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「スイカ……斬り?」

「右、右ですよ!」

「左だ暗黒神!」

「うるさいわ! 二人とも少し黙っておれ!」

「いや、黙ったらスイカ割りにならないでしょう」


 そう、今スイカ割りをしている。妖刀村正で。もはやスイカ割りではなくスイカ斬りだって? 私たちも反対したのだが彼女が聞いてくれなかった。

 どうも神域庫の品を自慢したかったらしい。でもいいのかな、スイカ斬り村正とかダサくない? と思った瞬間。

 彼女が気勢を上げながらスイカを真っ二つに斬った。


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