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桜うさぎっ!  作者: 夢見
桜うさぎっ!闇氷を溶かすチェリ!
5/12

[第四話 イラスト部はリアルオンリー!? ゆるゆるでもいいじゃない!]

カリカリカリ…

教室内に音が響く。




カリカリカリ…

何かを書く音。




染好は今部活動をしている。

染好が所属している部活は

イラスト部。


月に1度、染好の部活では

部活雑誌「トゥインクル」

というものを出版している。


まぁみんなで

趣味程度に描いた絵を

片っ端から載せただけのものだw


週1回のこの部活、

締め切りは1週間。


染好は数少ない

話すことが出来る人と

会話しながら絵を描いていた。


チェリーは…

無論染好の胸ポケットにいた。

いつものデコられたペン姿で。




「吉野先輩…相変わらず

先輩のイラストには

必ずうさ耳がありますねw」


染好「なんかこれが付いてると

全体のバランスが整うのさ。」


「とか言ってw

好きなだけでしょ?w」


染好「いっじわるだなぁ穴吹はw

自分だって猫耳ばっか

描いてんじゃん!」


穴吹「あ、わかりますぅ?

猫耳娘は萌えるんですよw」


染好「この腐女子がっ!w」


穴吹「言ったなこの!w」


イラスト部部長「こら、

あまり騒ぐんじゃない。

締め切りは来週なんだぞ?」


穴吹「え〜何でですか?

部活動は楽しむもんで」


イラスト部部長「静かにしなさいと言っているんだ。」


穴吹「勉強じゃあるまいし…」


染好「また別の機会に話そう。」


穴吹「だなw」


そう言って絵を描くことに

集中する染好と穴吹。




ちょっと脱線。

ここで彼女の紹介を

しておきましょう。




穴吹、本名「穴吹智春(あなぶきちはる)」。

比較的小柄な女の子で、

ハッキリ言って重度の腐女子w


言いたい事はズバズバ言う性格で、

言いたい事は言われた方が

助かる染好とは相性がいい。




…こんなもんかな、

本編に戻りましょう。




染好「描けましたぁ〜。」


染好は教室の1番奥にいる

イラスト部部長に

イラストを見せに行った。


「トゥインクル」に載る

イラストは、必ず部長のチェックを

受けなければいけない、

というルールがあるのだ。


「部活雑誌の質の向上を目指す」

…だっけな。


部長「…足が長すぎるな、

足を短くしたらペンいれしても

いいぞ。」


染好「わかりました!」


染好は部長からチェックを

受けると、自分の席に戻った。




穴吹「おぉ〜確かにバランスが

良くなったね!


あの人ちょっとムカつくけど

結構まともな事言うんだね。」


染好「部長に聞こえるよ(汗)

うん、確かに良くなったと思う、

これからペンいれするよ。」


穴吹「うん!あたしも

とっとと描いちゃおw」


そう、毎年部長には必ず

しっかりとした実力者が選ばれる。


そのおかげで美術部が廃部した

この学校でも廃部せずに

済んでいるのだ。


まぁ少々厳しい者が

選ばれるのも事実だ。


…そのせいで


「どうして私の絵は

ダメなんですか!?」


ほら、またトラブルだ。


部長「何度も言っただろう、

君の絵はゆるすぎる。


15枚も描いて来た心意気は

いいが…許可するのは

この3枚だけだ。」


「模写だけじゃないですか!

私の絵をバカにしてるん

ですか!?」


部長「…この際だ、

ハッキリ言おう。


うちの部は君の絵のような

中学生レベルの子供くさい絵は

一切必要ない。


いやなら部活を辞めるんだな。」


「中学…!? …っ!!」


それを聞いた菜煮酢は

顔は真っ赤、涙を流して

不採用になった絵を

ビリビリに破き、

部室から出て行った。



ツカツカ…

ガララッ、ピシャンッ!




染好「菜煮酢ちゃん!?」


穴吹「染好先輩ほっといて

やってください。

こういうの、うちらには

1つや2つ必要なんです。


にしても…あ〜やっちゃったよ…

部長ゆるい絵拒否し過ぎ

じゃないですかぁ?


だってほら、こんな可愛い絵

菜煮酢(なにず)ちゃんしか

描けないっすよ?


菜煮酢ちゃんだって

逆にこういう絵しか

描けないし…。」


部長「こんな絵を載せたら

部活雑誌の質が下がる。」


穴吹「強情っぱりだな…」


部長「なんと言われようと

不採用は不採用だ。」


穴吹「はいはい…」


ーーーーーーーーーーーーー


部活が終わり、完成させた絵を

提出して学校を出た。


染好「ん〜…

結局部長は菜煮酢ちゃんの

かわいい絵を不採用にしたね。」


穴吹「なんであそこまで

リアルな絵にこだわるかな?


