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108話

 ……いや、冷静に考えたら別におかしいことではない。

 王族が諸外国に視察なり挨拶なりに行くことだってあるし、俺はここんとこどうにも外交関係の話には疎いから、どこで何がどーなってんのか分かんない部分は多いし。(なんでって7年も監禁されて外界の情報が碌に入ってこない状態になってたらそうもなるんだよっ!)

 ……しかし、どうにもさっきの俺の推論を裏付けるものに見えちゃうんだよね、これ。

 つまり、ゾネ・リリア・エーヴィリトがアンブレイル・レクサ・アイトリウスと結婚するためにシャーテ・リリト・エーヴィリトに王位継承権を譲渡する、って話に見えちゃう、っていう。




 城の中に入れてもらえたが、シャーテに会うまでには大分かかりそうである。

 応接間に通されて、そこで待つように伝えられた。

「……ねえ、シエル。あの馬車って」

「あー、ディアーネも気づいた?うん、アイトリウスの紋章ついてたよな」

 ……アンブレイルの行程を考えると、ヴェルメルサ魔道競技大会の後フィロマリリアで俺と別れて、それから『鎮めの油』関係で右往左往したか、しなかったかは分かんないけど……その後、ゾネ・リリア・エーヴィリトと話す機会があったんだろう。あの大会にゾネも来てたから。

 ……そこで結婚云々の話になって、そのままクレスタルデから船で出て、エーヴィリトの港町シュトラまで船で……多く見積もっても3日あれば十分着くだろうし(風の精霊の妨害があってもね)、そこから王都リューエンまでだって、そんなに時間はかからない。うん。時間的にはぴったりぐらいかな。

「シエルの兄が来ているのか」

「んー、親父か妃の可能性もあるけど、普通に考えたらアンブレイルだよな。今アイトリウスの紋章掲げられる中で一番身軽なのって俺除いたらアンブレイルだし」

 親父だって捕まえた大臣の処遇とか、それに伴う貴族の処罰とか、それからアイトリアの街の結界の修理とかで忙しいだろうし、妃……アンブレイルの母に当たる人も、外にわざわざ出る理由が無いだろうしな。

「という事は、本当に結婚云々の話なのか、これは」

「かもね、ってぐらいに考えておこうぜ。どうせシャーテに会って話聞けば分かるんだし」

 ……ということで、さっさとシャーテに会いたいもんである。




 が、いつまでたってもお呼びはかからない。

 暇は暇だけど、一応他国の王の居城なわけで、あんまり寛ぎすぎる訳にもいかない。

「……これだけ呼ばれないと別の心配が出てくるな」

「別の?」

「フォンネールであったようなことの、だ。……またシエルが狙われないとも限らないだろう。ここにシエルの兄が居るならなおさらだ」

 そして、ヴェルクトはそんな心配をし始めた。フォンネールの一件がちょっぴりトラウマになってるらしい。

「大丈夫だと思うけどね。ここの王族に俺を殺す気概があるとは思えねえって。今俺を殺したらアイトリアの民からの印象は最悪だ。アイトリウスとの国交にも影響が出る。そうなって困るのは結局、アンブレイルとゾネ・リリア・エーヴィリトだからな」

