前へ目次 次へ PR 76/118 「蝶」 「端女よ、貴様蝶が好きらしいな」 「蝶のモチーフが嫌いな女子はいないと思いますけど」 「もちぃふ」 「形? みたいな」 「……まぁ良い。ならばこれをやろう」 そう言って渡されたのは一本の筒だった。周りには千代紙が貼ってある。何かと考えすぐにわかった。万華鏡だ。 差し出されたそれを受け取り覗くと不思議。くるくる回すごとに蝶を形作る中身。 「わー、綺麗ですね!」 「……貴様のために作ったのだ。喜んで貰わねば割に合わん」