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守護天使と異世界転移した勇者  作者: マスクライダー
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出会い、勇者と守護天使

二番煎じかもしれませんが読んでくださると嬉しいです。

 今から十数年前異世界から異形の怪物たちが侵略してきた、当時…私は生まれたばかりで覚えてないがとても悲惨だった。


「ヒャッハー!」


「た、助け…キャァァァァ‼︎‼︎」


 それもそのはず、今まで平和だった日常が突然崩壊したのだからパニックになるのは無理もない…私の親は私を連れて逃げるのが精一杯だって語ってくれた。


「撃て!撃てぇぇぇぇ!」


「そんな鉛玉が効くかよ?バカか?」


「がぁ!」


「うわぁ⁉︎」


 警察や自衛隊は徹底交戦するも、奴らはそれらを何事もないかのように突破し蹂躙し続けた、人は絶望した何事もない日常は壊れ世界が蹂躙されていく様をただ見ているだけだと誰もが思った、その時だった。


「そこまでだ!悪魔ども!」


「あん?」


「やぁ!」


「がぁ⁉︎」


 彼女達が現れた、天の神の使いと名乗る天使達…後に大天使と呼ばれる女性達である。


「ここは私達に任せて、逃げなさい」


「は、はい!」


 彼女達、大天使はその後悪魔と名付けられる奴らと戦い圧倒的な力で追い返した…これを機に国連は大天使達と共闘することとなり、世界中から天使になり得る少女達を集めた、後に彼女達は守護天使と呼ばれ、大天使と共に戦うことになった。


「娘に手をださせはしないぞ!悪魔め!」


「ババァ、邪魔するならテメェから…殺してやろうか?ババァ!」


「待て!悪魔!そんなことは私がさせない!」


「誰だ?」


 それから十数年、私は守護天使に憧れて格闘技を習いそしてなった。


「私は山桜(サクラ)!守護天使サクラ! 行くぞ!悪魔ぁぁぁぁ!」


 だがら、私は戦う…私の世界を守る為に!





「ぐっ…がぁ⁉︎」


 ここはとある城…俺、エドワード・ウィゼルは四人の仲間と共に魔王軍と戦っていた、そして俺たちは奴等を無事に追い詰めて魔王の城にて魔王軍四大幹部交戦する、俺は四人の仲間たちにその場を任せて一足早く魔王を倒すために魔王の座へと向かい、部屋の扉をこじ開けて突入し、交戦を始める。

 魔王には魔法は一切通用しない体質であるため、最初にやつと戦った時、俺は何も知らなかった故に惨敗した、だが…今は手元にヤツを、魔王を倒せると言われる聖剣があり、ヤツについて色々と調べて対抗作を用意した負ける要素はない…絶対にヤツを倒して、姫を取り戻す!だが…


「勇者よ、よくぞここまで戦った…降参し我が軍門へ下るなら…」


「黙れ!」


 俺は魔王に力負けし、対抗策も通用せず、かなり劣勢に立たされいた、俺はなんとか立ち上がり魔王の言葉を遮りそう言い返して聖剣を握り締めて再び構える、たとてどんなに不利な状況でも俺は諦めたく無いし諦めないと彼女に!姫に誓った!


「俺は決して貴様に屈しない!俺はお前を倒す!必ずだ!俺は世界に平穏を取り戻してみせる!」


 俺はそう言って立ちあがり剣を魔王に向けて構える、それを見た魔王は鼻で笑うとこちらを見つめてこういった。


「ふむ、我の全力を相手に本気で立ち向かう姿…称賛に値しよう、だがらこそお前に選ばせてやろう」


「なにをする気だ!」


 魔王は指をパチンと鳴らすと上から姫が吊るされた状態で降りてきた。


「なっ…姫!」


「エド…ワード…」


 それを見た俺はそう呼ぶと、姫も俺の名前を答える、すると魔王はこちらに手を掲げてこう言った。


「姫を助けて欲しいか?」


「やめろ!姫に手を出すな!」


 それを聞いた俺は聖剣を魔王に向けて振るう、だが魔王はその動きを読んでいたのか障壁を張って防ぐ。


「簡単な話だよ、エドワード・ウィゼル…俺に従えば姫を解放し助けよう」


「なっ…」


 それを聞いた俺はこいつは何を言ってるのか理解できなかった。


「聞こえなかったのか?俺に従えば姫を…助けてやろうと言っているのだ」


「お、俺は…」


 それを見た魔王は大きな声でそう言ってくる、俺はそれを聞いて悩んでしまった、覚悟を決めたはずなのに俺は姫よりも世界を選ぶと覚悟を決めたはずなのに…なんで悩む!なぜ!