 ……まあ、想定外の思考回路で想定外の行動をとってくれる可能性も否定はできないんだけども。

「警戒はしておきましょうか?」

「いや、いい。警戒も俺1人で十分。魔力が近づいて来たら分かるさ」

 つっても、俺の基本スタンスは『アンブレイルの事はとことん舐め腐る』だから、ことさらに警戒してやるつもりも無い。

 応接間の外に対して魔力を見る目を時々向けてやればいい、ってだけの話だ。


「……あ、誰か来た」

 そしてやっぱりそのまま待たされ続けていたところ、誰かの魔力がこちらに接近してきた。

 誰かは知らないが、様子を聞くぐらいはできるだろうな、って事で、ちょうどこの部屋の前を通り過ぎる直前ぐらいにドアを開けて、その人物の前に顔を出す。

「……えっ?」

「……っ、あ、し、シエルアーク、殿下……」

 ……そこに居たのは、ティーナ・クレスタルデ。

 アンブレイルと一緒に行動してたはずの優秀な魔術師であり、ディアーネのお姉ちゃんである。

 ……が、そのマリンブルーの双眸からは涙がとめどなく溢れ、割と整った顔を伝って床にぱたぱた落ちていた。


「っ……失礼、しますっ」

「あーいやいやちょっと待て待て待て!」

 そして、ティーナは俺と会ってしまった衝撃に立ちすくんでいたが、すぐに踵を返して立ち去ろうとした。ので、咄嗟に腕を掴んで引き留めてしまった。

 ……いや、だって、明らかに面白そうな情報持ってそうだし……いや、でも、流石に泣いてる人にはあんまし非情なことはできないしなあ……。

 さて、どうしたもんか、と頭を巡らせていたら、結論が出る前に応接間のドアが大きく開いた。

「シエル、中に入ってもらったらどうだ」

 ……いや、俺もそう考えたんだけど、中にはディアーネが居るし、となればティーナは口を噤むだろうってのは想像に難くないわけで……。

 ……が、ヴェルクトが大きく開けた扉の中を見て、察した。

 というか、ディアーネじゃなくてヴェルクトが出てきた時点で察すべきだった。

「ティーナ。今日、ディアーネは居ない。城下町に置いてきた。……泣くんだったら廊下よりは部屋の中の方が良いと思うぜ?ほら、入れよ。流石の俺だって泣いてる奴に酷いことはしたくないさ」

 ティーナは俺の言葉に少し驚いたような様子を見せ、部屋の中の様子を窺うと……納得して、一つ頷いて部屋の中に入った。

 そう。部屋の中、さっきまでソファに優雅に腰かけていたディアーネの姿は無く……代わりに、さっきまで火がともっていなかったはずのランプに明々と火が灯っている。

 ……成程、ディアーネは火に化けてるらしい。ランプの火を見たら、ちろっ、と一際大きく火花を飛ばしてくれた。うん、間違いなくディアーネだ、あれ。

 ……なんだあの魔法!




 機転を利かせたディアーネのおかげで、無事、ティーナを部屋の中に招き入れることに成功した。

 つっても、ティーナはまだぐすぐすしてるし、ヴェルクトは居心地悪そうだし、俺も居心地悪い。

 ……やがてティーナはなんとか落ち着いてくれたんで、やっと話を聞けるようになった。

「こないだの大会ではごめんね、服燃やしちゃって。今度アイトリウスに来てくれたらドレス一着仕立てて返すから」

 まずは優しくいく。泣いてる女の子から話を聞きだすんだったらまずはここからだ。

「いいえ、戦いですもの、あのくらいは覚悟の上ですから……」

「俺の気が済まないの。って事で、旅がひと段落したらアイトリウスに遊びに来てね。空色の綺麗な魔力布つくる職人に伝手があるから。きっとあんたには空色が似合うよ」

 そんなことを言ってやると、ティーナは意外そうな顔で俺を見つめていた。

「……意外だったわ。あなたがそんなことを言うなんて」

「言ったろ?泣いてる奴にひどいことする気にはなれない、って。俺だって人間なんだけどな」

 駄目押しに、ハンカチを取り出してティーナの顔を拭ってやると、ティーナは少し微笑んだ。

「……そうね。あなただってアイトリウスの王族だったわね」

 よし、落ちたな。

「ま、人道的なふるまいはしてやるよ。……で、どしたの。アンブレイルがらみ?」

 聞いてやると、元々誰かに話したかったらしいティーナは、1つ頷いて話し始めた。

「エーヴィリトのお姫様が……ゾネ・リリア・エーヴィリト殿下が、勇者様の事をとても気に入られてね。今、ご婚約の話が出ているの」

 あ、やっぱり?

「アンブレイルはどうなの?それ。お姫様が一方的にお熱なだけ?」

 問うと、ティーナはゆるゆると首を横に振って、顔をゆがめた。

「いいえ。……勇者様もまんざらではないご様子よ」

 あら、そ。趣味悪いね。まあ、俺が言う事でも無いけど。

「それで、恋する乙女は傷心、ってことか」

 俺の言葉に、ティーナは驚いたような表情を見せて……それから自嘲気味に笑った。

「ええ、そうよ。……分かるわよね、流石に」

「恋をすると女の子は可愛くなるって言うしな」

 軽口を叩きつつ、俺は頭の中で策略を練る。

 今、俺が取れる行動は……代価にできるものは……。

 ……うん。いける。悪くない。

 折角だ。人の恋路を応援してやろう。

 それで色々丸く収まるなら全く悪くない。




 アンブレイルがゾネ・リリア・エーヴィリトではなく、ティーナ・クレスタルデと結ばれた場合、何が起こるか。

 1つ、大きなメリットとして、『ティーナがクレスタルデの継承権を破棄する』事が挙げられる。

 これはアンブレイルが王になれなかったとしても多分変わらない。

 アンブレイルが王になれなかったとしても、上級貴族になることは変わりないし、そうなればそこそこの所領を得て(多分シェダーを継ぐ事になるかな、とは思うけど)しまうわけだし、ティーナは当然、それについていく事になる。

