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「梅雨の月」
「あら珍しいですね、月が見えますよ」
「おお、梅雨の月というものだな、良いぞ。端女、酒を持て!」
「はいはい」
しとしと降るじめついた梅雨。さっきほどまで雨が降っていたというのに、いつの間にか雲の合間に満月が見えて、思わず声を上げれば。
何故かテンションの上がった彼女に酒を持ってこいと言われた。
まあ言った時点でこうなることは分かってたんですけどね……とキッチンに向かう途中、誰ともなく一人呟いてみたりして。
「あら珍しいですね、月が見えますよ」
「おお、梅雨の月というものだな、良いぞ。端女、酒を持て!」
「はいはい」
しとしと降るじめついた梅雨。さっきほどまで雨が降っていたというのに、いつの間にか雲の合間に満月が見えて、思わず声を上げれば。
何故かテンションの上がった彼女に酒を持ってこいと言われた。
まあ言った時点でこうなることは分かってたんですけどね……とキッチンに向かう途中、誰ともなく一人呟いてみたりして。
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