あの人が部長になってから

ゆるい絵が部活雑誌に

載らなくなったし…はぁ…」


染好「私たちは練習して

なんとかなったけど、

菜煮酢ちゃんはリアルな絵

苦手だもんね。」


穴吹「ま、部長の言う事だし

菜煮酢ちゃんが練習しないと

どうにもなんないだろうね。」


「智春ぅ〜!」


穴吹「やほぉ〜!今行く!

そんじゃまた来週!」


染好「うん、ばいばい。」


穴吹は染好よりも大切な

友達集団の元へ行ってしまった。




染好「…もういいよ、チェリー。」


明るい夜中をしばらく歩いたあと、

ペン姿で眠るチェリーを起こした。


ぽんっと音と煙を上げて

元の姿に戻る。


チェリー「ふわぁ〜…

おはようチェリ。


なんか今日は大変な事に

なっていたチェリね。」


染好「今年の部長はリアルな絵に

こだわってるんだよ、

ゆるい絵のは子供くさくて

ダメだって。」


チェリー「かわいい絵だった

チェリのにね。」


染好「うん、なんであそこまで

ゆるい絵を否定するんだろ…」


チェリー「チェチェ、

そういえばあの菜煮酢ちゃんって

子は大丈夫チェリか?」


染好「菜煮酢ちゃん?

菜煮酢ちゃんなら暗い顔を

してたけど、部活が終わる時間よりちょっと前に帰って来たよ。」


チェリー「立ち直ったチェリか?」


染好「いや、荷物を取りに来ただけだと思うよ。


菜煮酢ちゃん、

そこまでメンタル強くないから。」


チェリー「心配チェリね…。」


染好「あっチェリー、

うちについたよ。」


チェリー「本当チェリか?

じゃあ一旦化けるチェリね。」


そうチェリーが言うと、

ポンっと音と煙を出して

染好の胸ポケットに滑り込み、

1本のデコられたペン姿になった。


チェリーの姿を確認すると、

染好は自宅の玄関のドアを開けた。


実は、屋根を伝うルートは

行きは使えるが帰りは使えない。


…目の前には染好の母がいる。


染好母「染好!なんで

部屋にこもったりするの!?

心配するじゃない!」


染好「…いいじゃん

ちゃんと学校に行ってるんだし。」


染好母「そんなこと言って…

あんた成績の方は」


染好の母が何か言いかけると、

染好は5枚のプリントを

押し付けた。


染好「小テスト、全問正解。

これで文句ないでしょ?

…もうほっといて。」


染好母「染好!!」


染好は立ちはだかる自分の母親を

強引に押しのけると、

2階に上がって自分の部屋に入り、

鍵を…


染好「…!!」




鍵が…ない。




どうやら染好が学校に行っている間に取り外したみたいだ。


染好「心配…? …っざけんな!」


だが今の染好には

通じない手だった。


染好は自分の部屋に入り、

自分のバックから

変身ステッキを取り出すと、

震える声で呪文を唱えた。




染好「桜の力よ…!

忌々しい連中から

楽園を隔離して…!」




すると、変身ステッキから

赤色の花ビラと風が発生し、

魔力が部屋いっぱいに溢れ出した。


扉にたくさんの花ビラが付くと、

発光して新しい鍵になった。


すかさず染好は扉の鍵をかけた。


染好「……っ!」


染好が1番

聞きたくなかった言葉が

染好の頭をぐるぐる回る。




(染好母「そんなこと言って…

あんた成績の方は」)




染好「下がってないんでしょうね?

…うる…さい……!」


頭を抱えて苦しむ染好、

そんな中チェリーは

元の姿に戻った。


チェリー「ふぅ!

部屋に戻ったみたいチェリね!


またいつもみたいに一旦着替えて」


染好「…チェリー……!」


チェリー「チェリ?

染好どうしたチェリ?

…チェチェッ?」


染好「あぁ…うわああん…!」


チェリーを抱きしめて

泣き叫ぶ染好。


頭に響く忌々しい声を

吹き飛ばす程の勢いで泣いた。


チェリーは…染好が泣き止むまで

ずっと染好に抱かれ続けた。


ーーーーーーーーーーーーー


次の日、染好はいつものように

窓から外に出て来た。


屋根を伝って小さな倉庫の屋根に

降り、庭に植えてある木の枝を

伝って地面に降りる。


染好が玄関をちらっと見たが、

階段の前には誰もいなかった。


染好「言いたい事言って

スッキリしたってか…。」


真っ赤に腫れ上がった目で

そうつぶやく染好。


チェリー「ま、元気出して

行くチェリーよ!

