壊れる前の日常
一人暮らしってロマンだけど料理できないんだよなぁ...orz
ちなみに五人の関係は宗司くんと亜美さんは三歳の時からの幼馴染
宗司くんと鋼太君は中学からの悪友
映二くんと静香さんは小学校六年間同じクラスで静香さんに初めてできた友達が映二くんで、血フェチを一番最初に受け入れてくれたのも映二くん。でも中学が違うので高校でいっしょになって愛情が爆発って感じです
その日の絶望感と怒りは今でも忘れない
弟-一話 壊れる前の日常
俺の両親は世界的にも有名な科学者で俺はそんな二人を尊敬していた。父さんも母さんも自分がのった雑誌のページを嬉しそうに広げて、俺もそんな二人の顔が大好きだった。亜美の両親も科学者で親どうしも仲が良かった。俺は両親から小さいころから『母さん達がいつ家を開けるかわからないんだら』といって料理、洗濯、掃除と一通り仕込まれて、小四の時には家事はすべて俺がするようになっていた。そして、何事もなく過ごして、高校の合格発表の日。
俺、亜美、鋼太の三人で合格者発表の掲示板の前で三人の番号を確認して喜んで帰ってた。そして家の前に着いた時、
青「姉さん、宗司さん。」
亜「あ!青菜!」
ウルフヘアーと小柄な身体が特徴の亜美の弟の水月青菜だった。
宗「久しぶりだな、今日は創立記念日だっけ?」
青菜は少し離れた全寮制の中学に通っている。
青「えぇ、一限目で終わりで、ちょっと友達と遊んで外泊許可もらって来たんです」
宗「そっか。ま、今日は楽しみにしとけよ?今日はケーキつくったんだからな!」
亜・青「ホント(ですか)!?」
宗「もちろん!お前らの好きなチョコもある。早く食いたいなら、さっさと着替えてこいよ?」
というがはやいか二人は家の鍵を開けて入って行った。準備のために俺も家に入る
宗「ただいまーっと。あれ?父さん?母さん?いないのか?」
今日は一日中家にいると言っておきながら適当な両親だ。
宗「まぁいつもどうりだな待ってりゃ帰って来るだろ」
この時の俺はまだ知らなかった。合格なんて祝っている場合ではなかった事を
服を着替えてリビングに行く。
宗(材料を出して、あ、でもその前に皿を出しとくか。ならまず机をきれいにして)
考えをまとめて机に向かう。そしてそこで自分の目を疑った。そこにあったのは母さんの字で書かれた書置きでそこには『母さんと父さんは仕事の都合でイギリスに行く事になりました。亜美ちゃんのとこも一緒だから、料理が出来ない亜美ちゃんのために毎日料理を作ってあげなさいね。いつ帰るかはまだ決まってないから向こうについたら連絡するわね。あなたの尊敬する父と母より』と書いてあった。俺はそれを読みきるやいなやそれを握りしめ勢いよく家の外に飛び出す。隣にある亜美の家でも似たような事になっていたらしく、俺達は両親からの連絡を待つしかなかった。そして午後九時。やっと連絡が入ったかと思えば、少なくとも六年は帰れないという絶望感がますだけのものだった。そして俺の一人暮らしが始まった。
壊れる前の日常 了
次は宗司くんの家族の話そして日常話いったん切ります