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「服」

 初めて会ったとき、実は彼女を痴女だと思っていたのは内緒だ。だって上はボレロのような着物で胸が半分隠れるくらいだったし、下は大きくスリットの入ったセパレートのようなもので下着は一切身につけてなかったから。


 あんまりな格好に服をあげた後に彼女に聞いてみると。


「妾は神故、肉体は衰えぬからな!」

「私も衰えませんけど、礼儀です礼儀」


 と言えば素直に渡したものを身につけた。

 この素直なところにきゅんとした私だった。

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