前へ目次 次へ PR 96/118 「MD鑑賞」 『貴様は妾の所有物だと自覚せよ、この尻軽が』 『あなたのものになった覚えはないんですけど。長く生きすぎて耄碌したんですか?』 「最高です、マスター!」 暑い部屋でズィークが狂ったように叫び声をあげていた。何かと思えば、付き合い始めた頃の彼女と私のMD(メモリーディスク)を観ていた。 「……あの獣は被虐趣味があるのか?」 尋ねてくる、私の肩から顔をのぞかせた彼女にはとても言えなかった。 『ただあなたのことが嫌いなだけです』なんて。