、ジゲンはすぐにでもジンを騎士団に組み込もうとしたが案の定というところか、ルイの猛反対に合い話し合いの結果、条件として一ヶ月は自宅でゆっくりとしてからということでなんとか折り合いをつけた。
「リュウキ今のは違うな、う〜んどうすればいいかな〜」
ジンはここ二日でリュウキが言っていた才能の意味を理解した。
リュウキは体の動かし方がハッキリとしているため柔軟な瞬刃流とは相性があまりよくはなかった。だが決して剣の腕が悪いという風でもなかった。
だからこそジンは悩んだ、根本的にリュウキは瞬刃流が向いてないのである。
「やはり才能が」
「リュウキ、弱音は吐いていいが早すぎるまだ二日だぞ」
「はい」
「そうだな、う〜ん」
ジンはリュウキがこれから先どうすればいいのか何か示せる道はないのか考え込む。
「・・・・・・あ、そっか」
(そうだ!別にこだわる必要なんてねーじゃねーか!)
ジンは何かを閃きリュウキに「待ってろ」と伝えて家に入っていく。
リュウキは何やら忙しなく家へ戻っていくジンを不思議そうに見つめるのだった。
「親父殿いるか!?」
「ぶふううぅぅぅ」
バン!大きな音を立てて書斎に転がるように入ってくるジンにジゲンは口に含んだお茶を盛大に吐き出して驚いた。
「バカタレ!驚かすんじゃない!」
ジゲンが急に入ってきたジンに文句を言うがそんな事は全く気にする事なくジンが話す。
「親父殿!リュウキは烈刃流に入れるべきだ!」
「なに?」
急に入ってきて何を言うかと思えばとジゲンは思うが少しジンの言った事を考える。
リュウキは体の使い方がハッキリしていて瞬刃流には向いていない。だが烈刃流ならどうかと言うのがジンの考えだ、烈刃流とは瞬刃流と同じく刀を使った剣術の流派である。
瞬刃流が柔なら烈刃流は豪の剣である。
ハッキリとした体の動きに力を乗せ例え攻撃を防がれようともその防御すらをも粉砕するそれが烈刃流だ。
「たしかに」
ジゲンはジンの言ったことがたしかに理にかなっていると思う。
「リュウキの動きなら烈刃流のが向いてると思う、烈刃には知り合いがいるそこにリュウキを修行に出してやればいい」
ジンは捲し立てるようにジゲンに提案する。
「なるほどな、たしかにリュウキには烈刃流があってるかもしれん」
「なら」
「だがダメだ」
「どうしてだよ、親父殿」
いい案だと言われたにも関わらず断られたジンはジゲンに疑問を思う。
「ルイになんて言えばいいんだ」
「はぁ?」
ジゲンの答えにジンは素っ頓狂な声を上げる。
「お前を騎士団に組み込む話も危うく殺されかけたんだぞ?次こそわしは死ぬかもしれん」
「親父殿、息子のためだ死んでくれ」
「薄情者めが!」
「冗談だ、俺が母上に言うよ。リュウキのためにもなる、きっとわかってくれるさ」
「そ、そうかすまんな」
ジゲンは額にかいた汗右腕で拭うと情け無く笑った、それを見たジンはジゲンの弱点は間違いなくルイだと思い知らされるのあった。
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