(もきゅもきゅ…)」


チェリーは

チョコレート大福を頬張りながら

染好に笑顔で話しかけた。


その見た目はまるで…ハムスターw


染好「ぷっ…w

絶対わざとでしょw」


チェリー「知らない(もきゅ…)

あ、もきゅじゃないチェリねw」


染好「あっはっはっは!w」


思わず笑い出す染好。

してやったりと噛んだ大福を

飲み込むチェリー。

今日も元気に学校に通えそうだw


ーーーーーーーーーーーーー


飛岸「ひぇ〜!大変なもんだ…」


染好「本当、ちょっと口を開けば

成績の話だよ!」


里座「染好のお母様は

成績に厳しい人なんですね。」


染好「本当!勘弁して

欲しいもんだよ!」


染好、飛岸、里座の3人は

学校の屋上でお昼ご飯を

食べていた。


今日のお昼ご飯は、


染好がコンビニの

ポテトとからあげ


飛岸はエビフライ丼


里座は手作りの健康弁当

今日は洋風だ。


チェリーはもう3人の前で

身を隠す必要はないので

堂々と3人の前で

染好に買ってもらった

ポテトをサクサク食べていた。


チェリー「うんまいチェリ〜♡

(サクサクサク…)」


染好「チェリーの食べ方って

まるで小動物だよね。」


飛岸「いや小動物でしょ!」


里座「うふふw」


時々出る染好の天然に

適切なツッコミをかます飛岸、

それをそっと笑う里座。


お昼ご飯を食べ終わると、

飛岸が話を切り出した。


飛岸「ところで…

イラスト部でなんかあった?」


染好「え?」


飛岸「えっと、

うちのクラスにいる

菜煮酢美喜(なにずみき)」のことは

知ってる?」


染好「菜煮酢ちゃんのこと?

そういえば昨日菜煮酢ちゃんの絵をイラスト部の部長がごっそり

不採用にしていたけど…」


飛岸「あぁそれでか!」


里座「何かあったのですか?」


飛岸「それがさ、

あたしの席の隣の席が

菜煮酢の席なんだけど…




なんか朝からアホみたいに

絵を描きまくってるのさ。




軽く30枚は超えていたかな…」


染好「30枚!?

でもイラスト部があったのは

昨日の話だよ!?」


里座「「気になって夜も眠れない」

って事だと思います。


採用されなかったのが悔しくて

認められるよう練習していたの

でしょうかね。」


飛岸「まぁ…

そういうことだろうね。

(キーンコーンカーンコーン…)

おっと、学校のチャイムが

鳴っちゃったみたいw


それぞれの教室に戻るか!」


染好「うん、菜煮酢ちゃん、

元気になってくれればいいね。」


飛岸「だな!」


里座「ですね。」


ーーーーーーーーーーーーー


学校が放課後になる頃、

体育館の駐車場に

1人の少年が隠れていた。


…コールドだ。


コールド「…ここだな。

周りより強い感情の冷気を感じる…

冬将軍様の言ってた

[より冷たい心]、

どうやらここにありそうだな。


さて、どうやって侵入しようか…」


コールドは考えながら

辺りを見回していると…




パサッ




コールド「ん?」


ふと、足元にあるものを見つけた。


踏まれたあとが多数ある…

どうやら誰かが

こっそり捨てたらしい。


軽く斜め読みすると、それは

ここの学校のパンフレットだった。


コールド「ふぅん…、

あ、これ使えるかもな…w」


しばらくパンフレットを

読んだコールドは

パンフレットを丸めると、

自らに魔法をかけた。




コールド「フローズンチェンジ!

我の身をこの姿に!」




そう唱えて握りしめた

パンフレットを振り上げる。

するとパンフレットは凍りついて

粉々に砕け散り、

その破片はキラキラと光りながら

冷気と共に舞い、

コールドの姿を変えた。


…まぁ悪役の変貌を知りたい人は

あまりいないと思うけど

一応書いておくよw


パキパキに凍り付いていた髪は

溶けて黒に近い茶髪になり、

ウエットスーツのようなピシッと

した服は発光してこの学校の

制服になった。


…ムカつくけど一応

イケメンの学生の完成だ。


コールド「ん?初発動時の

成功率結構低い

魔法なんだが…


まぁいいか。」


そう言って学校に

正面から堂々と

侵入するコールド。


なんだか波乱の予感だ…。


ーーーーーーーーーーーーー




起立!礼!さよなら〜!




みんな雑に机を下げると、

教室から溢れ出すように

友達グループを作って

そそくさと帰っていく。


染好はそんな流れから抜け出し、

女子トイレの横で待っていた

飛岸と里座に合流した。


飛岸「やほ!染好!」


染好「おつかれ飛岸、里座。」


里座「お疲れ様です。」


飛岸「いや〜しっかし、

染好のクラスの前

ものすごい混みようだねw」


染好「うん、うちのクラスは

みんなフレンドリーだから

友達多いんだ。」


飛岸「の割には染好を

こき使ったりすんのか、

ひどいもんだね…」


染好「ううん、大丈夫。

クラスには私より嫌われている人がいるし、ある程度優先順位は

上だと思うよ。」


飛岸「本当に優しいんだな…w」


里座「あまり無理しないで

下さいね。」


染好「はぁ〜い。」


そして3人で帰ろうとした…


その時、


ペン姿のチェリーが

頭のキャップをはずして顔を出して染好に言った。


チェリー「大変チェリ!

