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眠れぬ夜

家に帰るまで僕たちは終始無言だった。


「じゃぁリオ。また明日ね。」

リディアは笑顔で挨拶してくれたがいつもの太陽みたいな笑顔には程遠った。


「うん。また明日。」

僕も笑顔で返そうとしたが上手く笑えていなかっただろう。


リディアが家に入るのを確認し、僕も隣にある自宅へと帰った。


帰宅早々、僕は居間にあるテーブルに腰を掛け深々とため息を着いた。

あと二日しかリディアと暮らせない。そう考えると心の奥そこでもやもやとしたものがまとわりついて息苦しかった。

この里に来てから5年。あと少しで僕の人生の半分はこの里で暮したことになる。

最初はムガン先生と一緒に住んでいてその時はリディアの家とは離れていたけど、

両親を亡くして塞ぎ込んでいた僕にいつも会いに着てくれていた。僕がまた笑えるようになったのはリディアのおかげだ。

12歳を迎える頃にはムガン先生は里を留守にすることが多いため、僕はリディアの隣の家に引っ越すことになった。それからはより一層リディアと過ごすことが多くなっていった。日々の生活にリディアが居なくなるなんて考えたくない!


…だけど。またリディアが僕のために危ない目に会うことになったら…最悪死んでしまったらと考えると一緒に着いてきて欲しいなど言えるはずもない。


その日はもやもやが晴れず気づいたころには夜が明けていた。


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