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新騎士団

すみません、風邪やってました。

 ディノケイドの発言に一番喜色を示したのはもちろんロイストスだ。

 その件で話とは、何か好転するのではないかと思っているらしい。


「それはどう言った話でしょうか?」


 ジゲンは嫌な予感を抱えながらディノケイドに質問する。


「うむ、今ジゲンの爵位は男爵であるが近々爵位をあげる予定である」


「なに?わしは聞いとらんぞディノ」


 驚いたジゲンは敬語を忘れてディノケイドに詰め寄る。


「だから言うておろうが今からその件で話すと」


「むぅ」


「ジゲン、お前には一つ頼みたいことがあってな」


「頼み?」


「うむ、我が国にもう一つ騎士団を増やそうと思っておる」


「騎士団・・・・・・」


「そうだ」


 この国、ベータルには近衛を抜く騎士団が三つ存在している。

 これはなぜかわからないがジンの知る前世の記憶にもある守護神の名前をしていた。


 まずは第一騎士団として名高い、剣聖が率いるベータル王国最強を誇る朱雀騎士団。

 次に第二騎士団として奇襲や工作など起用にこなし、また戦力としても申し分ない白虎騎士団。

 最後に第三騎士団としてベータル守護の要、鉄壁を誇る玄武騎士団である。

 

「四つ目の騎士団の発足とそれに伴った親父殿の陞爵しょうしゃく、つまり騎士団の中核に親父殿を据ると言うことでしょうか?」


 今まで話を聞いていただけのジンが会話に参加すると驚いたという顔でディノケイドがジンを見る。


「そうだ、六つにして話を理解するか」


「父上、ジンはそこらの六歳児とは隔絶かくぜつした思考を持ちます」


 自慢げにロイストスは笑うが、ジンにはその声は届いていない。そんなことよりも今の話の先をジンは思考していた。


「だが、中核というのは間違ってはいないが七十点というところだ」


「まさか」


「至ったか。そうだジゲンには第四の騎士団、通称[青龍]の団長になってもらう」


「ばかな!」


 これに驚いたのはジゲンである。

 確かに騎士団が新たに発足し、先の戦争では第一功労の名誉を承ったジゲンが中核に入るのはあり得るかもしれない。だが団長などとは身分が釣り合わなさすぎる。

 いくらそのための陞爵しょうしゃくであったとしても周りは納得しないだろう。


「恐れながら陛下、よろしいですか?」


 そこで口をひらいたのはジンだった。


「よい、申してみよ」


「親父殿の陞爵しょうしゃくは決まっているとおっしゃいましたが、どれだけ譲歩したところで子爵にするのが席の山でしょう」


「ふむ、続けろ」


「子爵では団長という重職にはつけないでしょう。ですが伯爵ともなれば辛うじて可能かと思います」


「ほう、なぜ伯爵ならば可能なのか質問しても良いか?」


「はい、恐らく陛下は平民出身の騎士たちを親父殿に任せられるおつもりですね?」


「ほ〜う、なぜそう思う」


「先の戦争で貴族が減り平民出の騎士爵が増えました。それに伴って騎士団にも平民出の騎士が大変増えたと聞き及んでいます。また陛下の新たな方針として優秀で有れば平民も重役につけるとおっしゃられました。そうなると不満を持つのが元々重役についていた貴族です。恐らく騎士団での貴族と平民に不和があると見ました。そこで平民出の騎士を一つにまとめた騎士団を作ってしまおうと考えた。そして陛下の信頼のおける親父殿を団長につかせるという形で・・・・・・平民出の騎士ならば伯爵ほどの位があればいいでしょうから」


「ふふ、はっはっはっは!見事だ!ジゲンお前は傑物を息子にしたな」


「わしよりは頭の回転が早いことは間違いないな」


 旧友に息子を褒められ満更でもないジゲンだがジンの話が本当ならこんな呑気にしているわけにはいかないだろうとジンは少しジゲンの楽観的な反応にため息を吐くのだった。

次で幼少期編終わりです!

次は少年期ですね.....

2021/1/28


ごめんまだもう2話続きます。


2021/1/28

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >ディノケイドの発言に一番好色を示した 父親との会話への反応として好色な顔して云々、となるとヤベー奴なので、 ディノケイドの発言に”喜色を満面に湛えた”とかは如何でしょうか
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