この近くに冬将軍の手下が

いるチェリ!


この感じだと…

外ではないチェリ!」


染好「え!?」


飛岸「学校内に侵入!?

一体どうやったんだ?」


里座「待って下さい、

確か冬将軍の手下には

若い人がいましたよね?」


染好「あぁ、確かに

コールドって言う

若い奴が最初に出て来たよ。」


里座「おそらくこの学校の生徒に

魔法とかで変装でもしたん

でしょうね…。」


飛岸「手の混んだこと

してくれるね!

よっしゃ!手分けして探そ!


私は1階を探すから

体力のない里座はここ、

染好は2階を探してちょうだい!

なんかあったらMINEで知らせて!」


染好「わかった!」


里座「わかりました。」


そう落ち合うと、

里座はそのまま3階を

ゆっくり歩いて探し、

染好と飛岸は帰って行く

生徒の流れに身を突っ込んだ。


ーーーーーーーーーーーーー


おや?こっちは

なんか修羅場っぽくなってるな…


場所は2階の部室の前だ。


そこには菜煮酢と

イラスト部の部長がいた。


菜煮酢はどうやら

昨日の不採用の理由を

ちゃんと聞きたかったらしい、

手には大量の絵を持って。


菜煮酢「どうして…!

どうしてゆるい絵は

ダメなんですか!?

こんなにも練習したのに…」


部長「君もしつこいな…

言っただろう、部活雑誌の

質が下がるからだ。」


菜煮酢「決めつけないで下さい!

必ずしも質が下がるって

決まった訳じゃないです!


それにコーナー作るとか

色々工夫できますよね?


どうして何もしないんですか!?」


部長「ゆるい絵は…

受け付けない。」


菜煮酢「だからなんでですか!?

私だってこんなにも頑張って」


部長「受け付けないと

言っているだろう!!」


…そう言って菜煮酢が

差し出した絵をばっと取り、

真っ二つに破いてしまう。


菜煮酢の目には…涙…


菜煮酢「どうして…なの…?」


…その時、2人は

どこかから吹いて来た

強く冷たい風を浴びた。


部長「うおっ!?な、なんだ!?」


すると菜煮酢の胸の辺りから

うっすらと光るハート型の氷が

出てきた。


菜煮酢はその場に

どさっと倒れる…


部長「なっ菜煮酢!?

急に倒れた…?大丈夫か!?」


「あっはっは!

こっちから手を加えなくても

勝手に心を

凍らせてくれるなんてねw

いや〜楽させてもらったよ!」


部長「誰だ!どこにいる!」


「ん〜俺?こっちだよw」


急に声の出る方向が変わり、

慌てて声のする方を見ると、

そこには変装を解いた

コールドの姿があった。


部長「なっ…!?不審者!?」


コールド「やっぱこの姿見れば

第一声はそれかぁ…w


まぁいいや。


あ、闇氷ってのは取り出した直後の

凍った心じゃなきゃダメだっけ…」


ハート型の氷にコールドは

先ほどより強力な魔法をかけた!




「フローズンハート!

その冷たさで全てを冷やせ!!」




魔法をかけられたハート型の氷は

ビキビキとひび割れながら

膨れ上狩がり、色付き、

紙の束の闇氷になった。


コールド「お、ちゃんと

闇氷になった!


なんだ直後じゃなくても

いけるじゃんw」


部長「き、君は一体…?」


コールド「あ〜人間が

いたんだっけ…


ま、とっとと始末ますか!」




染好「待ちなさい!」




部長「!?」


コールド「げっ、あの時の!?

ってか俺、見つかるの

ちょっと早過ぎねぇか?w」


驚いた拍子に手の力が抜ける

コールド。


その隙をついて部長が

菜煮酢の体を抱えて

どこかに身を潜めてしまった。


染好「紙の束…?

まさか、菜煮酢ちゃんの心を

闇氷にしたわけ!?」


コールド「ん?こいつ菜煮酢って

言うのか、ってか

どっか行っちまったな

あいつの体…


とにかく!桜うさぎ!

お前は倒させてもらう!」


コールドがそう言うと、

ちょうどそこへ

飛岸と里座が駆けつけた。


飛岸「染好!うあ!?やっぱりか…

なんか2階から氷の音がしたから

いると思ったけど、

やっぱいたかw」


里座「ぜぇ…

階段に手すりがあってよかった…」


チェリー「染好!飛岸!里座!

変身するチェリィ!!」


里座「はいっ!ケホ…」


飛岸「了解!」


染好「わかった!」


3人は自らのバックから

変身ステッキを取り出すと、

竹とんぼのように回し、

光を貯めて上に突き上げた!




3人「桜の力!


暖かき色彩の輝き!