 ……つまり、『ディアーネの敵が1人、合法的に消える』んだよね。

 これはまあ、中々楽しそうだし、誰も不幸にならないし、いいんじゃないの、って思う。


 それから2つ目。エーヴィリトはどうせ、ゴッタゴタになる。

 シャーテが裏から行くか正面から壊しに行くかは分からないけれど、どう転んでも、体制が一気にひっくり返ることには間違いない。

 そして、ゾネ・リリア・エーヴィリトがアンブレイルと結婚した後、俺がアイトリウスの王になったらどうなっちゃうか。

 ……想像に難くない。どう考えても、ゴタゴタ加減が増す。

 王位継承権を放棄しちゃったゾネはアイトリウス王妃になるはずがそのアテも外れて宙ぶらりん、って事になっちゃうからね。

 そうしたらゾネが『一度放棄した王位継承権を主張する』なんてことにもなりかねない。

 その時振り回されるのはエーヴィリトの民とシャーテ王子と俺だからな。そんなことは御免被る。


 ……というわけで、俺としてはゾネ王女よりもティーナ・クレスタルデを応援したい立場にあるわけ。

 どうせ義姉になるなら、ゾネ・リリア・エーヴィリトよりはティーナの方がいいな、って思うし。




 ということで、俺は本気を出す。

「わかんねーなあ。俺は光姫なんかよりあんたがいいけどね」

 女を落とすコツその1。まず褒める。

「……どうかしら。勇者様はゾネ・リリア・エーヴィリト殿下の方がいいみたいだけれど」

「ヴェルメルサ魔道競技大会での対戦を見てたら、あんたの方がよっぽど魅力的だったよ。あんな碌に戦えもしない女よりずっと綺麗だった」

 女を落とすコツその2。具体的に褒める。

「そう言ってもらえると光栄だけれど……」

 そして、女を落とすコツその3。

「あと単純に、俺があの光姫のこと嫌いってだけなんだけどね。……見たか?このリューエンの街。真っ白くてきれーな姿の裏に何があるか」

「……ええ。大聖堂の裏に、そういう子供たちが居たわ……」

「それに気づかない王族なんて俺は嫌いだ。ましてや、気づいていて放置してるならもっと嫌いなんだよ」

「そうね……悲しいことだと思うわ。いずれ人の上に立つ身としては、許せない事だとも思う」

「ああ、あんたもそう思うんだ。……うん、つまり、そういう事。俺はこの国が嫌いなの」

 共感、共振、共鳴。

 味方だと伝えること。同じ感覚を抱いていることを相手に伝えることだ。

 恋愛がらみじゃない方が良い。今回の俺の立場は素敵なキューピッドなわけだし、それに、恋愛から一回離れて貴族的な話に持ち込んじゃえば、『冷静である気になれる』。

 冷静に物事を考えているようで、その根っこは冷静じゃない。そういう状態にできれば、もう相手を動かすのは簡単な事だ。

「エーヴィリトはもうじき潰れるよ。間違いない」

「潰れる……?」

「ああ。潰れる。そして、俺としては、そんな潰れかけの国を作り出してる頭お花畑のお姫様よりは、あんたみたいな一端の魔術師の方が『お義姉ちゃん』として好きだし……アンブレイルには幸せになってほしいから」

 ちょっと照れたような拗ねたような表情を浮かべてやれば、ティーナは目を数度、瞬かせた。


「……意外ね」

 そして1つ、感嘆とも呆れともとれるため息を吐くと、ティーナは少し嬉しそうに笑った。

「あなた、私やアンブレイル様の事が嫌いなんだと思っていたけれど」

「うるせー、勘違いすんなよ。あんたのことだって別に好きじゃねえ。……ただ、魔術師としては尊敬してなくも無い。少なくとも、脳内お花畑のお姫様なんかよりはずっといい。……それから……アンブレイルの事は、嫌いだ。嫌いだけど、あんなんでも俺の兄上だ。俺に関係ない所で勝手に幸せになってくれる分には構わねーんだよ」

 そして女を落とすコツその4。本心(っぽく見えるもの)をちょろっと見せる。

 ……っつっても、半分ちょっとは本心だけど、残りは嘘だ。

 ティーナの事は別に好きでも嫌いでも無い。ディアーネの事が嫌いみたいだから、それ繋がりでは嫌い。

 魔法もお上品すぎるし、好みじゃあない。

 ないが……ま、悪くは無いよな、とも思う。無属性以外の全ての属性の魔法を使える、ってのはまあ、悪くない。それ相応に才能と努力があってこそのものだろうし。

 俺は自分の能力を磨こうとする者には寛容だからね。

 そして、アンブレイルに関してはまあ、『俺に関係ない所で勝手に幸せになってくれる分には構わない』。ただし、『俺に関係ある所では醜態晒して面白くしてくんなきゃやだ』けどね!

