[序章 桜の国の危機]
ここはとある次元にある桜の国、
色々な世界の桜を守り、制御している場所。
桜を咲かせるのが役割なら、桜を一旦散らせるのもこの国の役割です。
今日も各地の桜を咲かすため、
桜の花びらから生まれた妖精たちが働いています。
今日も桜の国は平和でした。
ところが…
なんの前触れもなく桜の国に冬将軍が攻めてきたのです。
この春と冬の戦争は互角でしたが、
桜の国が受けた被害は大きなものでした。
このままでは桜の国は負け、全ての桜が枯れてしまう…
そこで桜の国の女王様は手を打ちました。
桜の国で一番大きな桜の木…
そう、人間界の桜の木の聖なる力を借りることにしたのです。
そのためには人間界の桜の木の花を満開にする必要があります。
女王様は人間界の桜の木の木から3本の枝と1枚の大きな花びらをを授かると、それらに魔法をかけました。
すると、不思議なことに3本の枝は可愛らしいステッキに、大きな花びらは一匹の妖精が生まれました。
女王様は一匹の妖精に「チェリー」と名付け、魔法のステッキを託して言いました。
女王「チェリー、今この国は壊滅の危機にさらされています。
あなたの力を借りたいのです。」
チェリー「はい!女王様!
あたしは女王様に仕える為に生まれた妖精、女王様に従うチェリ!」
女王「では、役割を与えます。
あなたには人間界で桜の力を集める「戦士」を集めてもらいたいのです。
桜の木様によると、桜の力を集められる人間は3名いるとのことです。
あなたにはその3名に魔法のステッキを渡し、戦士として目覚めさせてもらいます。
よろしいですね?」
チェリー「はい!お任せください女王様!
必ず人間界の桜の木を満開にさせてこの国を救ってみせるチェリ!」
チェリーがそう決意したその時、城が大きく揺れ始めました。
女王「どうやら追っ手が来たようです…
人間界に着くまでは私の魔法で守ります。
さぁ、行くのです!」
チェリー「はい!
チェリーがんばるチェリ!」
そう言うと、チェリーは女王に魔法をかけてもらって桜色のお城から飛び出し、空の彼方へ飛んで行きました。
女王の魔法は協力で、追っ手の攻撃を軽々と防いで行きました。
しかしその魔法も長くは続かず、
人間界に入る頃にはヒビが入ってました。
チェリー「つ、着いたチェリ!」
そうチェリーが叫んだのとほぼ同時に追っ手が一斉攻撃を仕掛け、
チェリーを守っていた魔法を壊してしまいました!
壊れた勢いでチェリーは吹っ飛んでしまい魔法のステッキは守りきったものの、人間界に落ちて行きました…
チェリー「チ、チェリ!?
チェリィーーー!!!」
勢いで落ちて行くチェリー、でも落ちるスピードは早くて
追っ手は追いかけるのを途中で諦めました。
どんどんどんどん落ちて行くチェリー…
でもこの後どうなるかはまた別のお話。
To be continued next time♡