結成
アニメの一話目終了みたいな感じ。ゲーム要素は三話か四話からでご勘弁を
亜「…ゃん…ちゃん…宗ちゃん!」
宗「ん…」
目をあけると幼馴染と友人が心配そうな顔でこちらを覗き込んでいた。
第二話 結成
鋼「よかった~もう目を覚まさないかとおもったぜ?」
宗「すまん、ところでここはどこだ?」
亜「わかんない。立ってる感覚はあるけど地面がある感じはしないし壁みたいな物も ない」
鋼「歩いていけばいつの間にか元の場所だし」
言われてみれば周りを見渡すことはできてもただ黒い場所に白い煙が這っているような空間、俺達には外傷一つ見当たらない。
宗「なんか変った事とか無かったか?」
ピ「その質問には私が答えましょう」
一斉に振り返ると、さっきと同じピエロがそこにふわふわと浮いていた。
ピ「あなた達は選ばれたのです。地球の祭典の参加者に」
宗「地球の祭典?」
ピ「そう、それは始祖の力を持つ物たちが己の願いを叶えるためのゲーム。詳しいルー ルはあなた達の胸ポケットに入っている手帳をご確認ください。この仕事けっこういそ がしいんですから」
ピエロが手を動かすと俺達の手は自然と胸ポケットへ動き、そして一つの手帳を取り出す。生徒手帳ほどの大きさのそれは表紙に俺達の顔写真が張ってありその下に、
宗「能力?」
ピ「それがあなた達の持つ始祖の力です。一重宗司さんは重力、水月亜美さんは水、加 藤鋼太さんは鋼の始祖の力を手に入れたのです。ではゲームの際にはまた参りますので、それまでルールブックは読んでおいてください」
そう言うとピエロは手を顔の位置まで持ち上げ指を鳴らした、瞬間、俺達はいつもの教室にいた時計を見てもあれから一分も立っていなかった。アレはたちの悪い夢なんだと思おうとしても右手に握った手帳が現実だと叫ぶ。
宗「とりあえず一度、荷物を置いて俺の家に集合だ。いいな」
二人の首肯を受けていざ帰ろうとした時、
映「あ、ちょうどよかった。おーい、宗司、会長、鋼太」
廊下の端の方から聞こえる声にふりかえると新聞部の安情映二がいた。
映「三人にちょっとインタビューしたいんだけど」
宗「なんだ、新聞のネタなら他を当たれ俺達はこれから用事があるんだ今度にしてくれ」
映「そんなこと言わずにさ。一つ質問に答えてくれるだけでいいんだ」
宗「む…なら一つだけな」
映「サンキュー!じゃあ…お前らさ」
映「ピエロに会っただろ」
心臓が大きく跳ねた。
宗「お前・・なんで・・」
映「俺もピエロに会ったからな。俺は情報の始祖。半径5㎞の範囲の人間や場所のここ 十日間の過去を見る事が出来る。お前ら、ルールブックはもう読んだか?」
宗「いや、まだだ」
映「そうか、ならいい。お前ら俺についてこい。この学校にもう一人、始祖の力を持つ奴 がいる」
宗「そいつをどうするんだ?」
映「そいつと俺達五人でチームを作る。チームを作れば一人で延々と戦わなくていいか らな」
そう言いながらすたすたと歩いていく映二の後を俺達は戸惑いながらもついていった。
俺達がたどり着いたのは保健室。
亜「ここにいるの?その五人目の参加者が」
映「ああ、今ならまだここにいるはずだ」
映二が保健室のドアに手をかけた瞬間、
?「あなた達なにしてるの?」
後ろからふいに声がかかった。後ろを向くと、そこには保健委員長の荒木静香がいた。
静「あれ?映二?保健室に用事?伊藤先生は、今はいないわよ?」
映「いや、お前に話があるんだ。地球の祭典の参加者お前にな」
荒木の表情がいっきに驚愕に染まる。
静「映二が私の秘密をしってるのは嬉しいけど、どこで聞いたの?」
映「俺の能力さ俺達四人も地球の祭典の参加者だ。それで、お前に俺達のチームに入 ってもらおうと思ってな」
静「チームって…あーちゃんもいるの?」
亜「うん。だからしーちゃんも入ってくれたら嬉しい。」
こいつらあーちゃん、しーちゃんとか呼び合ってたのか。知らなかった…うーん、亜美のことは一番わかってると思ってたが、知らない事があったとは、ちょっとショックだな。
静「わ、わかった私も入る。その・・えっと・・チーム名は?」
映「大丈夫。宗司が考えてるから」
宗「おい、いきなり丸投げすんな」
鋼「え~、いいじゃん考えろよ宗司」
亜「宗ちゃん、かっこいいの期待してるよ」
なぜ俺が決める流れになってるんだ。だが期待されては決めない訳には、う~ん
宗「生徒達・・とか?」
四人「「「「・・・・・」」」」
あれ?なにこの空気。
亜「はい、というわけでもっとマシなのを考えようと思いまーす。なにかいい案がある人」
宗「おい、待て丸投げしといてそれはねーだろ!」
その後、結局生徒達に決まった。
こんだけ同じ高校に能力者入れるなら高校自体を異世界のにすりゃ良かったんですが、日常からの急展開みたいなのが書きたかったんです。ぐだぐだですね。すみません。