俺たちは異世界召喚された!→くーりんぐおふです!
今うちのクラスは、混乱のさなかにいる。
なんせ、魔法陣→中世っぽい部屋→貴族らしき人々
の三連コンボをくらったので。
はっきりいう、迷惑である。世界は救いたくないし、異能も最強もめんどくさい。
クーリングオフを要求するのです。はっ!いかんいかん
「という訳で我が国に力を貸して貰いたいのだ。」
と威風堂々と頭も下げずに願いでる王様らしき人、いやー異世界ですわ。まぁ賛成も反対もしないが
要請としては戦争の戦力になって国に貢献しろ、であれば国民と同程度の扱いをしてやるという脅しコミコミのおねがいなわけだが。
いやな、国がピンチなんだで余所の国の人を神様に拉致ってもらうってどうなん?
だったらうちの国もピンチだしこの国の宝物庫の中身もらってトンズラする算段を立てるが
「はい、私たちにお任せください」
と勇者様もといリア充グループ筆頭てかうちのクラス担任含めレベル高っ!ああ、てぷられるわぁ(泣)
そして必殺のあぱっかーーーーと!!!!!!!!!!
そう必殺である、そのこぶしは的確に顎を穿ち相手の意識を奪う!
うんまともに運動などしていなかったができたな想像通りの一撃を
「あーー、すみません彼はうちの集団のリーダーではなくただの個人の意思だと思って頂ければ幸いです。ああ、彼については最低でも騎士と同程度の俸給でも与えてもらえれば満足するじゃないですかね?ただこちらはまだ、混乱の極みにいます。また、貴方がたの神様が私たちをここへ召喚したというなら最低でもひと月は客人としてこの世界を見極める権利を要求いたします。その後力を貸すにしても、どの程度の生活ができるのかなど条件の制定は多対多の話合いの場を設けて頂ければ幸いです。」
そう目立つな!の法則は自分ひとりしか生き残れない。先生きのこるの教えを順守するなら、契約を結ばせず異能を見せないことこそ重要である!てか浮かれてるヤツもぽかーんとしてる
あっリア充グループめっちゃ睨んでるですよねぇ。あと先生おろおろ。オタ集団(4・5人)は歓声をあげ主人公コールだ、やめい。
そして、当然王や貴族さんは盛大に殺気を持った視線でこちらを睨むしってる?それこっちにとって丁度いいって、なんせ今現在進行形で仲間増えてるし。
そして冷静になったのか、一度目を閉じ頭を左右に振り
「ああ、確かに双方冷静とはいえない状態だったようだ。諸君らは我らが神の遣わした大事な客人我が城で一週間程くつろいで貰えるとありがたい」
狸っすわー。コイツさらっと期間短くしてやがるが、十分。ほら、リア充さん答えて、ホラ答えて!!
え、俺えーー。って全員うんうん言ってないで。はぁ
「こちらの意見を聞いてい頂いてありがとうございます。では、一週間の間安全に交渉もなく、清く、こころ安らかに過ごさせてもらいます。タコ部屋、全員を狭い部屋に閉じ込めることもないのでしょう?なんせ神様の客であり、王の客人であると認めて頂いたのですから?」
あ、全員こっちみてる。やめて、これ最低限、これくらいぶんどらないとやばいからホントに
そして、各自に割り当ては無理ということで4人部屋を割り当てられクラスの半分ほど(リア充グループ無し)が集まっていた。てか先生もいた
「で、硝酸はあるのか?勝ちに行くんだろ」
とオタさんが話かけてくるが勝算ですよね?間違っても硝酸量産して火薬ぶっぱしようってことじゃないよな?
「ん。あるぞ、勝算なら、火薬は無理てか多分魔法あるし積むだろ。」
「そっかで、異世界来てもらった能力あったのか?」
そう、さっきの茶番さんは相手に能力の確認というテンプレをさせないことこそが目的なのだった。
「あるぞ。ただし、一発勝負のリスク増しましのハイリスク・ハイリターンだけどな」
「あ、私もあり…。」
「言わせねーよ。とまぁ、ここに来たってことはさっきの会話の危険性は認識できてるってことで良いか?」
全員とはいわないが3分の2以上はうなずいている。残りはいったい、うごごご
「じゃぁ、試しに使ったヤツ怒らないから手を挙げて」
というと、意外なことに誰も手を上げない。助かったと思っても良いようだ。
もしこの中の一人でも……。
「んじゃあ、誰も使ってない前提で話すが帰る気あるか?」
皆が顔を見合わせる、一応もらった能力の確認をしてるヤツもいる。洗脳とかないよな?
んで、状況の認識が済んだのか先生がおずおずと聞いてくる
「帰れるんですか?全員で」
「無理です!!」
いや無理だよ?ノーリスクなら10人、多少無理しても20人ここにいる人数が限界だし制限的にそんなものだ。
「正直に能力をいうと今回の異世界召喚の契約を部分的に返品できるだけ。しかも使用済みの能力は返品を受け付けないらしい。あ、一応俺のは一回だけお試しおkらしいけど」
正直勇者君は勝手にリア充グループと世界でも救ってて欲しいというのが本音だ。ヒロインだって自前のクラスメイトもいるし
と無駄なことを考えていると、何人かは蒼白な顔に変わっていく。多分もう使ってしまってのだろうと思っていると
「異世界冒険は無理なん?」
とオタさんが言ってくるが
「無理。期間は契約から一週間だから、正直この場で残るか勇者組に付くか決めてもらう。無双したり、奴隷ハーレムを夢見るのは勝手だけど、それより死のほうがご近所さんになってく未来しかみえない。」
と必要な説明を終えるととたんに静かになる、危険はさっきの王様に感じ、今なら帰れるという希望。
だけど召喚されたのにチートも魔法もないという理不尽。あ、国庫強奪もできなかったな。
「「帰りたい」」と12人の生徒が声を上げ
「「ごめんなさい」」と3人の生徒が泣き崩れ
「「残ります」」と先生と4人の生徒は声を挙げた
本当は全員で帰りたかったろう先生と、欲望に迂闊な生徒。結局異世界にもそこそこの人数は残っていく。
「多分後悔も残らないから先に言っておくとこれは個人ごとの契約を無効にするらしいから、先に帰ってるみんなは最初からここに居なかったことになると思う。だから忘れてても勇者の無効化と王様との交渉を頑張って。」
「なんだか。ずるいです、こっちに残って皆で帰れませんか?」
というが、無理だなんせ
「くーりんぐおふなんていうふざけた能力切りどころはまさにここだけだからさ。」
そう、対価はゼロじゃない。送料は掛かるから
「じゃ、このメンバーの契約の返還をったく。身勝手に契約を押し付けて送料はこっち持ちをひどいんだよ。
じゃ自分が帰るべき場所と返品する能力を思い浮かべて!」
そして11人が光を放ち、契約を解放される。時間は召喚された教室へ、家へ、はたまた恋人のもとへもあった。強制的の残らされた1人と、別の場所へ送られた一人を除いて。
「では、今日も滞納分のために働きますか」
と、神のもとで送料が足りないと怒られ。返済のため10年ほど働くことが決まった少年はあるきだした。
短編、さくっと読める。
正直この能力なら帰れるはず。
あと、ざまぁしないで王様を不幸にしたかった。
あとこの世界の神はまともなので。死なないで10年過ぎると帰還のための能力を全員に配布してくれると主人公以外には通知がありました。
勇者(W)がいきがる理由もこれです。
ただし最初の契約をミスると詰みます。
契約は厳しいです、フロニャルド並に最初の魔法陣にも書いてありました。