「エド!従ってはいけません!」


 俺は魔王の言葉に惑わされていると吊るされてるはずの姫が俺に向かってそう言うと続けてこう言った。


「貴方は私と約束したはずよ!私よりも世界を救ってと!私のことはいい!貴方は!貴方の責務を果たして!エドォォォ‼︎‼︎」


「姫、黙ってて貰おうか…」


 魔王は想定外のことに驚いたのかそう言って姫を黙らせる、その後にこちらの方に視線を向けた。


「魔王、俺はお前を倒す!それが姫の願いならば、俺はそれを全力で答えるだけだ!聖剣よ!我が想いに!我が決意に答えてくれ!」


 俺はそう答えると同時に魔王に向かって斬りかかる…それを見た魔王はため息を吐くとこう呟いた。


「勇者よ、お前は最愛の相手よりも無価値の世界を選ぶのか…愚かな」


 そして魔王は俺の一撃を障壁で防ぐと腕を振り上げてなにかの呪文を唱える。


「エド…サヨナラ…」


 その時、俺は姫からの別れの言葉が聞こえると同時に俺は魔王を切り裂いた。


「姫!ひ…め…」


 俺は魔王を切り裂くと急いで姫の元へ向かい、抱き寄せる、だが…その時にはもう手遅れだった、俺は冷たくなった彼女を抱き寄せると改めて実感し、涙を流した、彼女との約束は果たした…だが、こんなことになるならあの時にちゃんと好きだって伝えるべきだった、ちゃんと……クソ……クソォ……


「エド!無事か!」


 そんなことを考えていると後ろから扉を粉砕して、(キバ)が入ってきた。


「キバ…他のみんなは?」


「俺以外みんなやられたよ…生き残ったのは俺とお前だけだ」


「そうか、ドライだな…」


「ただ、割り切ってるだけさ…職業柄、こういうことに慣れてただけさ…」


 キバは俺と会話しながらこちらに歩く、そして俺と背中あわせに座る。


「そうか…強いな…俺は割り切れそうにない…覚悟を決めて来たはずなのに…俺は…」


「エド、それは違う…人間、覚悟を決めたとしても実際にそうなったら動揺するもんさ…こういうのはな、慣れだよ、慣れ…一本いいか?」


「いいよ、今回ばかりは許すよ…」


「おう、サンキュー…」


 俺は姫を抱き寄せながらキバと話をする、その後にキバは懐から無事だった一本を口に咥えると吸い始める、俺はこの匂いはあまり好きではないが…今は心地良く思えた。


「ん?エド!」


「え?」


 突然、俺はキバに強引に引っ張られる同時にその場所が爆発する。


「姫ぇぇぇぇ‼︎‼︎」


 俺は姫の死体が爆発する様を見届ける事しか出来ず、大きな声で叫ぶ…


「ちっ…魔王め、生きてやがったのか…」


 キバは冷静に周囲を見渡すとそこには腹を抑えて立つ魔王の姿があった。


「ふふふ…我を舐めてもらっては困るな…勇者どもよ…」


「死に体の分際で、よく吠えるな…よし気が変わった、勇者エドに変わってこの(キバ)様が相手になる!行くぞォォォォォォ!」


 キバは俺の精神状態では戦うことが出来ないと判断したのか、俺を投げ捨てて魔王に格闘戦を仕掛ける。


「ちっ…硬いな…これで死に体とか…エドはどんな怪物と戦ってたんだ?よっと…」


「ちょこまかと」


「へへ…身軽なのが俺の武器なんでね…」


 キバは身軽さを活かして攻撃を躱しつつ反撃に転じてるが、既に死に体のはずの魔王の障壁を突破出来ずにいた。


「ぐっ…埒があかねぇ…ならば、我が拳に二の打ちいらず!はぁ!」


 それを見たキバは埒が開かないと思い、その障壁ごと砕こうと必殺の一撃を放つ、だが…


「がっ…⁉︎」


「エクスプロージョン…」


 障壁にヒビが入った程度しか入っておらず、その直後に魔王から手痛い反撃を喰らい吹き飛び地面に倒れる。


「はぁはぁ…ちくしょう……一発喰らった…だけでも…瀕死たぁ…どんな怪物だよ…この魔王さんは…ガハッ…」


 キバは立とうとするが立ち上がらずに地面に再び倒れる。


「貴様を殺した後に勇者を殺してやる、し…」


「死ぬのは…おまえだぁぁぁぁぁぁ!まおぉぉぉぉぉぉぉ!」


 そして、魔王が再びエクスプロージョンの魔法を放とうとした時だった、俺は聖剣を手に取り後ろから斬りかかる。


「なに⁉︎」


 魔王はすぐさま障壁を張るが、その障壁にはヒビが入ったままであり魔王の消耗が目に見えて分かっていた。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


「ば、バカな…この私が…うがぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」


 俺はそのまま魔王を障壁ごと一刀両断し、勢いのまま地面を転がり地面に倒れると、真っ二つにされた魔王を見つめてホッとした表情を浮かべる。


「エド!うぉ⁉︎」


 だがその直後に魔王の体を中心に光が周囲を包み込み始めた…俺は最後に聞いたのは牙が俺を心配するように大声を上げていたことだけだった。





「きゃ⁉︎」


「力を制御出来てないのか?この守護天使様は…」


「うっ…舐めるな!ってうわぁぁぁぁ!」


「コントでもしてるのか⁉︎」


 私、山桜(サクラ)は守護天使の中では最弱に分類されている、何故なら守護天使は変身する潜在能力によって力を引き出す、私の場合は強過ぎる性で上手く力をコントロール出来ず走るだけでも制御出来ずにそのままジャンプする勢いで飛んでしまう。


