男子高生がクラス召還されたが勇者など一人もいなかった~近所で一番ヤバいヤツ~
なんにでも例外はある
『フ〇ーザアアアアっ!!』
先んじて召還されたクラスメートは勇者だったが…。
満を辞して行われた召還されたクラスメート達は、勇者ではなく地球産の“超戦士”達ばかりだった。
「…全員ソッチの住人とはな」
一人、“ォラゴQ”な声音で皆に問いかけると、『フッ』とMっパゲな声音で残りが応えを返す。
魔法適性なにそれおいしいの?と、全員が同時に超戦士化。
召還に立ち会った王侯貴族は、全員腰を抜かし、目ん玉が飛び出るのではないかと言う位に驚いていた。
そう、呼び出された彼らは、もはや勇者でも戦士でもない。
戦闘民族の伝説の超戦士。
一人一人が星一つ壊せる、最強すぎる総勢36人の超戦士達。
だいたい、名前が悪かったのだ。
魔王の名前が。
―フ〇ーザ。
名を聞いた瞬間に全員が、歓喜あるいは怒気を膨らませ。
全員2の超化である。
もう、バチバチに帯電してるわ五厘刈りすら髪が伸びて逆立ってるわメチャクチャだ。
コイツら、小説読まないし竜玉ネットバトルのがみじかだった。
話題にこそでませんが、みんなハマってたりした訳で…。
誰もが、夢で亀っ波で最強になった時期があったのだ。
勇者だなんだの説明より、魔王の名前が刺激的すぎてアレだった訳です。
『フージョン』
早々に、合体かましたり瞬間移動を始める。
悪魔を呼び出す儀式の間違いではないかと儀式長を問い詰める大臣と王。
中二に不可能はない。
物語をみれば同じように修行したようなもんさ。
もう、ここに居る者達に魔法適性など必要ない。超化の次は赤か青。
物語はまさに身勝手に動き始めようとしていた。
だが、そんな中にもかかわらず。脳が振り切れてない者が一人だけ存在した。
「あ、あの方こそ勇者さまに違いありません」
黒眼黒髪普通の少年。
か ら の
「Xアウッ(脱衣)」
チマキ アミタイ 大臣から奪った下着
ただの変態だった。
召還者達により、確かに国は救われた。
大臣は男だ