チェリブロチェーンジッ!!」




そう3人が唱えると、

ステッキからたくさんの桜の花ビラが生まれると、3人の首の辺りからつま先に至るまで全てを包み、

最後には発光しながら弾けて

3人を桜うさぎに変身させた!




紅「春に咲き誇る赤き花!

桜うさぎっ!ベニブロ!」




黄「春に咲き荒ぶ黄色き花!

桜うさぎっ!キブロ!」




橙「春に咲き渡る橙色の花!

桜うさぎっ!ダイブロ!」




紅「寒き冬に春の訪れを!」




3人「我ら桜の戦士!

桜うさぎっ!!」




紅「…ってなんだこれ!?

決めポーズ?

暖かき色彩?w」


橙「3人揃って変身すると

こうなるみたいですね。」


黄「マジか!?うわぁ面白いw

なんかアニメのみたいで

かっこいいw」


コールド「この空気で

雑談はやめろよ!(汗)


やれ!闇氷!!」


コールドの声に闇氷が反応し、

パサパサと音を立てて動き出した!


戦闘開始だ!




3人「チェリブロステッキ!」




黄「桜の力よ!

我が足に宿り強化せよ!


加速!」




3人はそれぞれのステッキを

出現させ、キブロは自らに

強化魔法をかけた!


紅&黄「先手必勝〜っ!」


そう叫んで

闇氷に突っ込む2人と


橙「相手はまだどんなのか

わかっていませんよ!

気をつけて下さぁい!」


後衛に回り2人に

アドバイスをする1人。


まず先手をかけたのは

ベニブロだった。


ステッキを構えて魔法を放つ!




紅「桜の力よ!

花ビラと共に風よ吹け!」




そう言った後、

ベニブロはステッキの黒いスイッチを押して化物に向けた!


ステッキの先端についた宝石が

ピカッと光り、赤い桜の花ビラと

共に強力な風を吹き出し、

紙の束を吹き飛ばした!


すると、ずっと正面を向いていた

ためわからなかった裏面が

あらわになった。


黄「あれ?これ全部

菜煮酢の絵じゃん!

でも気にしないっ!」


キブロは散らばって飛び交う

絵の内1枚を蹴り飛ばした!

絵はびりっと破けて

大きな亀裂が入る。


コールド「数はあるが脆いな…

やられるのは時間の問題ってか。


…仕方ねぇ!


フローズンソード!

刃を我が手に!」


コールドが魔法を左手に込めて

上に振り上げると、

そこにはクリスタルのように

透き通る純度の高い

氷のレイピアが現れた。


軽く振ってどんなのか確かめた後、




ヒュッ…カキィンッ!




紅「わっ!?」


ベニブロの目の前に

素早く移動して切りかかったが、

ベニブロはステッキで

剣を受け止めた!


コールド「…以外と丈夫だな

お前のステッキ。」


紅「そっちのだって

氷なのになんで壊れないわけ!?


このっ!」


ベニブロは体を一回転させて

コールドの剣を振り払うと、

コールドの脇腹を叩きにかかった!




ガキィンッ!!




コールドは素早く

それを受け止める。


コールド「っ!?生意気な!!」


そこからは杖と剣の

戦う音が鳴り響いた!


アクロバットも混じりながら

2人は武器を交わす…!


ーーーーーーーーーーーーー


一方キブロは順調に

闇氷の一部を倒していった!


だが一向に減る気配がない…


それどころかカミソリのように

尖り、キブロとダイブロに

攻撃をしかけ始めた!


ザシュ…


キブロ「…った!?」


橙「桜の力よ!わわっ…

花ビラと共に我が同類を癒せ!」


ダイブロはキブロが大きな

切り傷を負うたびに

回復の魔法をキブロにかけた。


黄「さんきゅ!よっと…」


橙「(無敵なんかあり得ない!

何か…この前みたいに

どこが弱点があるはず…!)」


ダイブロは攻撃を交わしながらも

落ち着いて闇氷の絵を眺めてみた。

どれも何かの模写ばかりだ…


…と、一瞬だが一枚の絵に

ダイブロの目が止まった。


それはかわいらしい

クマの絵だった。

周りの模写に比べて

画風は優しく、

あまり攻撃に

加わっていないようだ。


紙の束を導くように

動いているようにも見える…


橙「キブロ!そこの…

クマ、クマの絵!

何とかして

捕まえられませんか!?」


黄「え?どれ!?」


橙「そこ…あ、あっちに行きまし…

いやそっち…うわっ!?」


黄「んむぁ〜!!

すばしっこいな!!


ダイブロ!しばらく

バリアみたいなの張れる?

…おっと!」


橙「はい!私が

得意なのでよければ!


桜の力よ!

聖なる黄色を我が魔法で

守りたまえ!」


黄「せ、聖なる黄色…w」


なんだその呼び方…w

と、反笑で顔を若干引きつかせる

キブロを傍に、

ダイブロは黒いスイッチを押して

魔法を発動した!


