118/118
「短冊」
「端女、何をしておる? 色紙なんぞ切って」
「あ。これ、幼等部の子たちへの贈り物なんです。もうすぐ七夕じゃないですか? だから短冊です」
「たんざく」
「願い事を書くんですよ」
「妾にも一枚寄こしやれ」
そう言うと、私の手元から黄色の短冊をさらっていった彼女はボールペンで書き始めた。達筆すぎて何書いてあるのかわからなかったけど。
「書けたぞ!」
とりあえず、狩ってきた獲物を自慢するように見せてきた彼女の頭を撫でた。
「端女、何をしておる? 色紙なんぞ切って」
「あ。これ、幼等部の子たちへの贈り物なんです。もうすぐ七夕じゃないですか? だから短冊です」
「たんざく」
「願い事を書くんですよ」
「妾にも一枚寄こしやれ」
そう言うと、私の手元から黄色の短冊をさらっていった彼女はボールペンで書き始めた。達筆すぎて何書いてあるのかわからなかったけど。
「書けたぞ!」
とりあえず、狩ってきた獲物を自慢するように見せてきた彼女の頭を撫でた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。