「くぅ……」


「これでおしまいだ!死……」


 私はこのまま悪魔にとどめを刺されようとした時に、その悪魔は突然倒れた。


「はぁ、見てられないわね……」


(リン)ちゃん…ありがとう」


 私はお礼を言うと彼女はこちらに怖い視線を向けてこう言った。


「早くその力をコントロールしなさい……じゃないと貴女、守護天使を辞めざるを得ないわよ」


「うん、分かってる」


 そう私にキツく言うのは同じくらい潜在能力がある大上燐(オオガミリン)ちゃん…彼女は守護天使の中でも別格扱いを受けている、彼女は大天使の長アークエンジェル様のお気に入りかつ神槍グングニルを託された守護天使である。


「そう、ならミネのアドバイスを貰って頑張りなさい、またね」


 彼女はそう言ってその場を離れる…それを見届けた私は変身を解くとトボトボ歩いて帰る。


「はぁ…リンちゃんはすごいな…私と違ってあんなにも力を使いこなせて」


 私はそうぼやきながら歩く、私も彼女と同じくらいに潜在能力があるはずなのに上手く力を使いこなせてない…それがどうしようもないぐらい悔しい、だから私は色々と力を制御する方法を実践したきたがどれも不発で終わってる。


「はぁ…って?家の前に誰か倒れてる」


 私はそうため息を吐いていると一人暮らししている自宅付近で倒れてる人を見つけたので駆け寄る。


「傷だらけ…なにがあったらそんな傷を…と、とりあえず自宅に入れよう、よいしょっと…って重い」


 私は傷だらけで自宅付近に倒れてた人をおんぶして家に運ぶ、守護天使たるもの!困ってる人は助かるべし!ってね、そして私はその人を家に上がる。


「お帰りミネ〜ってなにがあったんでミネ!」


「ミネ!事情は後で説明するから、とりあえずお風呂を沸かしてあるよね、この人を人間態になって洗ってあげて!」


 家に上がると最底辺の守護天使に着く妖精ミネが驚いてそう尋ねて来たので私はそう返してそう言う。


「分かったミネ!変幻!」


 ミネはすぐさま人間態に変身してこの人を担いで風呂場へと運ぶ、私はその隙に布団を敷いたり有り合わせでご飯を作る。


「うっひゃー!汚ないミネ!何があったらここまで汚くなるミネ⁉︎」


 その間、風呂場からミネが泣く声が聞こえてきたが私は急いでご飯の用意をする。


「ふぅ…この人かなり疲れてるミネか、傷が水を染みてて痛いはずなのに全然起きないミネ、あとちゃんと着替えさせし、簡単に包帯とガーゼ、傷薬と消毒液を使って傷の治療も済ませたミネ」


「ありがとう、ミネ……そうだ、看病もよろしくね」


「了解ミネ!任せるミネ!」


 こうして私はこの人を寝かした後に部屋に戻ってベットに入り、眠りに就いた…明日が学校がお休みでよかった、とりあえずいつも通りに起きようかな。


「た、助けてミネぇぇぇぇ!」


「ん?ミネ…どうしたの…」


 そして、私はぐっすり眠りに就いた翌日…私はミネの悲鳴を聞いて目を覚ました、そして私は階段を降りてリビングを見ると大惨事になっていたので目を覚ました。


「な、何がおき…ってミネ!」


 私はミネが昨日助けた男性に握り締められて苦しんでるのを見て私は殴りかかった、守護天使状態の私は力を制御できない所為で弱いけど、いつもの私はそれなりに強く、通ってる格闘技教室の中では一番強い…でも、相手は怪我人……少しだけ加減しないと…


「やぁ‼︎」


「その動き、キバの……」


 私はそのまま怪我をしてる男性に向かって強烈な一撃を叩き込もうと蹴りを入れたが躱されてしまい、壁に大きな穴が空く、その男性は私の動きを見て何かを察していたのか小さくそう呟いた。


「この動きを知ってる?……がっ⁉︎」


 私はその呟く声に気を取られているとそのまま取り押さえられた、その力は悪魔よりも強く、キツく何大抵の力では脱出できないことを感じたので私は守護天使へと転身して無理にでも解こうとした時だった。


「ひ……め……」


 突然、拘束している力が緩むと同時にそう呟くと彼はまた倒れてしまった。


「ふう…助かったミネ、にしてもなんで急に拘束が緩んだのかミネ?」


 それを見たミネは不思議に思ったのかそう尋ねてきたので、私は首を横に振った後にこう答えた。


「分からないでも、私を見て"ひめ"って呟いてたから…何かあったのかもしれない」


「そうミネか…とりあえずどうするミネ?」


「看病しよう、多分…精神的に動揺してるだけな気がするから…それに先生に連絡しよう!何か力になると思うし!」


 私はミネとそう会話したあとに迷わず受話器を取って先生に連絡するのだった。




感想、アドバイス…お待ちしております。

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