ステッキの先端が淡い光を

帯び始めると、

ダイブロはステッキを持ったまま

舞い始めた。


彼女が振りまく大きめの光は

オレンジ色の大きな花ビラになり、

攻撃を受けては弾けていった。


その花ビラは

キブロの元にも届いた。


黄「何度もごめん!」


そう言うと、キブロは

両目をつむって

まぶたにステッキを当てた。




黄「桜の力よ、

花ビラと共に我が両目を

冴え渡らせろ。」




すると、変身ステッキが淡く光り、

2枚の大きな花ビラが現れた。


大きな花ビラはひらひらと舞い、

両目に1枚ずつ浸透していった。


それに感ずいた飛岸は

ゆっくり目を開けると、

ものすごい早さで飛び交う

紙1枚1枚の絵が

理解できるようになってた。


黄「おぉ!

動体視力も上がるのか!


えっとクマの絵…あれか!」


飛岸は紙の束を乗り移りながら

上に上がっていき、

やがて1枚の絵の前まで

やってきた!


黄「そりゃっ!!」


キブロはその絵に向かって

突っ込み、ぐしゃっと音を立てて

絵を抱きしめた!


黄「捕まえた!!…どわぁ!?」


キブロは捕まえたのはいいが

着地のことまで考えていなかった。

そのまま顔から落っこちてしまう!




ドッシーンッ!!




橙「さ、桜の力よ、

花ビラと共に我が同類を癒せ…


キブロ、大丈夫ですか?」


黄「だっ、大丈夫大丈夫w

なんか暴れてるけど…

見てみな!」


と言いながら立ち上がり、

体重でクマの絵を抑えた。


ダイブロがキブロの指差す方を

見てみると、闇氷たちは

キブロとダイブロに攻撃しようとは

しているが、全く当たらない。


どうやら無力化に成功したようだ。


ーーーーーーーーーーーーー




チャリ、ガッ…カキィンッ!




一方ベニブロは

まだコールドと戦っていた。


若干押され気味のようだが…


紅「ちょ、うわっ!?」


コールド「ある程度やるようだが…

剣術はそこそこだな。


そんなのじゃ俺には勝てない!」


紅「うぅっ…!」


辛うじて相手をするベニブロに、

仲間のサポートが入った!




黄&橙「ベニブロ!!」




黄「桜の力よ!

聖なる赤に宿り強化せよ!」


橙「桜の力よ!

花ビラと共に我が同類を癒せ!」


黄「加速!」




2人が呪文を唱えると、

それぞれのステッキから

2種類の花ビラが溢れ、

ベニブロの元へ風と共に

飛んで行った!


コールド「くっそ!

仲間がいたんだっけな…」


ベニブロは自分の力が高まるのを

感じると、隙をついて

コールドのレイピアを弾いた!


コールドの手を離れた剣は

魔力を失ってただの氷になり、

地面にぶつかると

粉々に砕け散った!


コールド「しまっ…!?」




紅「桜の力よ!

その力を凝縮しぶつけたまえ!」




ベニブロは魔法を発動すると、

コールドに光の球をぶつけた!


コールド「ぐあぁ!?」


コールドは勢いで軽く

吹っ飛んだが、

自らの力で闇氷の紙の束を

とっさに操り、

辛うじて壁との

激突はまぬがれた。


コールド「この…!

闇氷の核を見つけやがったな!」


コールドがキブロの方にばっと

手をやると、急にキブロの

踏んでいたクマの絵が

力を出し、ズッと音を立てて

キブロの足元から脱出した!


無論、キブロは勢いで

転んでしまう。




ズッ…ドテッ!




キブロ「ぎゃっ!?何するんだ!!


桜の力よ!

そこのクマの絵を壁に拘束せよ!」




キブロが怒ってそう唱えると、

黒いスイッチを押して

魔法を発動し、

ステッキをフルスイングした!


ステッキからは黄色の花ビラが

生まれ、同時に

強力な風が一方向に吹いた!


バサバサと音を立てながら

すべての紙が廊下の壁の端による。


黄「今だベニブロ!

ダイブロまだ防御の舞をしてる…

私が押さえつけてるから

浄化は頼んだよ!」


紅「わかった!」


そう返事をすると、ベニブロは

ステッキを上に振り上げるのと

同時に白いスイッチを押した。


七色のランプが順々に光り、

最後に光った先端の宝石は

強烈な光を放った!




紅「冷えた心よ温まれ!


チェリブロラビット!

レッドフローラルシューター!!」




ベニブロが勢いよくステッキを

降ると大きな赤い桜のエンブレムが輝きながら飛び出し、

闇氷に直撃した!




闇氷「ハルウララァー!!…」




必殺技をくらった闇氷は

一枚一枚がだんだん色を失いながら

大量の水蒸気を出して蒸発し、


クマの絵が最後に溶けると、

そこにはキラキラ光る

ハートのオーブが残った。


コールド「闇氷!!