「ふふふ……そう。……私、あなたの事を少し勘違いしていたのかもしれないわね」

 ……ということで、ティーナ陥落。

 流石俺。乙女心の操作だってできちゃう。完璧!

 ではこれより……楽しい楽しい交渉に入る!




「ティーナ。これ、持ってけよ」

 ということで、俺は早速交渉材料を取り出した。

「え、これって……!」

 そう。『鎮めの油』である。

 ヴェルメルサ魔道競技大会の優勝賞品にして、アンブレイルが欲しがっていたもの。

 ついでに言えば、もう何の用もない代物である。だってディアーネがマグマダイブして『永久の火の欠片』はもう持ってきてくれちゃったもんね。『鎮めの油』にはもはや何の価値も無いのだ。

「『鎮めの油』じゃない!……あなた、アンブレイル様の前で瓶を……」

「割ったのは只の油が入った瓶。すり替えておいたのをあいつが勝手に勘違いしただけー」

 なんて人なの、みたいなティーナの呟きが聞こえた気がするけれど、褒め言葉だと取らせてもらおう。

「……んで、ティーナ。これやるから、代わりになんか置いてけ。普段身に付けてる物の方が良いかな。どうでもいい物でもいいけど、『無くなってる』ことに気付きやすいものだ」

「……どういう事?」

「お前がただこれを持って帰ったら、アンブレイルは怪しむ。だから、『取引をした』って証明できなきゃまずいだろうが」

 もし俺がアンブレイルなら、仲間が敵からいきなり『鎮めの油』を貰って来たら、仲間が一体何を敵に渡したのか気になるね。

 情報とか渡されてたらもうたまったもんじゃないし、そうなったらもうその仲間を信用なんてできやしない。

「……どうしてこんなことをしてくれるの?」

 ティーナは俺を見て、泣きそうな笑顔を浮かべている。

 ……今まで味方が居なかったんだろうから、突如現れた味方に縋りたくなってるんだろうな。

 そう考えるとちょっぴり可哀相ではある。色恋のことなんざ、よくわかんないけどさ。

「言っただろ。俺は脳内お花畑のお姫様よりあんたがいい。それから……俺は恋する乙女の味方だからね」

 なので、とびきり魅力的な笑顔とウインクまでおまけでつけちゃう。

 さあほだされろ。さあ信用しろ。

 そして俺の理想郷を作るための礎となるのだ!


「……なら、お言葉に甘えるわ」

 ティーナ・クレスタルデはそう言うと……右手の中指からクレスタルデの紋章が入った指輪を抜き取り、机の上に置いた。

 エルスロアで会った時からずっとつけていたものだ。これならアンブレイルも無くなっていることに気づくだろう。

「お母様のものよ。売ってしまっても構わないけれど……」

「いや、その気があるならいつか取り返しに来い。それまでは保管させてもらう」

 指輪を布にくるんで鞄にしまい、代わりに『鎮めの油』を手渡した。

「じゃ、頑張れ」

 丁度、外に兵士の気配がしている。多分、シャーテに会う準備ができたんだろう。

「ええ。ありがとう」

 ティーナはそう言って微笑むと、窓から外に飛び出していった。

 ……窓の外で、魔法を使って綺麗に着陸している姿が見えた。

 うーん、やっぱりあの人、ディアーネのお姉ちゃんだわ。




 それからすぐ、兵士と……兵士に護衛されたシャーテ王子がやってきた。

「シエル!久しいな!」

「おー、お久しぶり。シャーテ王子もお元気そうで何より。ところでお前、王位継承権貰った?だとしたら多分お前の姉ちゃん宙ぶらりんになって三角関係でめんどくなるだろうからとばっちり行ったらごめんね?」

「いや、継承権は……というか、え、一体何故その話を……?それから、三角関係とは……?」

 突然の俺の台詞に、シャーテ王子は混乱気味である。

「いや、『故意』のキューピッドも大変よ、って話」

 まあ、ゆっくり話そうじゃないの。

 魔王を倒した後の世界の話を、さ。


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