誰かの叫び
「××× 今まで貴方と一緒に居られてとても楽しかったわ。」
誰だろう。とても綺麗な女の人が僕を見ている。
僕はこの人を知らないはずなのにとても懐かしい感じがする。
「でも大丈夫。あなたを殺させはしないわ。」
状況はよくわからないが、彼女が僕の身代わりになろうとしていることは分かった。
僕は必至に彼女を止めようとするが、僕の声が届いてないのか、彼女に伝わることはなかった。
「さようなら。×××」
彼女はそう言って扉の外へ行ってしまった。
「×××ア!!」
僕は扉を叩き続け、彼女の名前を叫んだ。外から鍵がかかっている扉は中からは開けることができなかった。
外からは剣と剣がぶつかる金属音。爆発音。誰かの叫び。ありとあらゆる暴力の音が聞こえる。
僕は何度も何度も扉を叩いたがその音が鳴りやむまで扉が開くことはなかった。
「ああああああああああ!! あああああああ!」
僕は喉が張り裂けんばかりに声を荒げ、胸を掻きむしった。
喉は枯れ声がでなくなり、爪には肉と血がこびりついても僕は叫ぶことを止めることができなかった。
…リオ…
叫び続ける中、僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
その声はとても暖かく、とても安心できた。
…リオ…リオ…
何度も何度僕の名前を呼び続けている。
それがリディアであることが分かった瞬間。僕は光に包まれた。
まだタイトル詐欺が続いてるのでなんとかしたい…