だあぁ!めんどくせぇな!

今日のところは一旦引くか…」


コールドがそう言うと、

彼は魔法の吹雪を起こして

どこかへいってしまった。


黄「もう引きっぱなしで

よろしく!w」




橙「あら?ベニブロの部活の

部長さん…気絶してません?」


ダイブロが廊下の死角に

当たる部分…


イラスト部の部長が

菜煮酢を守るように覆いかぶさり、

背中に大きな傷を負って

気絶していた。


紅「って!?大変なことに

なってるじゃん!


ダイブロ、回復お願」


チェリー「待つチェリ!

3人とも魔法をたくさん使ったり

たくさん動いたりして疲れてる

はずチェリ!


ここは私に任せるチェリ!」


そう言うと、チェリーは

先ほど闇氷から出てきた光る

ハートのオーブに取り出し、

手をかざした。


チェリー「春よ訪れよ!」


そうチェリーが唱えると、

ハートのオーブは一層輝きだし、

1つの光を放った!


途中、その光は2つに別れた。

1つはチェリーの中に、

もう1つはまた2つに別れた。


1つは真っ二つに破けた絵を

元通りに、もう1つは

イラスト部部長の体の中に

入っていき、背中の傷を

癒していった。


紅「ありがとうチェリー。」


チェリー「チェリチェリ(照)

桜の力を分けるのは

いつものことチェリ♡」


黄「さてと、こいつの前に

急にうちらがいるのはまずいかなw


ベニブロ!後は頼んだよ!


ほら行くよ!ダイブロ!」


橙「あ、はいっ!」


キブロとダイブロは変身を解き、

部長が目覚めないうちに

その場を後にした。


ーーーーーーーーーーーーー


部長「うぅ…ん…」


染好「部長!」


菜煮酢「部長さん!

大丈夫ですか!?」


部長「いたた…ここは…?


はっ!?そうだ、不審者、

不審者が校内に!」


染好「不審者?

不審者なんていなかったけど…」


部長「?、あれ?」


部長はガバッと起き上がって

あたりを見回したが、

もうそこにはコールドの姿は

なかった。


手には真っ二つに破いたはずの

菜煮酢の絵があった。


染好「(クマの絵…)」


菜煮酢「部長、これ。」


菜煮酢が差し出したのは、

黒ぶちのメガネだった。


部長はメガネを受け取ると、

自分の顔にかけた。


部長「あぁ、ありがとう。

菜煮酢…申し訳なかった。」


菜煮酢「え、何がですか?」


そう部長が言うと、

ちょっとそっぽを向いて

クマの絵を差し出した。


菜煮酢「あれ?私の絵、

真っ二つに破けたはず…」


染好「破いたのは

別の絵だったみたい。」


菜煮酢「そうなの…。」


部長「…ゆるい絵を

採用しなかったのには

訳があるんだ。」


すると、部長はポケットから

ぐしゃぐしゃの絵を取り出し、

2人に見せた。


染好「え!?」


菜煮酢「これ…!

かわいいぃ〜!」


それはかわいらしい

ロボットの絵だった。


…菜煮酢の絵よりも

レベルが高い。


菜煮酢「これ、

誰が描いたんですか?」


部長「…これを描いたのは僕だ。」




………。




2人「えぇーー!!??」


染好「こ、これ

部長の絵ですかぁ!?」


菜煮酢「こんなに上手いのに

ぐしゃぐしゃにしてしまうなんて…

どうしてなんですか!?」


部長「僕が…中学の時、

僕のいた中学にもイラスト部は

あったんだ。


当時の僕は菜煮酢、

君と同じような画風が好きで

そう言う絵を描き続けていた。


…だが周りの評価は冷たかった。


「誰でも描ける」

「小学生レベル」

終いの果てには

「イラスト部の恥さらし」

とまで言われたね。」


菜煮酢「…ひどい」


部長「そこで僕は今のような

リアルな画風を猛練習し、

描くようにしたところ、

批判は消えていった。


…だからまだ僕のように

穢れていない君にまで

そんな思いをして

欲しくないんだ。


ゆるい絵は表向きに

描くもんじゃない…」


部長は全て話してくれた後、

いやなことを思い出したせいか

うなだれた…


染好「そんなことがあったのか…」


菜煮酢「…先輩、私それでも

ゆるい画風を描きたいです。」


部長「批判を浴びるかも

しれないんだぞ?」


菜煮酢「それでも!

これが私の画風なんです!

私は先輩みたいに画風を

簡単に変えることは出来ません…


それに、私はこの画風が

好きなんです!

誰になんて言われても!」


菜煮酢の意見を一通り聞いた

部長はフッと笑った。


部長「…わかった、

君の絵を採用しよう。

思うがままに…

描いてみるがいいさ。」


菜煮酢「本当ですか!?

