荒木の力
今までなんだかんだ言って不明だった荒木さんの能力初登場!友人からは「安情君が一番つよくね?」って言われましたが、荒木さんもチートじみてます
「決着!勝者は…
第四話 荒木の力
ピ「ではルールを説明しておきましょうかね。まぁルールと言ってもただの殴り合いです が、生徒達の皆さんには参加メンバーを決めるルーレットを回してもらいます。そして 「おい、いつまで待たせる気だ!この俺様を待たせるとはいい度胸じゃねぇか!」五 月蝿いですね、今ルール説明の途中なんですよ黙っててください。獅子雄さん」
獅「ぐ・・」
獅子雄と呼ばれたその男子は前を開け放った短ラン、相手を威嚇するような釣り目にワックスかなにかで固められたつんつんヘアー。一目見れば不良と分かるような奴だった。
ピ「それではルーレットスタート!」
ピエロの掛け声とともに人生ゲームをモチーフにしたようなルーレットが回り始める。そして数秒後ルーレットがさした名前は、
ピ「決定しました!地球の祭典第一試合は『獣の始祖 獅子雄優吾』VS『傷の始祖 荒木静香』!」
静「私から、か。まぁいいけど …が…れれば」
ん?今あいつなんか言わなかったか?
ピ「ではお二人以外のメンバーは避難してもらいましょうか」
ピエロがパチンと指を鳴らすと、荒木以外の俺達四人は青い球体のに包まれていた。
獅「なんだぁ?女が相手かよ。つまんねぇ闘いになりそうだなぁ?」
静「否定。見かけで判断しない方が身のため」
宗「ホントに大丈夫かよあいつ」
亜「心配しなくても大丈夫だよ、宗ちゃん。しーちゃんすっごく強いから。なんたってしーちゃんは「それではバトルスタート!」段だから!」
ピエロの声と重なって聞き取れなかった!
あぁ面倒だ。あーちゃんのためじゃなかったらとっくにやめてる気がする。まぁ相手も油断してるしいつも通り、頑張ろう。疲れない程度に。
獅「俺様は超親切だからなぁ。てめぇにも分かりやすいように説明してやろう。俺様の能 力はあらゆる獣の特徴を身体に憑依させる事が出来る。例えば、こんな風にな!チ ーターレッグ!」
叫び声と同時に彼は私を翻弄するように左右に移動する。ただし、人間ではありえない早さで。
獅「わかるかぁ?わかるよなぁ!今の俺様はチーターと同じ速度で動き回れる!この速 さ!!目で追えるものなら追ってみろ!コンドルクロー!」
ビリィ!と音を立て袖が破れ、血が腕から垂れる。あぁ嫌な匂いだ。自分の血程気持ち悪い物は無い。まぁ相手の攻撃が当たるならそれは…
宗「なぁ、亜美。さっきなんて言ってたんだ?」
亜「さっきって?」
宗「ほら、荒木がなんたらだんとか」
亜「あぁ、あれ?しーちゃんは合気道三段なんだよ」
宗「は?」
背中ががら空きだな!もらった!
獅「これで終わりだ!獅子の筋肉!」
ガシィ!
獅「あ?」
静「後からトドメなんて、意外と臆病なのね、獅子雄君?今度はこっちが見せてあげる!」
次の瞬間、俺は宙を舞っていた。受け身を取る事もままならない俺の胸には、さっき馬鹿にした「か弱い女」の拳がめり込み、痣が出来るはずのそこには日本刀で切られたような大きな切り傷が出来ていた。
俺は自分の目を疑った。だって、誰も思わないだろう?パンチで、胸がざっくり切れるなんて。
静「驚いた?これが私の、傷の始祖の力、触れた物に傷を作り、その傷を治し、治りか けの傷を開く。傷が開けばその傷ができた時の痛みが再び身体を襲う。相手はずっ と同じ痛みで苦しむの。素敵だと思わない?ねぇ、思うでしょう?まぁ今の相手って 言うのはあなただけど、ね。あぁこの濡れた鉄みたいな匂い!たまんないわぁ」
獅「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ…」
耳をつんざくような断末魔が途切れるとそこには気を失った獅子雄がいた。
ピ「決着!勝者は生徒達 荒木静香!これにて地球の祭典第一試合終了です!」
あぁグダッてる。とてつもなくグダッてる。また変えるかもしれないです。不定期投稿でスミマセン。荒木さんは血フェチです