ただの日常その3
宗司くんの家族登場!そしていよいよ日常話ラストです
その日の夕飯はいつもよりにぎやかだった。
弟6.5の二 ただの日常その3
九月五日午後六時いつも通り夕飯の支度をしていると、トタトタと階段を下りる音が聞こえてきた。
亜「宗ちゃ~ん。ご飯まだ~?あたしもうお腹ぺこぺこだよ~」
現れたのは幼馴染の水月亜美。
宗「もうちょっと我慢しろ。あといい加減俺の部屋経由で家に入ってくるな。」
亜「え~いいじゃん宗ちゃんのケチ。」
俺と亜美の部屋にはベランダがあって、しかも親同士が勝手にそのベランダをくっつけてしまったせいで俺達の間にプライバシーなどあって無いような物になってしまっている。しかも普通なら窓になっているはずの部分は俺と亜美の部屋はガラス張りの扉になっていてご丁寧に鍵までついている。それなのに亜美は母さんから合鍵でも貰っているらしく、外からではなくベランダから家に入って来る。
宗「お前、あの時みたいになっても知らないぞ?」
以前亜美が家に来ている事がわからなかった俺は、風呂を洗おうとして洗面所の引き戸を開けたときに着替え中の亜美を見てしまった事がある。その時は亜美のげんこつで盛大にふっとんだ。
亜「あれは宗ちゃんが悪いんじゃん!か、勝手にあたしの着替え中に入ってくるからっ! ///」
宗「顔真っ赤にするぐらいなら言うなよ…」
と、その時
ガチャリ ドサッ
玄関のほうで物音がした。急いで玄関にむかうと、そこには、ぼろ雑巾でもまとっているかのようなボロボロの姉さんがころがっていた。
※※※※※※※
亜「あ、朝輝さん!?」
私が朝輝さんに駆け寄ると朝輝さんはうつろな目で私を見る。
朝「お、おー亜美ちゃん…キレイになった…ね」
二三日程食べていなかったのか、お腹からグーグーと音が鳴っている。
朝「ところで…私の可愛い弟はどこかな」
私が宗ちゃんを指さすとグワッと音がする程の素早さで宗ちゃんの両肩をつかむと、宗ちゃんをまじまじと見た後涙をながしながら、
朝「嘘だあああ!こんなの宗司じゃない!」
と喚きだした。
朝「宗司はもっと、もっと可愛い子なんだああああああ!」
と、その言葉が癪に障ったのか宗ちゃんは激昂して
宗「うるっせぇなバカアネキ!自分がここ出てってから何年たったと思ってんだ!」
宗ちゃんのお姉さん一重朝輝さんは宗ちゃんが十歳の時に高校を卒業すると同時に「あたしは世界中を旅するんだ!」といって出て行った。とても自由な人で、スタイルも良くて、一時期はモデルもやっていた程キレイで私の憧れの人。
宗「とにかくシャワーだけでも浴びて来い!じゃないと飯はださないからな!」
と言って宗ちゃんは朝輝さんをお風呂場まで連れて行った。
朝輝さんがシャワーを浴びている時不意に自分の口からポロリと言葉が漏れた。
亜「ねえ、宗ちゃん。」
宗「ん?なんだ?」
亜「宗ちゃんは、朝輝さんが帰ってきて嬉しい?」
宗「ん、まあ、な。明日すぐまたどっかいくらしけど。長い間連絡も無かったんだぞ?嬉 しくない訳ないだろ?」
その答えを聞いた時少しだけ胸が傷んだ。
亜「そっか...そうだよね」
変だな。朝輝さんは宗ちゃんのお姉さんなんだから関係無いのに...
夕飯を終えた後朝輝さんがいきなり、「あたし、今日亜美ちゃん家泊まるから」と言って、荷物をもって私の家にやってきた。そろそろ寝よう言うときに朝輝さんが放った言葉に私の心が大きく揺れる。
朝「亜美ちゃん。宗司の事、よろしくね」
亜「え?」
朝「あたしは、お姉ちゃんだから、宗司と、ずっと一緒にはいられないけど、あなたはず っといっしょにいられるでしょう?だから、あなたはずっと宗司の事を好きでいてあ げてね?」
その時の朝輝さんの顔は本当に朝日のように眩しくて、やわらかな笑顔だった。
目を覚ますと朝輝さんの姿はどこにも無く、『宗司によろしく!』と書かれた書置きだけが残っていた。宗ちゃんに書置きを見せると「あのクソアネキ...」と少し、嬉しそうにしていた。
その日の世界はなぜか一段と輝いて見えた。
ただの日常その3 了
本当にすいませんでした。次回からちゃんと本編書きます。最後のはいつもの自由な姉さんでよかったと安心してるんです。朝輝さんがいなくなって嬉しそうだった訳ではないです。
「二階」ってうとうとすると「煮会」ってでてくる家のPCェ...