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少年賢者と出逢う

僕の名前はレイ=インガル10歳だ。得意属性は無属性。これからよろしく!

 

今僕がなにをしているかと明日から始まる

剣魔育成学園という、王国内で指折りの学校に通う時に使う自己紹介を考えている。

初等部の時は散々な目にあったからな。

…主にこの無属性魔法のせいで。


無属性魔法とは、

火、水、風、土


光、闇、


空間、時間


(上から順番に使える人が多い属性で、下に行くと使い手が少なくなる属性)という属性の前段階の純粋な魔力を使う属性の魔法のこと、と世間一般では思われている。しかしながら実際は上のすべての属性に、適性がある者が、全ての属性を混ぜ合わせた伝説の複合属性のことをいう。世間一般の方も間違いではない。一部の無属性魔法はそうやって使うものもあるから。


こんな理由でみんなからは『落ちこぼれ』などと呼ばれていた。…実際は全属性使えるけど。僕は無属性魔法に可能性を感じた

奇遇にもそれは大賢者(森の婆さん)と同じ意見だった。え?何故大賢者を知ってるかって?それは少し時を遡って説明した方がいいな。


時は遡り…

「やーい、弱虫〜、俺らに勝てるならかかってこいよ〜。」

レイ=インガル6歳。

俺はひどいいじめを受けている。

例えば今、僕の本を取り上げて水を被せてダメにしたり、魔法で攻撃されたり、している。机に呪術の魔法陣が描かれているのは当たり前。ひどい時には机が魔法陣だらけになっていた。


「僕はお前らみたいな低俗なクズと関わりたくないんだ。さっさと目の前から失せろ

僕まで、お前ら如きと同じ知能になったら困る。」


ただ、僕に魔法は効かない。何故なら

無属性第1位階魔法、『シールド』で、全身を保護しているからだ。しかも、本を通常よりだいぶ読んでいるから、挑発もあまり僕には効果がない。ただただ、面倒くさいのと

…友達がいるのが羨ましくなってしまうだけだ。


いつも通り俺をいじめている餓鬼大将の横を素通りし、家に帰る。


「ただいま〜」


そう言っても返事はない。共働きで、僕はひとりっこだからだ。いつもの様に鞄を

無属性第5位階魔法『ストレージ(収納袋)』を使って亜空間に収めると、森の奥僕のちょっとした秘密基地に向かう。


秘密基地に着いたら、まずは瞑想で魔力の流れを確認、そこから()()()で魔法を行使する。そう、僕には全属性への適性が元から高かったのだ。


しかし、もっと目を引いたのが無属性魔法。適性が最初から「S」だったのだ。

因みにこの世界ではステータスと呼ばれる

無属性第1位階魔法がある。ステータスとは自分の強さを大まかに把握できる半透明の板の様な物だ。僕のステータスはこんな感じだ。


……………


名前:レイ=インガル


年齢:6


性別:男


種族:人族


レベル:20


加護:なし


称号:不屈Lv1


職業:


HP:100/100


MP:1000


STR :C


VIT :D


AGI :B


DEX :E


INT :A


適性:

<魔法>

火属性(A)・水属性(A)・風属性(A)・

土属性(A)・光属性(A)・闇属性(A)・

空間属性(B)・時間属性(B)・無属性(S)

<武術>

剣術(A)・槍術(E)・弓術(E)・体術(C)

棒術(E)・鉄球術(E)


スキル:

<魔法>

火属性魔法Lv3・火属性魔法耐性Lv3

水属性魔法Lv3・水属性魔法耐性Lv3

風属性魔法Lv3・風属性魔法耐性Lv3

土属性魔法Lv3・土属性魔法耐性Lv3

光属性魔法Lv1・闇属性魔法Lv1

空間属性魔法Lv4・時間属性魔法Lv2

無属性魔法Lv8

<武術>

抜刀術Lv3・基礎剣術Lv10・応用剣術Lv1

背負い投げLv1

<その他>

隠蔽Lv2

……………

魔法の耐性が上がったのは察した人もいるかもしれないが、クラスメイト全員に魔法を打ち込まれたからだ。アイツらはストレス発散、俺はスキルレベルが上がる、

WinWinの関係だ。…言ってて、とてつもなく悲しくなってきたな。


この( )に書いてある記号はこのステータスを作った人が能力がわかりやすい様に作ってくれたものだ。能力が弱い方から、

F→E→D→C→B→A→S→SS→SSS→EX

という記号になるらしい。一般の平均がD〜Cぐらいと言われているらしい。だから僕は能力的に高い方だだ言える。だけど

EXには程遠い。死ぬ前までにEXがステータスにのるように努力したい。そんなことを考えているうちに辺りは真っ暗になってしまった。

「ふぅ、そろそろ帰らないとな。」

その時だった。

「くぎぎぎぎぎっ!」

「「「ぐきぐぎぎっ!」」」


大量のゴブリンと人族の2倍ぐらいの身長のゴブリン。そいつらが僕を取り囲んだ。

魔力はもう使い切ったし、剣も腕が痛くてうまく握れない。生きることを諦めかけたその時だった。


()()()()()()()()()()()()

「ふぅ、そこの坊や大丈夫かい?」

「…おばさん誰?」

さっきまで優しそうだったおばさんがさっきのゴブリン以上の怖い顔をしていた。

そして、


「アババババババババババっ!」

雷を文字通り落とされた。

「誰がババアじゃ!!!」


「アババババババババババっ!」

このやりとりが3時間ほど続いた。

こうして、僕は大賢者(森の婆さん)と知り合った。


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