ありがとうございます!!」


染好「よかったね、

菜煮酢ちゃん。」


菜煮酢「うんっ!」


部長はその後、

菜煮酢から絵を受け取った、


今度は破くことなく

採用専用のファイルに挟んで。


ーーーーーーーーーーーーー


一方とある場所…

コールドは得意な剣術で

負けたことが

そうとう悔しかったのか、


冬の国の城にある訓練場にて

冬の国の兵士と

剣術の訓練していた。


双方とも練習用の木刀を

使用している。


コールド「やあっ!!」




コオォンっ!…カランカラン…




雪の兵士「参りました。」


ふと、訓練場に1つの

拍手が鳴る。


アイス「お疲れ様ぁ〜!

その様子だと…

やっぱり桜うさぎに

やられちゃったのかしら?」




ヒュッ!




アイス「おっと!?」


コールド「…喧嘩売ってんのか」


今のコールドは

かなり怒っているようで、

アイスに斬りかかって

寸前で止めた。


フリーズ「やめておけ。」


そこへ冷静なフリーズが

仲裁に入る。


フリーズ「彼の訓練に

付き合ってくれて感謝する、

引き続き訓練を続けなさい。」


雪の兵士達「ははぁっ!」


フリーズはコールドの肩をぽんっと

叩くと、共に訓練場を後にした。


アイス「ちょっと!?

私のことは置いてけぼり!?

待ちなさいよ!」


ーーーーーーーーーーーーー


アジトにしている

とある場所に戻った後も、

ずっとコールドの顔は

しかめっ面のままだった。


フリーズ「そんなに怒るな

コールド、桜うさぎは文字通り

手強い…ひとすじ縄では

いかないのは当たり前だ。

次頑張りなさい。」


コールド「うぃ…。」


アイス「そうそう!次頑張りなさ」


その時、




ポカッ!




フリーズに便上しようとした

アイスは軽く頭を叩かれた。


アイス「!?、

なにすんのよ!?

痛いじゃないの!」


フリーズ「少しは黙らないか…

次はお前が行くんだアイス。」


アイス「言われなくても

次は私の番よ!オホホホ!


…あら、肌が乾燥してきたわね…

ちょっとお肌のケア

してくるわぁ!」


そう言ってアイスは

どこかに行ってしまった。


コールド「ちょっと待て!

ふざけんな!!」


フリーズ「落ち着くんだ。


アイスもあの調子なら

きっと失敗してくるだろう、

その時に色々言ってやりなさい。」


コールド「…まぁ、そうだな。

悪りぃ、ちょっと怒りすぎた。」


フリーズ「問題ないよ、

また次の機会だ。」


ーーーーーーーーーーーーー


ちょっと時が過ぎた頃、

染好達の通う学校では

あるものが軽いブームに

なっていた。


「この絵かっこえぇ!!」


「後半にあるかわいい絵も

いいよねぇ〜♫


この部活雑誌、前より

良くなったと思わない?」


「確かにね、前までは

同じような絵で

つまんなかったけど…


今は色んな絵があって

読むのが楽しいよね!」


「ね〜♡」




部活雑誌「トゥインクル」が

配布された次の日、

品薄が起きるほど

人気の雑誌になっていた。


菜煮酢と部長も仲直り!

これからも部活雑誌

「トゥインクル」は

もっと良くなるだろう。


ちなみに、染好は今、

イラスト部は部活雑誌の

追加発行をしている。


染好はというと、

ある程度整理して

テープで仮止めされた

原本のコピーを取っている。


チェリーはペン姿のまま

キャップを外して頭を出し、

染好とのおしゃべりを

楽しんでいた。


チェリー「この本、

今ものすごい人気チェリね!

いっぱい作るチェリ!


…どうしたチェリ?」


染好「…チェリー

ここのページを見てみ。」


チェリー「ここチェリか?


…。


チェ、チェチェ!?」


真ん中当たりのページ、

そこは2年生の欄だ。


そこにかいてあるのは…




[現代にもいた!

胸キュンピンク!

[うさぎ桜]!♡]


穴吹智春




染好「智春の話によると、

桜うさぎが私たちだってことは

ばれていないみたいだけど…


もう既に話は広がってるし

かなり恥ずかしいよ!


しかも上手いから

結構似てるし…///」


チェリー「おぉ!

人気者チェリね!

いいことチェリよ!


桜うさぎはかわいいから

どんどんみんなに知られる

チェリ♡」


染好「え!?でも

うさぎ桜って名前逆だし!///」


チェリー「恥ずかしがることない

チェリよぉ〜♡」


染好「もうチェリー!!///」


チェリー「これからも

頑張るチェリ!


チェリチェリチェリ!w」


ーーーーーーーーーーーーー


一方、この学校のとある場所、

1人の男子生徒が

悪い笑みを浮かべていた。


「はぁ…はぁ…あはは…!

これであいつもおしまいだ…!」


そう言って爆笑する男子生徒。


彼が手に握りしめているのは…




鍵?




To be continued next time♡

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